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書の作品

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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2016年10月の31件の記事

2016年10月30日 (日)

双眼鏡と音楽のある喫茶店

小高い丘の上に立つ 「休暇小屋」 という名前の喫茶店。 


どこかのリゾート地のような雰囲気です。眺望がいいので、双眼鏡が備えてあります。でも、この店に電話はありません。

今日が2度目となった 「休暇小屋」 体験。

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オーディオマニアなら懐かしい 三菱ダイヤトーンのスピーカーからは、静かな音楽が流れていました

ゆったりとした椅子に座ってぼんやり風景を眺めるだけです・・・ 

風が気持ちいいです~ 庭には、どんぐりが落ちていました。

コーヒーは、軽めのブレンド 「序曲」 を飲みました。クラシックに関係したネーミングが、この店の雰囲気に合っています。 美味しいケーキもいただきました。


近場で秋を満喫した今日この頃でした。

秋の月/滝廉太郎の詩

「秋の月」      滝廉太郎 作詞 作曲  (山田耕筰編曲)

光りはいつも  變らぬものを
殊更 秋の 月の影は 

などか人に物思はする
あゝ 鳴く蟲も  おなじ心か
聲の悲しき

(旧字体使用)

滝廉太郎(1879-1903)は、明治33年(1900年)に日本の春夏秋冬を合唱曲(重唱曲)として 「組歌 四季」 を作曲しました。 (山田耕筰がピアノ伴奏用に編曲)

その3曲目が「秋の月」です。 ※ちなみに、この 「四季」 の1曲目が、「春のうららの隅田川~」 で始まる 「花」 です。その後有名な 「荒城の月」や「箱根八里」などが作られました。

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男声ソロ youtube          男声合唱 youtube

「秋の月」 だけは、自身で作詞も手掛けています。調べてみると意外にも、滝廉太郎の作詞が多いことが分かりました。才能が豊かな人だったのでしょう。

しかし、才能豊かな天才作曲家 滝廉太郎は、肺結核で倒れ23歳で夭折しました。当時は結核の伝染力を恐れ、多くの楽譜が焼却されたそうです。


さて、この 「秋の月」 を聴きながら、歌詞を書いてみることにしました。書いてみると悲しさが伝わってきました。そして、2年前にかけがえのない友人を亡くした時のことを思い出しました。


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余談ですが、知人の声楽家が、この曲は 「北上夜曲」 と、出だしが酷似していると、言っていましたが、そう言えば調性も同じです。 愛唱歌 北上夜曲 鮫島有美子

もう一つ余談ですが、滝廉太郎の遺品は、妹さんの子孫が管理されていますが、妹さんの孫がジャーナリストの筑紫哲也さんです。(筑紫さんの祖母が、滝廉太郎の妹)

 

聴いたり、書いたり、調べたりと、秋の夜長を楽しんでいます。



2016年10月29日 (土)

映画 「いのちのかたち」 絵本のようなドキュメンタリー

「その木に呼び止められたとしか思えないの」

東日本大震災の被災地に残された倒木に 「いのち」 を感じ取った絵本作家 いせひでこの、4年間におよぶ創作過程を追ったドキュメンタリー映画。

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カッチーニの名曲 「アヴェ・マリア」 がチェロの演奏で静かに流れます。

画家で絵本作家の いせ ひでこさんは、チェロを13歳から弾いているそうですが、2015年には復興支援のために宮城県で開催された 「1000人のチェロコンサート」 にもチェリストとして参加しています。

いのちに寄り添う いせ ひでこさんを通して “いのちのかたち” に触れる物語。

まるで絵本のようなドキュメンタリーが誕生しました。

映画 「 いのちのかたち 画家・絵本作家 いせひでこ 」   2016年11月19日 ~公開

映画 いのちのかたち 公式サイト



■ 当ブログ関連記事 最初の質問 本の紹介

2016年10月27日 (木)

ジャパン・ビューティー(展覧会)の一枚

明治、大正、昭和の美人画を一堂に集めた 「ジャパン・ビューティー」 という展覧会に足を運びました。 (2016年10月27日~12月11日 岐阜県美術館)
 

