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2019年8月17日 (土)

ドミンゴよ お前もか!

■ あの世界的なテノール歌手のプラシド・ドミンゴ氏(78歳)が長年のセクハラ行為で女性歌手ら9人から告発された。
(2019・8・13 AP通信)
米ロサンゼルス歌劇場が疑惑の調査を始めたが、予定されていた2公演が中止される事態となっている。

複数の女性の告発によると、同氏はオペラ界最高の歌手という立場を利用し、女性たちに性的関係を迫っていたという。
78歳にもなって破廉恥極まりない。晩節を汚したドミンゴ氏に落胆したのは私だけではないだろう。

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(©Greg Gorman/LAO)

私が、プラシド・ドミンゴ氏のRCAデビューアルバム(LPレコード)を買ったのは、もう50年も昔のことである。
レコード盤に針を落とした瞬間、その圧倒的な美声にすっかり魅了された。

ヘンデル「ジュリアス・シーザー」、モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」、ヴェルディ「ルイザ・ミラー」、プッチーニ「妖精ヴィッリ」を何十回と聴いた。本当に世紀の美声であったが、知的で洗練された歌唱が素晴らしかった。

■ 歌劇「妖精ウ゛ィッリ」より 「幸せに満ちたあの日々 Torna ai felici di from Le Villi」
https://www.youtube.com/watch?v=_MPwGE9Thz8 (リンク切れはご容赦下さい)

以来、私は熱烈なドミンゴのファンになり、ミラノ・スカラ座の引っ越し公演でヴェルディ「オテロ」を観た(1981・9・5 NHKホール)。指揮のクライバーも最高だったが、オテロ役のドミンゴ氏の重厚かつ繊細な描写と迫真の演技は、オペラ史上に残る名シーンとなった。

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「オテロ」公演  画像 一般財団法人民主音楽協会サイトより

その彼が起こしたセクハラ疑惑は、ファンの一人として残念の一言に尽きる。

それにしても、近年、世界の一流演奏家によるセクハラ疑惑やパワハラ疑惑が後を絶たない。

■ 2017年は、NHK交響楽団名誉音楽監督で日本でも人気の指揮者 シャルル・デュトワ氏(82歳)が、セクハラ行為で4人の女性から告訴された。その直後に彼は英ロイヤルフィルを辞任している。

■ 同年、米メトロポリタン歌劇場の 巨匠ジェームス・レヴァイン氏(76歳)が、未成年への性的虐待の疑惑が浮上し、世界の名門メトロポリタンオペラの音楽監督(2016年から名誉音楽監督)を解雇された。

■ 記憶に新しいところでは、イタリアの指揮者 ダニエレ・ガッティ氏(57歳)が、過去のセクハラ疑惑によりオランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者を解任されている。

■ 2018年、ピアニストで指揮者の ダニエル・バレンボイム氏(76歳)のパワハラ疑惑が浮上し、実名で告発する者も現れるなど世界的なニュースになったが真相は分からない。

■ 2015年には韓国を代表する世界的指揮者 チョン・ミョンフン氏(66歳)が、業務上横領容疑で市民団体から告発され、ソウル市交響楽団芸術監督を辞任している。事件に巻き込まれた感もあるが、やはり真相は分からない。

■ 少し古い話だが、2010年、ロシアの名指揮者でピアニストの
ミハイル・プレトニョフ氏(62歳)が 14歳のタイの少年に対する性的暴行容疑で逮捕されたが、もちろん本人は身の潔白を主張した。


政治の世界など、どの世界にも裏があり醜聞にまみれているが、クラシック音楽の世界も例外ではないのだろうか。

聴衆は、バッハやベートーヴェンを神格化して、その作品は崇高な芸術品だと思い込み、その気高い音楽を演奏する指揮者や歌手、ピアニストにも絶大な信頼を寄せてきた。

いつの間にか、「世界一流の芸術家は人格に於いても優れている」と錯覚していたかも知れない。しかし現実はそうではなく、果てしなく穢れている。これは多分氷山の一角だと思う。


あのレコードを聴いた時の感動から50年、まさかこんなニュースに触れることになるとは・・・
ドミンゴよ お前もか!


■その後のニュース
2020東京オリンピック辞退

2020年東京五輪・パラリンピックの文化プログラムに出演予定だった世界的なオペラ歌手のプラシド・ドミンゴさんが、2019年11月、辞退を表明した。

 

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