歌会始め
宮中で恒例「歌会始の儀」がありました。今年のお題は「静」。
印象に残った歌は、
東京都の中島梨那さん20歳(聖心女子大2年生、美智子皇后の後輩)の歌
二人分焼いてしまった食パンと 静かな朝の濃いコロンビア
愛知県の伊藤正彦さん83歳(今回入選者の最高齢)の歌
いなづまのまたひらめきし静かなる 窓ひとつあり夜をひとりあり
いずれの歌も、ひとりになった「さみしさ」を詠ったものだと思います。
中島さんの歌は、自分にとって大切な人を失ってしまった時のさみしさを詠った歌(本人談)とのこと。伊藤さんの歌からは、ひしひしとした孤独感が伝わりますね。この二首に共通する「愛する人をうしなった悲しみや孤独感」が、「静か」という文字によく表れていました。
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