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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2013年11月29日 (金)

第九 日本初演の日

11月29日は、日本での第九初演の日である。

近年、徳島県鳴門市の収容所にいたドイツ人捕虜が、1918年6月1日に初演した事実が明らかになったが、この時は収容所に女性がいなくて、独唱も合唱もオール男性用に編曲されたらしい、楽器も足りなくて、オルガンで代用したとされる。したがって、これを初演と呼ぶには異議を唱える研究家も多い。

公式な初演日は、1924年、11月29日。東京音楽学校(現東京藝術大学の前身)のメンバーにより大盛況裏に行われたとされる。指揮はドイツ人のグスタフ・クローン(彼はベートーヴェンの交響曲9曲のうち6曲を本邦初演した)。


それ以後、日本でどれだけの第九が演奏されたか知る由もない。


しかし、間違いなく歴史に残る演奏会は、1979年10月21日(普門館)のカラヤン、ベルリンフィル、ウィーン楽友協会合唱団、アンナ・トモア=シントウ(S)、ルジャ・バルダーニ(A)、ペーター・シュライヤー(T)、ホセ・ヴァン・ダム(B)だと思う。

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幸運にも、当時28歳の私はこの演奏を聴く機会に恵まれた。

演奏は完璧に近かったが、ややまとまり過ぎて迫力に乏しく、歴史的名演とは言えなかった。 しかし、二度と実現しない超豪華キャストによる夢のコンサートを聴けたことは、望外の喜びであった。

後になって知ったことだが、親しくしている友人が、このコンサートを聴いていた。彼女は当時まだ中学生になったばかりだった。小さい時から一流の演奏に触れることで、本物が分かる大人になれると思う。東京のコンサート会場で、時々そんな光景を私は見てきた。

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