名曲の暗号 (本の紹介No.004)
タイトルに惹かれて買った一冊の本。
著者の前書きを一部要約すると、
クラシック音楽にはひとつ大きな問題がある。それは他のジャンルの音楽に比べて一曲の時間がきわめて長いということだ。30分~1時間は、今日的な時間感覚でいうとかなり長い。
しかし、長くてもベートーヴェンなどの大作曲家が命をかけて生み出した音楽は、そこに込められた意味や面白さが分かれば、映画のストーリーのように時間を忘れて楽しめるはずだ。
本書では、楽譜の中に込められた作曲家のメッセージを読み解きながら、名曲の真の姿に迫っていこうと思う。
第一章 名曲の真相
第二章 死の概念を知ろう
第三章 暗号をあぶりだせ!
第四章 特別に作られた楽器たち
■ 著者の佐伯茂樹氏はトロンボーン奏者でもあるので、この本の内容は管楽器にまつわるものが多い。 また、楽譜から読み解く方式は、やや専門的ともいえるので、初心者には向かない。 ただ、今までにない切り口で音楽の真相に迫った点で、音楽ファン待望の一冊といえる。
「 名曲の暗号 」 2013・12・31発行 音楽之友社(1900円+税)
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