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上松松園、鏑木清方、伊東深水をはじめ、竹久夢二、中村大三郎、北野恒富、寺島紫明などの妖艶優美な美人画約80点が展示されていました。


中でも、栗原玉葉の美人画が印象に残りました。今回の展覧会のポスターやチラシを飾る日本画です。調べてみることにしました。

作者の栗原玉葉(くりはら ぎょくよう 1883 - 1922)は、長崎県雲仙市出身で明治・大正期の女性日本画家です。

遊女の朝妻の立ち姿と、桜を描いた日本画は、「朝妻桜 (あさづまざくら)」 として1918年に発表されました。約100年前です。

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散り始めた桜の花をバックに、ロザリオを首から掛けた遊女の朝妻がうつむき加減に立っています。 キリシタンは処刑される運命です。

桜の季節に死にたいという朝妻の望み通り、刑は今まで延期されていたようですが、柵に囲まれていることから、ここは刑場だと分かります。

散りゆく桜が自分の運命と重なりますが、自らもプロテスタント信者だった栗原玉葉もまた朝妻と自分を重ね合わせて描いたのでしょう。

この作品を描いた4年後に、栗原玉葉は40歳の若さで病没しました。


■ 朝妻桜 哀話

キリシタンの弾圧によって父母を失った吉原の遊女 朝妻が、弟とは知らずに恋した侍と、桜の散る頃に殉教することを約束し、奉行に願い出て満開の桜の下で散っていく物語。  ※詳しくは→参考サイト 松谷順子氏

■ 当ブログ  どうしても見たい1枚の絵

秋の一曲(ピアノ曲)/チャイコフスキー

言うまでもありませんが、季節に四季がある国は、日本だけではありません。

ヴィヴァルディも、ハイドンも、ピアソラも、世界中の作曲家が 「四季」 をテーマにした曲を作っています。

ロシアの作曲家 チャイコフスキーも、一年12か月の季節の移り変わりを、「四季」というピアノ小品集にまとめ、「12の性格的描写」 と副題を付けました。


「 秋の歌(10月)」     
チャイコフスキー 「四季」 (Les Saisons) 作品37bより  

演奏は、「この人の右に出る人はいない」 と断言できる カティア ブニアティシヴィリKhatia Buniatishvili )さんです。

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12か月それぞれに詩が付けられ、10月は何の変哲もない詩ですが、この音楽と同時に味わうと趣があります。

秋よ、われらが粗末な庭は一面
落葉におおわれる
黄色い木の葉が風に舞い……  
アレクセイ・ニコラエヴィチ・トルストイ

そして、チャイコフスキーは次のように語り、心ゆくまで秋を味わっている様子がうかがえます。

「毎日遠くまで散歩をし、森の中で居心地の良い場所を探し、散りゆく葉の香りが混ざった秋の空気、静けさ、秋の色が広がる風景の美しさを存分に堪能するのだ」 

ただ、チャイコフスキーは秋の風景だけではなく、これから長くて厳しい冬へ向かう人々の憂いを、内面的に表現したかったのだと思います。


しみじみとした秋の情感を聴くには最適の一曲、最高の演奏と言えるでしょう。

「 秋の歌(10月)」     チャイコフスキー 「四季」 (Les Saisons) 作品37bより 

ピアノ演奏 カティア ブニアティシヴィリKhatia Buniatishvili )



2016年10月25日 (火)

秋の一枚/いわさきちひろ

木の葉の精(1973年)    いわさきちひろ


■ いわさきちひろ
(絵本画家)

恵まれた家庭に育ち早くから絵の才能に目覚める。20歳で結婚して満州に渡るが、夫は自殺、帰国後は書家を目指した。空襲で家を焼失し、実家の松本に疎開、この頃から反戦の思いが強まる。27歳の時、日本共産党の演説に共感し入党、同時に画家として自立を決意。その後、松本善明氏(のちに国会議員)と結婚、式はレーニンの命日を選んだ。

子を授かったものの、仕事との両立が出来ず、やむなく遠く離れた実家に赤ん坊を預けたため、母乳は近所の赤ちゃんに与えていたが、その赤ちゃんはタレントの三宅裕司となった。

