二つの声楽コンサートを聴く
3/23(日) 地元のオーケストラのファミリーコンサート「オペカル」を聴いた。オペカルとは、オペラとミュージカルを足して二で割った合成語だそうだ。
テノールの清水徹太郎は、びわこホール四大テノールの一人だが、すがすがしく癖のない美声の持ち主だった。ウエストサイドや、トゥーランドット、トスカなど聴きごたえ十分。
ソプラノの八田亜哉香は、劇団四季出身で、お得意の「オペラ座の怪人」ほかを歌った。
このコンサートの指揮者コーナーで、私の尊敬する知人が飛び入り出演し、カルメン前奏曲を振ったが、とてもカッコ良く決まっていた。
このようなファミリーを対象にしたクラシックコンサートが数多く催されることを願っている。
3/26(水) 「春への誘い~ソプラノの歌声にのせて」を聴いた。
ソプラノの古田真由実は、東京二期会オペラ研修所マスタークラス出身だけあって、本格的な歌唱を披露した。 豊かな声量、伸びやかな高域、流れに乗った感情表現など、どれも素晴らしい。モーツァルト、グノー、プッチーニなどを歌ったが、今後の活躍が大いに期待できそうだ。
同じくソプラノの高木良子は、どちらかと言うとリートが得意のようだ。モーツァルト、シューベルト、シューマンなどを歌ったが、明るくブリリアントな声質は、聴き易く心地よい。歌詞を大切に、一曲一曲を丁寧に歌うところに好感が持てた。
全部で13曲もの伴奏を一人でこなしたピアニスト東谷亜紀は、オペラ、リート、日本歌曲と、それぞれ伴奏を弾き分けて、歌唱を陰から支えたが、まだまだ秘めた実力を感じさせるピアニストだ。
地方にもこのような逸材がいることは、音楽愛好家の一人として嬉しい限りである。
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