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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2014年4月 5日 (土)

「飛翔 はばたく若き才能」 を聴く

才能豊かな若き音楽家のコンチェルトを聴いてきた。

いわゆるコンチェルトの名曲ばかり4曲、とても充実したコンサートだった。

1.モーツァルト ピアノ協奏曲第23番イ長調 K488  中学生の浅野由紀さんは、ステージ上の表情は硬かったものの、音楽はとてもしなやかで情感にあふれている。特に第2楽章は出色の出来だった。とりわけ旋律がきれいな第2楽章、浅野さんの奏でる音の粒が、まるで心に染み込んでいくかのような美しい演奏だった。 この少女の計り知れない音楽性に大いに期待したい。ただ、ハンカチの多用は、見た目もそうだが、音楽の流れを止めるので注意が必要だろう。

2.モーツァルト ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K466  音大3年在学中の松原瑠芙菜さんは、落ち着いた雰囲気で登場したが、多彩な表現力と確かなテクニックが光る。特に第1楽章のカデンツァは、実によく弾き込まれた感があり、聴衆のみならず楽団員も惹きつけるほどの力演だった。全体にややおとなしいが、音楽は自然で虚飾を排し、むしろ内面に迫るものがあった。 指揮は小柄な田中祐子氏、陰影のあるドラマティックな棒だった。

3.ショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11  笑顔のきれいな川上真璃さんは、はつらつとしたスケールの大きい演奏を披露した。 ピアノ協奏曲の中でも人気の曲だが、技術的にも音楽的にも難易度は高い。しかし彼女のピアノは弾く喜びが前面に出て、生き生きとした表情に溢れ、聴衆を魅了する。 誰もが幸せな気分になれるような好演だった。難を言えば、田中祐子氏の棒が、やや健康的すぎて格調の高さに欠けたことかも知れない。

4.メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64  唯一ヴァイオリンで出演した現役音大生の徳田真侑さんは、名曲で知られるこの曲を、豊かな音量と高度なテクニック、繊細な音楽性で完璧に弾き切った。 なにしろ美音である。何物にも代えがたいピュアな美音と、歌心のある音楽が会場を包んだ。 これほどの完成度なら世界に通用するのも当然である。強く印象に残った。

徳田真侑さん関連記事 弦の彩(いろどり)を聴く→https://manriki358.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post.html

この曲で初めて指揮の田中祐子氏の全身が見えたが、棒は見やすく、音楽的センスを感じる素晴らしい指揮者だと思う。 すでにオファーが殺到しているようだが、次回はオーケストラ曲を聴いてみたい。

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