1974年、55歳で他界。最後まで 「子どもの幸せと平和」 を願い、原爆やベトナム戦争の中で傷つき死んでいった子どもたちに心を寄せていた。没後も、ちひろの絵は様々な場面で用いられた。そのひとつに「窓ぎわのトットちゃん(黒柳徹子著、講談社)」がある。(一部Wikipediaより)

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「私の持って生まれた仕事は絵を描くことなのだ。」

ちひろは、生涯にわたり命の象徴として 「子ども」 を描き続けました。人生のどん底を見たからこそ描けた優しい世界。

作品の多くは、ちひろ美術館・東京(館長:黒柳徹子氏)、安曇野ちひろ美術館(初代館長は子息の松本猛氏、二代目館長は黒柳徹子氏)に収蔵されています。


「木の葉の精
(1973年)」 は、ちひろが原発性肝臓癌で亡くなる前年に描かれた作品ですが、命が輝いています。


「木の葉の精」
   いわさきちひろ


木の葉舞う秋にお勧めの心温まる一枚です。



いわさきちひろ 画像集

映画『いわさきちひろ ~27歳の旅立ち~』予告編


■ 当ブログ 秋の一句/山頭火

 

2016年10月24日 (月)

電線(電柱)の空

「今日あなたは空を見上げましたか。 空は遠かったですか、 近かったですか。」 という書き出しで始まる 長田弘の詩。   ※長田弘 詩集「最初の質問」より


「今日あなたは空を見上げましたか。」 と言われても、

忙しい現代人は空を見上げる余裕がありません。

忙しくない人も、空を見上げるような感性が退化しています。

結局、毎日空を見る人は稀になってしまいました。


でも、せっかくの秋空です。空を見上げて見ませんか。

ところが・・・

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空は、電線(電柱)に占拠されていました。

広い空き地か、田んぼの真ん中に行かない限り、電線のない空を見ることは出来ません。

国土交通省のサイト(ここ)には、電柱の問題点として次の写真を掲載しています。

1.風景を台無しにする電柱

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2.災害時の救援活動を妨げる電柱

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3.通行を妨げる電柱

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無電柱化の推進は国策の一つですが、日本には3500万本もの電柱があって、毎年7万本も増えているのです。 (資料は国土交通省)

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諸外国に比べても、対策の遅れが目立ちます。 (資料は国土交通省)

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昨日の夕方、車の中から撮った一枚です。この堤防には電線(電柱)がなくてラッキーでした。

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町の中でも、スッキリした秋空が見える日は来るのでしょうか。



合唱団 CORMI デビューコンサートを聴く

世界的に活躍する ソプラノ歌手 飯田みち代さんが立ち上げた新しい合唱団 「CORMI」 の第1回演奏会に出掛けました。

あまり馴染みのない現代作曲家の作品にもかかわらず会場は満席で、開演前から熱気に包まれていました。 未知の曲、未知の合唱団への期待の高まりでしょうか。


オルバーン・ジェルジュ(1947-)   ミサ曲 第11番
(改訂版日本初演)

カール・ジェンキンス(1944-)   レクイエム

ソプラノ 飯田みち代  メゾソプラノ 三輪陽子  尺八 平野倜山  ソプラノ(童声) 酒井千代音  

指揮/井崎正浩  名古屋室内管弦楽団   (2016・10・23 ザ・コンサートホール)

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オルバーンのミサ曲は、現代音楽とはいえ古典的な調性で書かれており、弦楽合奏を伴う合唱は生き生きとした表情を見せ、随所に新鮮な響きや新しい発想を感じましたが、とても聴き易く、初めて聴くこの曲にすっかり魅せられてしまいました。

特に、弦のピッツィカートに乗って歌われる 第4曲ベネディクトスは、ソプラノソロによって極めて美しく歌われ、心が洗われる思いでした。 そして、アニュスデイでは劇的に盛り上がって、「アーメン(Amen)」 と唱され、この魅力に満ちたミサ曲は終曲しました。


