無事放映されたN響1774回定期
滅多に演奏されない、カール・オルフ作曲 「 カトゥリ・カルミナ 」。
対訳を見る限り、この曲だけはTV放映されることは難しいだろうと思っていました(さすがに放映出来ないN響定期)が、本日無事Eテレにて全曲放映されました。(予想外でした)
問題の箇所はどのように処理されたのでしょうか?
■ 対訳 おお、あなたのおちん○ん
ちん○ん、ちん○ん、おちん○ん
ちんち、ち○ぽこよ、それははげしく飛びはねる
■ TVの字幕スーパー↓
おお、あなたのおちん○ん → おお、あなたのメントゥラ ( ラテン語 mentula )
「 メントゥラ 」 とは、もちろん 「 おちん○ん 」 のことですが、さすがにこの部分は原語を使ってうまく カムフラージュ していました。
これでは、多少意味不明ですが、これがギリギリの線だったのでしょう。
そもそも放送禁止用語と言っても、法律で定められたものではなく、放送業界や新聞社などが自主的に規制しているだけのようです。 男性器については特に規制もなく、対訳をそのまま放送しても問題無かったかも知れません。
多分、今回の放送については、局内で議論があったはずです、最終的には刺激の少ないよう配慮して放映に踏み切ったと思います。
音楽も美術も、芸術なのか卑猥なのか、判断に苦慮することがあります。 しかし、高い芸術性をそなえた作品は、人智を超えて創作されたものです。 余計な配慮は必要ないかも知れません。 今回のTV放映は、そんなことを考える機会を与えてくれました。
今更ながら、東京混声合唱団の素晴らしい合唱に拍手を贈りたいと思います。
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