茶話会で戴いたもの(1)
書のサークルの新年茶話会がありました。
その席で先生から戴いた色紙(半紙サイズ)を額に入れてみました。
「 春宵多旅夢 」 しゅんしょう りょむおおし と読みます。
直訳すると、「春の宵は、旅人にとって夢多いもの」 となります。
中国でも日本でも、春の訪れは待ち遠しいものです。特に春の宵(夜)は、おぼろ月夜の薄明りの中、心地よい風がそよぎ、どこからともなく花の香りが漂ってきます。遠くには宴の音楽が聞こえ、時おり風に乗って歌声も聞かれます。
春の夜は、そんな夢のような風情があります。
同じような言葉に、「 春宵一刻値千金 」 があります。
春の夜は何ともいえぬ趣があり、一時が千金に値する心地がする、という意味です。
長い冬を経てやっと訪れた春を心行くまで楽しむ人々、とりわけ夜の風情を五感で楽しむ様がよく分かります。
少なくとも、現代人よりはるかに感性が豊かな先人に、学ぶところは多々あると思います。
あと一週間で立春です。
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