ジェンキンスのレクイエムは、今までに全く聴いたことのない未体験ゾーンの音楽でした。

指揮者の井崎氏の解説によれば、「厳格でアカデミックな音楽、ジャズ風のリズム、民族音楽的あるいはポップ調なメロディなどが混在し、むしろここではクラシックというひとつのジャンル(型)に収められるものではない・・・」 とあります。

事実、合唱、ソロ、児童ソロ、弦楽器、ホルン、打楽器、ハープ、さらに尺八を加えた特異な構成と、多様な音楽ジャンル、歌詞に日本の「辞世の句」を採用している点は、新しい音楽世界観の創造といってもよく、聴き手に強烈な印象を与える作品と言えます。

第2曲ディエス・イレの高揚感、第3曲以後たびたび奏される尺八の日本的風情、琥珀色をした絶品のソプラノソロ、メゾの豊潤な歌唱、どこまでも伸びやかなコーラス、ハープの洒落た音律、独特のリズム、ビートなど・・・

「宗教音楽という衣を着たクロスオーヴァー的な音楽」(井崎氏解説)が、一流の演奏によって、世に出されたコンサートでした。

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日本では無名に近い オルバーンとジェンキンスの宗教音楽を2曲、深い感銘をもって聴き終えました。

アンコールは、消え入るように終わった「家路」と、対照的に大いに盛り上がった 「ディエス・イレ」 の2曲、あらためて合唱団のレベルの高さを感じました。

鳴りやまぬ拍手の嵐・・・興奮気味の客席からは、大きな歓声と惜しみない拍手が送られていました。

世界に通用する合唱団が誕生した瞬間に立ち会えた聴衆は幸運でした。演奏者の並々ならぬ熱い思いが結実したコンサートでした。本日のすべての演奏者に敬意と謝意を表したいと思います。

2016年10月21日 (金)

ミキハウスCM 「歓喜の歌篇 It’s all for you」

あと1か月もすると、第九の季節です。1年は早いものです。


さて、ミキハウスのテレビCMに、ベートーヴェン交響曲第9番 「歓喜の歌」 が使われています。

39人もの可愛らしい赤ちゃんが登場する CM は、YouTubeで50万回も再生されています。

> リンク切れはご容赦下さい

60秒 CM の後半は、何と赤ちゃんが第九を歌っています。指揮する赤ちゃんもいます。なかなか手の込んだ演出だと思いました。

見ていると、思わず笑顔になれる CM 。 

そして、世の中を明るくすることが出来る CM 。

CM は、自社の製品を売る広告だけではありません。

久しぶりに癒される CM に出会いました。

ミキハウス公式 ムービーサイト

2016年10月20日 (木)

秋の一句/山頭火

「踏み分ける 萩よすすきよ」   種田 山頭火(たねだ さんとうか)


■ 種田 山頭火(俳人)


大地主の長男に生まれるも父の放蕩から母は自殺、その後生家は没落、やがて父は家出する。弟も自殺、山頭火は仏門に入り生涯にわたる放浪の旅に出る。

托鉢生活のなかで独特な自由律俳句に没頭し、晩年は草庵で作句した。昭和15年10月11日松山市 「一草庵」 にて59歳の生涯を終える。有名な酒豪だった。

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山頭火は17歳年下の大山澄太(俳人:山頭火を世に出した人物として知られる)に、次のように語っています。

「澄太君、日本の秋は結局 萩とすすきだね。萩の花からこぼれる露をふんで山路を歩き、すすきの原に沈む大きな夕日を眺めると、わしのような孤独な漂泊者は、いつ死んでもよいとさえ思うよ。」  

※参考  NPO法人まつやま山頭火倶楽部公式WEBサイト


俳人 山頭火(さんとうか)は、日本の秋には 「萩」 と 「すすき」 が一番似合うと思っていたようです。

「踏み分ける 萩よすすきよ」 

自然を愛し、秋を好んだ 山頭火の素直な喜びが伝わる一句です。




人間の煩悩 本の紹介(No.024)

