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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2014年2月 2日 (日)

地に落ちた公共放送

NHKは世界トップクラスの良質な番組を作る素晴らしい放送局である。

特に「ドキュメンタリー番組」と「芸術番組」に於いては他の放送局の追従を許さない。

お蔭で、どれだけ世界の真実を知り、世界一流の芸術に接してこられたか計り知れない。


そのNHKのトップが耳を疑うような発言をして、日本ばかりか世界をも驚かせている。(ちなみにNHKのトップと言えば、総理大臣より給料が多く、その発信力は絶大で、責任も重い)


問題発言は色々あるが、中でもジャーナリズムの根幹にかかわる部分は、


「 政府が右と言っているものを、左と言うわけにいかない。」 と言う発言である。


と言うことは、政府の言いなりになると言うことである。(自分の言っていることの重大性が分かっていないのだろうか。)政府の言いなりになるなら、日本放送協会ではなく「 政府放送協会 」に名称を変えてもらいたい。


すでにNHKの報道番組は見ない主義だった私は別に驚かなかったが、「ああ、やはりそうだったのか・・・」という失望感が心をよぎった。


NHKは紛れもない公共放送局である。民放のように企業から広告収入を得ることもなく、国から税金が投入されることもない。本来なら全くの中立、公正な立場の放送局である。

そして、受信料を収めている国民のために良質な番組を提供し、公正な報道をする責任と義務がある。


残念ながら、このような人がトップになり、もはや日本では真実の報道が国民に伝わらなくなった。 ネットの世界では、マスコミのことを「 マスゴミ 」と言って蔑視する人たちがいるが、マスコミ関係者はこんなことを言われて何とも思わないのか!

私は先の記事「日本を変えられるか」で、日本のジャーナリズムの劣化を嘆いたが、最も中立であるべきNHKの報道姿勢も劣化していることを深刻に受け止めたい。

陳謝したとはいえ、今回の発言は、受信料を収めている国民の一人として看過できない嘆かわしい出来事だった。

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       東京新聞 Tokyo Web より

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