鶴の笛
お正月もあっという間に終わりました。
東京株式市場は大きく下がってスタートしましたが、今年はどんな一年になるのでしょう。
希望に満ちた一年にしたいところですが、4月から消費税が上がります。生活は楽になるのでしょうか。
消費増税の前に、国会議員の定数削減、天下り廃止、特別会計に巣食うシロアリ退治など、やるべきことが沢山あったはずですが・・・
文句を言っても仕方ありません。今の国会議員を選んだのは私たち国民なのです。(やや自虐的かも知れませんが、国民にも責任はあります)
それにしても、原発再稼働をしてまで、日本を復活させる必要はあるのでしょうか。
復活しても、本当に国民の生活は楽になるのでしょうか。
もし楽になったとしても、その引き換えに失うものはないのでしょうか。
大晦日のNHKTV「耳をすませば」で、昨秋亡くなった作家の山崎豊子さんが、日本は、「モノモノカネカネ」という物質至上主義の「精神的不毛地帯」になりつつある、進歩するどころか精神的には退歩している。と言っていました。これは警告だと思います。
モノモノカネカネは、塩水と同じです。飲めば飲むほど喉が渇き、また飲みたくなります。もう止められません。肥大化する物質至上主義と拝金主義。
政治学者の植草一秀氏のブログに、作家の林芙美子氏の童話「鶴の笛」が紹介されていました。その一節は、
きれいなこころがいつもいい、
まずしくてもこころはゆたか、
みんなでわけあって、
みんなで働いて、
いつもきれいなこころで、
みんな愛し合ってゆきましょう。
鶴の笛は、いつもそういって
ピヨロピヨロとやさしくなっていたのです。
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