違和感のあるリベンジポルノという言葉
一般的に「リベンジ」とは、負けたり失敗した時に、もう一度再挑戦して今度は成功し、名誉を取り戻すことだと思っていた。
スポーツ選手などがよく使っていた言葉で、以前に流行語大賞にも選ばれている。私たちはあまり悪い意味とは知らず、「雪辱を果たす」という意味で使っていたような気がする。
しかし、語源は英語の「revenge」であり、本来の意味は、復讐、仕返し、だそうだ。
最近のニュースで「リベンジポルノ」という言葉を耳にするが、なんでも別れた交際相手のワイセツ写真などをインターネット上に公開する卑劣極まりない行為のことを指すらしい。
どうして日本語で「卑劣なポルノ犯罪」と言わないのだろうか? 「リベンジポルノ」という言葉の奥には犯罪者の気持ちを理解または容認するような空気が少しだけ感じられる。 日本では(たとえそれが間違った理解であっても)、「リベンジ」を、再挑戦して名誉を挽回させることだと思っている人が多いからだ。
だから、何でも横文字にすることは、事の本質を微妙に変質させる恐れがある。特に性犯罪の用語にはやたら横文字が多い。セクシャルハラスメント、ドメスティックバイオレンスなどだ。
私たちは横文字文化の弊害にもっと関心を寄せるべきではないだろうか。
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