音楽と絵画の融合
東山魁夷 「 緑響く 」 。 ご存じ、ロマンティックな風景画です。
東山は、この絵が心の中に浮かんだとき、モーツァルトのピアノ協奏曲が聴こえたと言っています。
その一節は、
「一頭の白い馬が緑の樹々に覆われた山裾の池畔に現れ、画面を右から左へと歩いて消えていった。 私はその時、なんとなくモーツアルトのピアノ協奏曲の第二楽章の旋律が響いているのを感じました。 (中略) 白い馬はピアノの旋律で、木々の繁れる背景はオーケストラです。」
白馬はピアノの音色で、緑の木々はオーケストラだと言うのです。
これは、絵画とクラシック音楽の融合ではないでしょうか。
旅する画家東山魁夷と、旅する作曲家モーツァルトの芸術が見事に溶け合った作品です。
東山の聴いた曲は、モーツァルト ピアノ協奏曲23番K488 第2楽章でした。
本日は、モーツァルトの誕生日です。どうぞ心静かにお聴きください。
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