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書の作品

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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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カテゴリー「音楽」の381件の記事

2019年5月 1日 (水)

平成のクラシック音楽界10大ニュース

令和元年5月1日、平成のクラシック音楽界を10大ニュースとして振り返ってみました。


1.諏訪内さん優勝

諏訪内晶子が、史上最年少で「第9回チャイコフスキー国際コンクール」ヴァイオリン部門で優勝しました。1990年(平成2年)

2.日本でも三大テノールブーム
ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスの3人のテノール歌手が一堂に会する大規模コンサートは世界中でヒットし、日本公演(国立競技場、東京ドームなど)も行われました。ちなみに、東京ドームのアリーナ席は8万5千円、国立競技場の最上席は7万5千円でした。この活動は、2007年にパヴァロッティが死去するまで17年間続きました。 19902007年(平成219年)
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画像 映画「三大テノール 夢のコンサート」公式サイトより

3.第九の普遍性 日本でも
東西を分断していたベルリンの壁が崩壊し、同年バーンスタイン指揮でベートーヴェンの「第九」が演奏されました。1991年(平成3年)
この時、“Freude”(歓喜)を“Freiheit”(自由)に置き換えて歌ったことは有名です。日本でも平成時代に入り高齢化が進み、定年退職者の多くが趣味で合唱団に入り、より多く「第九」が歌われるようになりました。

4.熱狂の日
ラ・フォル・ジュルネは、1995年(平成5年)に創設された世界最大級のクラシック音楽祭です。日本でも2005年(平成15年)から行われ本年で15周年となり、延べ来場者は800万人を超えました。誰もが気軽に楽しめるクラシック音楽として定着し、クラシックの聴き方を変貌させました。

5.小澤征爾が音楽監督に
指揮者の小澤征爾が、アジア人で初めて、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任しました。2002年~2010年(平成1422年)

6.上原さんが快挙
上原彩子が、「第12回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門」にて優勝。日本人として初めて、かつ女性として世界で初めての快挙でした。2002年(平成14年)
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画像 ヤマハCFXサイトより

7.訃報相次ぐ

著名な音楽家の訃報が相次ぎました。日本人では武満徹、朝比奈隆、中村紘子さん、日本で人気の、カラヤン、バーンスタイン、リヒテル、ロストロポーヴィチなど全て平成時代に亡くなりました。ご冥福を祈ります。19892018

8.辻井さんが優勝
盲目のピアニスト辻井伸行さんが、「第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール(米国)」で優勝しました。2009年(平成21年)

9.現代のベートーヴェン
佐村河内守氏のゴーストライター事件が発覚しました。氏の作とされる「交響曲第1番」は空前のヒット、全国ツアーも展開されました。その後、新垣隆氏が大ブレイクしました。2014年(平成26年)

10.巨匠時代の終焉 新しいクラシックの風
平成時代は、クラシックの巨匠が相次いで亡くなり、特に平成後半には、新たなエネルギーが旋風を巻き起こしました。
既成概念にとらわれない指揮者ドゥダメル、クルレンツィスの登場、復古的演奏スタイルの確立、SNSの活用、予測不能のAI技術、バーチャル技術、IT化、クラシックと他のジャンルの融合、ライブ化、大型化、イベント化(参加型)など多彩です。新時代の風が吹き始めたのが平成でした。

 

 

2019年4月29日 (月)

最近の出来事(コンサート)

今春も多くの素敵なコンサートに出会えました。感謝申し上げます

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ファツィオリのピアノは、卯野杏実さんの華麗なテクニックに応えました

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バラエティに富んだ構成! 縣さん、浅野さん、西山さんのパフォーマンスに脱帽です

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田中香織さんは、驚異の演奏力で現代曲を見事に表現しました

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知られざる名歌手が勢ぞろいしました ※私も微力ながらお手伝いさせて頂きました

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滅多に聴けないショパン愛用のピアノ、石原佳世さんの本格的な演奏に心を打たれました

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佐藤由美さんの愛するモーツァルトとショパン リハーサルしか聴けず残念でした

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初めてのホール、伏屋咲希さんたちの真摯な音楽作りに感銘を受けました

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綾戸智恵さんとゴスペルコーラスのステージは溢れんばかりのエネルギーに満ちていました

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お世話になった先生方の装飾音をテーマにしたコンサート 選曲、構成が独創的でした

 

 

2019年2月22日 (金)

