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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2020年6月30日 (火)

withコロナ時代の「苦悩するクラシック音楽界」

感染拡大を続ける新型コロナウイルス。ついに世界の感染者が1000万人を超えました。まだ特効薬もワクチンもありませんが、感染予防策を講じながら徐々に市民生活が再開されています。

そんな中、クラシック音楽の世界では試行錯誤が続き、無観客でのライブ配信や、座席を減らしての公演、リモート演奏などが試されています。

自宅に居てコンサートが聴けるというメリットもあるかも知れませんが、一体こんな異常事態はいつまで続くのでしょう。当ブログでは、ネットや新聞などの情報から、クラシック音楽界の苦悩を調べてみました。


■ こんなのは、オーケストラと言えない

先日、全国に先駆けて日本センチュリー交響楽団 によるフルオーケストラの演奏会が再開されました。(2020・6・20 NHKニュース)

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画像 NHKニュースより

ステージ上では、演奏家たちが2メートル近い距離をとって座り、管楽器奏者の前には飛沫防止のアクリル板を置いての演奏となりました。

客席は、1700席のホールに300人です。もちろん入場の際、全員検温を受けたとのことです。また、「ブラボー」などの声援は控えるよう求められていて、拍手だけとなりました。

また、関西フィルハーモニー管弦楽団 など一部のオーケストラは管楽器奏者以外は、マスクを付けての演奏に踏み切りました。



海外でも、ヨーロッパツアーが中止になった名門ベルリンフィルが、無観客で演奏会を行い(2020・5・1)、世界に無料でライブ配信されました。

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note より https://note.com/belgiesoho/n/ncfb8dde8b26d

ベルリン・フィルは弦楽器奏者は1.5メートル、管楽器に至っては5メートルもの距離を置いて演奏したそうです。コンサートマスターの樫本大進氏は「いつもは隣にいる仲間たちを、ありえないほど遠くに感じた」と述べています。

一方、6月に公演を再開したウィーン・フィルでは、実証実験を経て80センチと定めましたが、全員が事前にPCR検査を受け、陰性が確定した奏者のみを出演させたとのことです。

 

日本でも、東京フィルハーモニー交響楽団は80センチ。新日本フィルハーモニー交響楽団は弦楽器1.5メートル、管楽器2メートルと定めています。さらに東京都交響楽団は、感染予防の専門家も交えて詳細なマニュアルを策定しました。東京都交響楽団(都響) 演奏会再開への行程表と指針

どのオーケストラもコロナ対策に躍起になっています。その努力には敬意を払いますが、演奏者どうしの距離を数メートルも置いて、広いステージに20、30人しか配置できないオーケストラは、オーケストラと言えるのでしょうか?

客席のキャパ(定員)を大きく減らして、採算は取れるのでしょうか? チケットも自分で切り取って入場し、プログラムも自分で取って客席へ、しかも離れて座るのです。声を出すこともは禁止され、もちろんマスクは外せません。


しかしそれでも演奏会は続けねばなりません。音楽家は「表現者」です。それをやめたら生きる実感を失うでしょう。観客も音楽家の奏でる芸術を感じる(共有する)大切なパートナーです。

非常時で完全な演奏会は望めませんが、当ブログは今の異常な状態を憂慮するものです。
一日も早く以前のようなコンサートが開催できますことを祈っています。

 

■ こんなのは、合唱といえない

全日本合唱連盟が昨日(2020・6・29)出した指針によると、合唱の練習時であってもマスクの着用を奨励しています。
■ ご参考 合唱活動における新型コロナウイルス感染症拡大予防のガイドライン 6月29日 第1版(PDF 

ガイドラインでは、練習時の団員の距離は前後 2m 以上、左右 1m 以上を確保し、団員同士が向かい合う配置は避けるとし、指導者・伴奏者と団員との距離は、適切な距離を確保するとあります。

そして、マスクは飛沫拡散防止の効果があるため、着用が望ましいと推奨しています。

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J.S.Bach - Motet: Jesu, meine Freude BWV 227 - Collegium 1704

やはり海外では、上↑写真のように、指揮者もオーケストラも合唱団もマスクを着用しています。また、カラオケ大手「JOYSOUND 」では、お客にマスク着用の協力をお願いしています。

はたして、マスクをしたままで歌は歌えるのでしょうか?

今回、全日本合唱連盟がガイドラインで推奨したことで、一般のコーラス団体などに波及すると思いますが、これからの蒸し暑い時期に、マスク着用で歌を歌うことは辛いのではないでしょうか。

かと言って、少しでも安全に歌を練習しようとすれば、マスクは必要かも知れません。自分たちのコーラス団体からクラスターが発生したら大変です。葛藤は当分続くでしょう。

※歌えるマスク?
2020・7・4付の新聞に、東京混声合唱団がマスク着用で公演するとの記事が出ました。

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マスク着用のリハーサル風景(中日新聞より)

大変申し訳ありませんが、これでは見た目が怖いだけです。どこかの秘密結社みたいで不気味です。

当ブログは今の状況を憂慮します。


■ こんなのは、コンクールといえない

毎日新聞は社告で、第89回日本音楽コンクール、第74回全日本学生音楽コンクールの両コンクールとも、新型コロナウイルスの今後の感染拡大状況によっては、映像審査に切り替えると発表しました(2020・6・26)。

また、
日本音コン本選会のオーケストラ共演は、ピアノ伴奏に変更する可能性があるとのことです。

驚きました。歴史ある日本最高峰の音楽コンクールを映像審査で行う可能性を示唆したからです。本選会もオーケストラ伴奏ではなく、ピアノ伴奏になるかも知れません。

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画像 ニコニコニュース https://news.nicovideo.jp/watch/nw6072525

映像審査に切り替える場合は、7月21日の受け付け終了前後にホームページで告知し、参加者に直接連絡するとのことですが、これは由緒あるコンクール史上、かつてない大変な事態と言えるでしょう。
中止するか迷った末の決断だったかも知れませんが、毎年受賞者記念演奏会(2020は中止でした)を聴きに出かける私としては複雑です。


今回のコロナ騒動で、すでに多くの国内外のコンクールがビデオ審査などの映像審査を取り入れています。ヤマハは一部でWeb審査を実施しています。さらに映像審査のみに特化した新しいコンクールも登場しています。

権威あるコンクールでも、コロナには勝てないものです。そう思い知らされた憂慮すべきニュースでした。何とか映像審査を回避できることを祈るしかありません。


今年(2020年)は、ベートーヴェンイヤーでしたが、全く盛り上がりに欠けました。クラシック音楽界にとっても受難の年でしたが、今日で半分過ぎました。残り半年ですが、特効薬、ワクチンが完成して、世界のコロナ災厄が収束に向かいますよう切に願っております。

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