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2019年3月20日 (水)

新元号と民度

■ 先進国から脱落か

もうすぐ「新元号」が発表される。しかし、日本の未来に明るい要素は見当たらない。

少子高齢化と格差社会の中で、老人の貧困、子供の貧困、そして人口減、医療や介護費の増大、それに伴う増税、やがて日本はマイナス成長になり、遠からず先進国から脱落するというシナリオがある。

そのシナリオを、増え続ける「高齢者の犯罪」を通して考えてみたい。

■ 高齢者の犯罪

最近読んだBBCエド・バトラー記者のレポート「日本の年金生活者が刑務所に入りたがる理由」によれば、日本は驚くほどよく法律を守る社会だが、その中で65歳以上の高齢者が起こす犯罪の比率が急上昇しているそうである。

高齢者は「オレオレ詐欺」などの被害者だと思っていたが、一方で窃盗・万引きなどの加害者でもある。

Kourei

法務省平成30年度犯罪白書(上図)によれば、平成10年に2,1%だった70歳以上の犯罪は、29年に14,7%に増え、全刑法犯に占める高齢者の割合は21,5%に上昇した。(逆に20歳未満の若者の犯罪は、この10年で12,7%と半減している。)

金もなく、家族もいない高齢者が増えている。

そんな高齢者は、刑務所は安住の地かも知れない。三食付きで安心して眠ることも出来る。家賃を請求されることもない。年金は受給されるので、出所した際には多少の金が溜まっている。

これを、「刑務所の老人ホーム化」という人もいるが、刑務所に入るために軽微な犯罪を繰り返すのは悲しい現実というほかない。

ある試算によれば、受刑者に掛かる年間経費は約300万円なので、もし千円の物を盗んで1年間服役したら、単純に経済的マイナスは299万9000円になる。

同じ税金を投入するなら、住居や食事を無料で提供するなど、貧しい高齢者を救済する方向に舵を切ったほうが良いのではないか。

子供が親の面倒を見ない時代になって久しい。生活保護などのセーフティネットはあるものの、高齢者の孤立化は進んでいる。

高齢者が安心して住めない国に未来はない。

先進国という単なる名称にこだわる必要はないが、このままでは日本の落日は目に見えている。

しかしながら・・・

 

■ 民度を信じよう

先の天皇陛下御在位30年記念式典に於ける、お言葉で、「過去から今に至る長い年月に、日本人がつくり上げてきた、この国の持つ民度のお陰」と述べられたように、高い道徳観念と、教育文化などの成熟度は、今後予想される日本の難局に対処できるのではないかと思う。

日本にはかつて未曾有の国難を乗り越えた経験があり、災害の多かった平成に於いても、その被災地に全国から多くの支援物資とボランティアが集まったことを思うと、相互扶助の精神から、高齢者の貧困や、弱者への救済の糸口が見える。

まさに新元号になった本年5月からが、日本人の民度の本領発揮といえる。

日本人の民度が本物かどうか試されるのは、もうすぐである。


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