旧約聖書の世界 「エリヤ」を聴く

滅多に聴くことが出来ないメンデルスゾーンの大曲、オラトリオ「エリヤ」を聴く機会に恵まれました。(2019・2・15 日本特殊陶業市民会館 角田鋼亮指揮・名フィル、名古屋市民コーラス他)

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演奏時間が2時間を超える大曲、これほどのスケールの曲を演奏された200名近い合唱団、9人のソリスト、オーケストラ、指揮者、指導者に敬意を表しながら聴かせていただきました。

旧約聖書のドラマティックな世界が、メンデルスゾーンの旋律美で表現され、字幕スクリーンもあって、まるで宗教映画を見るような気分で楽しめました。2時間があっという間に過ぎた感があります。

次回「ドイツレクイエム」も大いに期待したいと思いました。

2019年2月20日 (水)

小川剛一郎/心のチェロ

お誘いを受けて、チェリスト小川剛一郎のチェロリサイタルに出掛けました。

曲目は、バッハ「無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調」、ベートーヴェン「チェロソナタ第1番ヘ長調作品5-1」、ブラームス「チェロソナタ第1番ホ短調作品38」という充実のプログラムでした。(サロン・ドルチェ 2019・2・16 ピアノ/北住淳)

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ピアニストのアカデミックな解説のあと、豊かな低弦の響きと深い情感で始まったバッハ、表情に富んだベートーヴェン、味わい深いブラームスを聴かせて頂きました。

アンコールは、カザルスの「鳥の歌」。身近で聴くチェロの音色が心にしみました。

2019年1月15日 (火)

フォーレに癒されて

新年最初のコンサートは、フォーレのレクイエムでした。

(松尾葉子指揮/愛知室内オケ・女声合唱団マドンナ「かきつばた」、名古屋シティーハーモニー、フォーレレクイエム特別合唱団他  2019・1・14 愛知芸文コンサートホール)

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さすが松尾葉子さんの指揮だけあって、合唱団の薫り高い演奏に癒される思いでした。女声のセンスの良さ、男声の甘いトーンは魅力的でした。

金原聡子さん(ソプラノ独唱)の「ピエ・イェス」が美しく会場に響き、能勢健司さん(バリトン独唱)の「リベラ・メ」が心地よく会場を包みました。

今後のプロジェクトで、2020年のフォーレの命日に、パリのマドレーヌ寺院で、この「レクイエム」を歌う計画だそうです。公演の成功を祈ります。

2019年1月 3日 (木)

2019年がメモリアルイヤーの作曲家

当ブログでは、クラシック音楽に的を絞り、生誕又は没後が50年単位でキリのいい数字になった作曲家をメモリアルイヤーとしてご紹介してきました。

そして、2015年は 「シベリウス」、2016年は 「サティ」、2017年は 「グラナドス」 、2018年は 「グノー」 を選んできました。

本2019年は、クララ・シューマン(生誕200年)に焦点を当てたいと思います。

クララ・シューマンは言うまでもなく、作曲家 ロベルト・シューマンの奥さんです。ピアニストとして、作曲家として、また当時は珍しい音楽評論家・指揮者としても活躍しました。

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100マルク紙幣(表)
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100マルク紙幣(裏)

通貨がユーロに統一される前のドイツでは、100マルク紙幣にクララ・シューマンの肖像画が使われていました。(同時にピアノなどの楽器が描かれていますが、このような紙幣は他にないと思います)

それほど、クララ・シューマンはドイツ人の誇りであり、歴史上の人物だったわけです。

16歳でロベルト・シューマンとの恋に落ちますが、ピアニストとしての名声は高まり、19歳でオーストリア皇帝の御前演奏に臨んでいます。

その後父の反対を押し切って二人は結婚しました。クララ20歳、ロベルトは30歳でした。そして8人の子に恵まれ、妻として母として音楽家として多忙な日々を送りました。

しかし、夫のロベルトは極度の神経衰弱からライン川へ飛び込み、入水自殺を図ったのです。入院生活の後、ロベルトはクララを残して46歳の生涯を閉じました。クララは36歳、まさに波乱の人生を生きていました。

さらに、クララには自分に密かな恋心を抱くブラームスの存在がありました。その関係は想像しか出来ませんが、ある信頼以上の関係だったと言われています。

その辺は、映画「クララ・シューマン 愛の協奏曲」ツタヤ レンタルDVDで借りて見ることが出来ます。

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尚、夫のロベルト・シューマンは有名な「トロイメライ」をはじめとして、交響曲から協奏曲、ピアノ曲、室内楽、声楽曲まで幅広いジャンルで著名な作品を残しましたが、クララも作曲家として素晴らしい作品を残し、今日では多くの演奏会で取り上げられています。

