知られざる名曲 第279回 アドベンチャー スイート / トーマス・バーガーセン
トーマス・バーガーセン(Thomas Bergersen、1980 - ) はノルウェーの小さな町トロンハイムで生まれ、生涯を音楽とともに過ごしてきました。彼はピアノ、バイオリン、トランペット、その他さまざまな楽器を演奏できるマルチ楽器奏者です。
彼は6歳でピアノを始め、その後シンセサイザー、コンピューター、デジタル音楽へと進み、そこで後のキャリアの基礎を築き、10代で交響曲の作曲に進みました。彼の最大の関心事の1つは、民族音楽と独特の音楽文化です。この関心の結果、彼は多くの言語を習得し、常に世界中を旅して音楽文化とその影響について学び、新たなインスピレーションを求めています。(公式サイトより)
画像 ノルウェー トロンハイム ACワークス
この作品はクラシカルなオーケストラ編成ですが、特に弦楽器とブラスセクション、コーラスからなるブリリアントな音楽の一体感が素晴らしく、聴衆ばかりでなく、演奏者も感動を覚えるのではないでしょうか。
10分の音楽の中に、美しい旋律、壮大なスケール感、ストーリー性、感情の高まりなど多彩な要素が凝縮されていますが、あくまでも音色はクリアで透明感があり新鮮です。新しいクラシック音楽のかたちを予感させる音楽です。
彼は、映画予告編の音楽、TV番組やゲーム音楽では、YouTubeなどで再生回数が50億回という人気作曲家ですが、ビルボード クラシカル チャートでも1位に輝いています。(2023年は日本の久石譲さんでした)
是非トーマス・バーガーセンの世界観に触れてみて下さい。
■ アドベンチャー スイート(Aventura Suite)/ トーマス・バーガーセン