殿のご乱心?
このブログでは、不本意ながら、たびたび政治の話題を取り上げてきた。
政治は言うまでもなく、私たちの暮らしに密接に結びついている。
今の日本では、医療、年金、介護はもちろん、税、雇用、教育、外交から個人情報、治安に至るまで、すべては政治が関わっているが、具体的には、キャリアと呼ばれる少数の官僚(行政機構)と、722人の国会議員(立法府)の手中にあると言ってよい。
国民の代表である国会議員を選ぶのは、主権者たる国民なので、私たちは常に政治に関心を持ち、「平和で、明るく、豊かな明日」を希求しなければならない。
だから、選挙権を行使しないのは自殺行為に等しいと申し上げている。
さて、注目の東京都知事選だが、甘利経済再生相の言葉を借りるまでもなく、殿のご乱心とも思える「細川護熙元総理」の出馬が決まった。
まさかあの隠遁生活を送っていた細川氏が、76歳で政治の表舞台に戻ってくるとは、思いもよらない(まさにハプニング)ことだ。
余程の決断だと思う。何が氏を衝き動かしたのか!
それは、原発問題だと言える。
細川氏は、「原発政策は、一つ間違えば、日本の存亡にかかわる。」と言うが、誰も異論はないだろう。 原子力発電のコストは安いと言われているが、ひとたび福島のような事故が起これば、10兆円単位の金が吹き飛ぶ。コストは決して安くない。
もし再度、日本で原発事故が起きれば、日本の再起はない。ギリシャのような財政危機に陥り、国民の暮らしは窮乏するだろう。
その可能性はゼロではないどころか、大いにあると見て良い。地震大国日本は、数十年に一度は巨大地震に襲われているし、四方を海に囲まれ、常に津波の危険にさらされているのは事実だ。また、小泉元総理が言うように、増え続ける「核のゴミ」はどうするのか?
17日に、細川氏は「原発ゼロ」以外の政策を発表するというが、東京都民はどのような選択をするのであろうか。
注目の投票日は、2月9日である。
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