クララ・シューマンは、夫を支えながら、音楽に生き、愛に生きたピアニスト・作曲家として音楽史を彩っています。その意味で生誕200年のメモリアルに相応しいと考えました。

そしてもう一つ、クララ(Clara)とは、ラテン語で「光輝く」と言う意味です。

2019年が光り輝く一年になるよう願いを込めて、今年のメモリアルイヤーの作曲家をクララ・シューマンとしました。機会がありましたら、是非彼女の作品に耳を傾けて下さい。

2018年11月25日 (日)

胸に迫る「冬の旅」

バイエルン放送響の首席ヴィオラ奏者 ヘルマン・メニングハウス(ピアノ諸田由里子)のコンサートを聴く機会に恵まれました。 (2018・11・24 NBKコンサートホール)

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秋の夜に相応しい深い味わい。

大柄、長身のメニングハウスが奏でる繊細で研ぎ澄まされた音色と、豊かな響き。

シューベルトの歌曲「冬の旅」から8曲。普通はバリトンで歌われる曲ですが、今回はヴィオラで演奏されました。ピアノソロやギターで聴いたことはありますが、弦楽器で聴くのは初めてでした。

メニングハウスは、歌詞に込められた若者の心情を、ヴィオラの旋律に織り込んで詩情豊かに歌います。好きな曲だけに光景が浮かんできて胸が詰まりそうになりました。

そして、ピアノの諸田さんの音色がピュアで美しく音楽的だけでなく、ヴィオラの息遣いを感じながら弾いている(同期させて)点が素晴らしいと思いました。


後半は、シューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」。チェロやヴィオラで演奏されるシューベルトの名曲で、出だしの流れる様な音楽に魅せられた音楽ファンは多いのではないでしょうか。

メニングハウスは感情に流されることなく、音楽の本質に迫ろうとします。一貫して高い精神性を湛えた演奏はシューベルトを敬愛するメニングハウスの誠実さを感じさせるものでした。

アンコールは2曲。フランスの有名なチェリスト ポール・トルトゥリエの逸話も聞けましたが、特にシューベルトの「万霊節」が絶品でした。


今回も主催関係者の皆さんに深謝し、寒中対策のお心遣いに御礼申し上げます。

2018年11月21日 (水)

お寺で聴くインド音楽

毎年、どうだんつつじの美しいこの時期に、信長ゆかりの崇福寺で「どうだんつつじコンサート」が行われます。  (2018/11/21 崇福寺本堂)

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今年は、「民族音楽メドレー」と題して、アメリカ人とインド人のお二人による インド音楽中心のコンサートでした。途中、日本女性も加わって仮面舞踊劇もあり、興味深く拝見しました。

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T.M.Hoffman                  Ashwini Kumar Mishra

立冬を過ぎたとはいえ、暖かい日差しの中、秋の午後のひとときを優雅に過ごさせていただきました。インド音楽は日本の古典音楽とも関係がありそうです。

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本堂裏手のどうだんつつじ
 

紅葉と音楽の両方を楽しみたい欲張りな方は、是非来年お越しください。

2018年10月14日 (日)

千人の交響曲を聴く

滅多に演奏されることのない「マーラー千人の交響曲」を聴く機会に恵まれました。

(名フィル第461回定期演奏会 2018・10・12 日本特殊陶業市民会館 満席)

10代の頃、レコードで初めて聴いた時は、「音の洪水」としか感じませんでしたが、その後何度も聴くうちに、壮大な宇宙観に興奮し、マーラー独特の天上の調べに酔いしれました。

今回の演奏も、オーケストラの咆哮、大合唱の圧倒的な迫力、存在感を見せつけた独唱陣、的確な棒さばきなど、音楽史上に残る力演であったと思いました。

特に長大な歌詞(一部はラテン語、二部はドイツ語)を歌い切り、清澄かつエネルギッシュな演奏を聴かせた合唱団は見事でした。

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さて少し余談ですが、この曲は約百年前のミュンヘン万博で、マーラー自身の指揮で初演された際は、本当に1000人で演奏されたそうです。

