音楽劇 「廓(くるわ)に風邪が」を観る
知人が出演するとあって、音楽劇「廓に風邪が」を観にいった。
3時間近い大作で、演じる方も観る方も疲れてしまう。
廓(くるわ)の娼婦が主人公である。娼婦といっても、ヴェルディ「椿姫」のような、社交界に君臨する高級娼婦とは違う。 この劇は重く、暗く、切なく、やりきれない。
第1幕は、そんな娼婦の日常が表現されているが、音楽的にも演出的にも魅力に欠け、新鮮味も無く、退屈で無駄な時間が過ぎていく。労作なのに観客に伝わらない。
第2幕は、それに比べはるかに優れた音楽と演出だった。テンポが速く、ドラマティックで変化に富み、音楽性も豊かであった。ラストは感動的と言える。
しかしながら課題の多い残念な公演であった。もう観たくない・・・
林 修
好きなことは趣味でやればいい。仕事っていうのはお金をもらってやることだから・・・
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