我が国でも1985年にコシュラー/東京都響で1000人規模の演奏会が行われています。東京文化会館の特設ステージは演奏者で溢れ、ラッシュアワー並みの混雑ぶりだったとのこと。 

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都響創立20周年記念演奏会(1985年10月1・2日/東京文化会館)©木之下晃

今回の演奏は、オーケストラ(名フィル+中部フィル)133名、合唱(7団体)355名、ソリスト・指揮者合わせて約500名でしたが、実際にはこの規模が限界だと思います。

貴重な演奏を聴くことが出来て感激でした。児童合唱を含む500名の演奏者と多くのスタッフ関係者に感謝したいと思います。

※ 後日調べてみると、1981年に朝比奈隆/大阪フィルでも1000人規模の演奏会が行われていました。(CD化もされているようです)また2012年には名古屋マーラー音楽祭(井上道義指揮)で1000人規模の演奏会が挙行されています。まだあると思いますが調査中です。

2018年10月 8日 (月)

モンセラート・カバリェの思い出

スペインの世界的ソプラノ歌手モンセラート・カバリェさんが他界されました。

追悼の意を込めて、彼女の日本公演の思い出を書くことにしました。先ずはNHKイタリア歌劇団公演についてです。


■ NHKイタリア歌劇団日本公演
(1956年~1976年)

NHKが招聘した「イタリア歌劇団」の日本公演は、戦後のわが国のオペラ芸術の発展とファンの育成に多大の貢献を果たしました。 

クラシックファン垂涎の世界の超一流のオペラ歌手が、この日本の舞台で熱唱したのです。日本初演のオペラも数多くありました。

あの、デル・モナコもテバルディも、シミオナートやタリアヴィーニ、ベルゴンツィ、プロッティ、スコット、コッソット、クラウス、ギャウロフ、パヴァロッティ、ドミンゴ、カレーラス、カバリエなど、世界のオペラ界に燦然と輝く名歌手たちが続々と来日したのです。

これはNHKの偉業と云っても良いでしょう。

1973年に今のNHKホールがオープンして以来、私もこのオペラ公演を聴く機会に恵まれました。もう40年以上も前のことです。

当時はまだチケットのオンライン販売がなく、すべてNHKの窓口でしか入手出来ませんでしたので、徹夜でNHK名古屋放送局の窓口に並んで貴重なチケットを手に入れました。チケットはS席で当時10000円だったと記憶しています。

中でも、モンセラート・カバリェさんが主役の、「アドリアーナ・ルクヴルール(チレア作曲)1976年NHKホール」 は忘れられません。 (日本初演)

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モンセラート・カバリェ NHK映像より

■ 大番狂わせ!カバリェ体調不良で代役に

モンセラート・カバリェの歌う第1幕のアリア「私は神のいやしいしもべ です」は本当に感動的でした。会場に響き渡る豊満な声量、驚くほど繊細なPianissimo、かすかに陰りのある魅力的な声質、人間の声がこれほど深く神秘的なものかと驚愕して聴き入りました。

ところがその後、カバリェは体調不良で舞台を降板してしまったのです。公演中に舞台の幕が下ろされることは滅多にありません。オペラはいったん休憩して、ガブリエッラ・ノヴィエッリが代役を演じることになりました。残念ですが、このようなアクシデントは生演奏では避けられません。

その夜は友人の音大生の寮に泊めてもらいましたが、数時間前に聴いたカバリェの声が耳から離れなくてどうしても眠れませんでした。


■ モンセラート・カバリェの死

2018年10月6日、カバリェさんは85歳の生涯を閉じました。

あの日聴いた 「アドリアーナ・ルクヴルール」で共演したテノールのホセ・カレーラス氏は「彼女は素晴らしい声域と完璧なテクニックとをあわせ持っていた。ソプラノ歌手すべてを思い出しても、カバリェのような歌い手はいなかった」 と述べました。

また、スペインのペドロ・サンチェス首相やスペイン王室も最大限の弔意を表しています。


どうか安らかにお眠りください。今も貴女の声が聴こえています・・・

Ecco: respiro appena ....
semplicemente
lo son l'umile ancella
del Genio creator:
lei m'offre la favella,
io la diffondo ai cor ...
Del verso io son l'accento,
l'eco del dramma uman,
il fragile strumento
vassallo della man ...
Mite, gioconda, atroce,
mi chiamo Fedeltà:
un soffio è la mia voce,
che al novo dì morrà ...



 

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