波乱万丈の生涯を生きる作家 佐藤愛子さんも、 いつの間にか 92歳になられ、もうすぐ93歳とのこと、その佐藤さんの最新刊 「人間の煩悩」を読みました。

悩みの量こそが人間の深さ。

この本は、佐藤さんの過去の多くの作品の中から、編集者が 「人生の醍醐味」 のようなものに焦点を当て、文章を抜粋して一冊の本にしたものです。

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「人間の煩悩」 佐藤愛子著 幻冬舎新書(2016・9・25) 780円(税別)

「人間も死んだらゴミだ」

「癌になって苦しんだら、殺してくれ」

「十の情事より一つの恋よ」

「妻は死んでから夫に仕返しする」

など、100編以上にも及び、まさに佐藤愛子のエッセンスのような本です。毒舌とユーモアが随所にあって楽しく拝読しました。


■ 次に読みたい本は、
佐藤愛子 「90歳。何がめでたい」 (2016・8・1 小学館) です。


2016年10月18日 (火)

三つの作品展

1.先ずは尊敬する師匠(書の先生)の作品を鑑賞してきました。

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会場でひときわ存在感のある先生の書作品には、次の言葉が書かれていました。

「寒さにふるえた者ほど
太陽の暖かさを感じる。

人生の悩みをくぐった者ほど
生命の尊さを知る。」  

ウォルト・ホイットマン(Walter Whitman)

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会場では、音楽コンサートも開かれていました。

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2.地域の文化祭に自分の作品を初めて出展しました。

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図々しく、絵と書を一点ずつ展示させていただきました。特別展示コーナーに、市長さんの作品と一緒に並べて展示していただき恐縮しました。


3.同じ日に開催された 「まるけ小さな文化祭」 にも別の作品を二点出品させていただきました。

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初の開催でしたが、なかなか力作ぞろいで主催者も感激してみえました。世の中には趣味を極める人が多いと感心しました。精進を誓った次第です。

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秋空のもと、三か所の作品展を見て歩き、大いに英気を養った一日でした。


2016年10月17日 (月)

童心が奏でる 「あっぱれ展」

京都在住の大和絵師 吉本徹也氏(吉泉さん)の個展 「あっぱれ展」 を観てきました。 (2016・10・13~16 覚成寺)

フラーレンの概念に基づく構図は、今までにない個性的な絵画と言えますが、どの絵もダイナミックなパワーを発散しているようです。

「鳳凰」 と「桜」 などの描かれた壮大な作品に、日本のみやびを感じながら、ゆっくりと拝見させていただきました。


さて、絵はがきの中に、ピアノを弾く童(わらべ)の可愛らしい絵を見つけました。

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「奏でる」 ~奏でよう光の音色、光の響き~


そして、こんな絵はがきも・・・

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何と、「龍(りゅう)」 が指揮をしています。そして「笑」 が飛び跳ねながら広がっていきます。 運気がアップすること間違いありません。

吉泉さんの絵画には、フラーレン(fullerene)という理論が使われています。私には良く分かりませんが、科学的テクノロジーからアプローチした点がユニークです。


■ 当ブログ 吉泉さんの本(イラスト)の紹介記事

「ナノテクノロジーのとびら」 (本の紹介No.023)


2016年10月16日 (日)

北欧の響きを聴く/名市民オケ定演

名古屋市民管弦楽団 第76回定期演奏会に出掛けました。 

シベリウス/交響曲第1番
グリーグ/抒情組曲
シベリウス/カレリア組曲 

(2016年10月16日(日)愛知県芸術劇場コンサートホール)

伝統あるこのオーケストラは、アマチュアとは言えレベルの高い演奏には定評があります。今回もほぼ満席で、やはり固定ファンが多いと思われます。私もその一人で、毎年楽しみに伺っています。

今回は、北欧を代表するシベリウスとグリーグの作品に絞った選曲でしたが、指揮の新田ユリ氏は、特にシベリウス音楽に造詣が深く、十分に期待できるコンサートでした。

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何度聴いても、このオーケストラの演奏は安定していて良くまとまっています。新田さんの力量もあってか本当に期待通りの素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

■ 名市民オケに関する(過去の)当ブログ記事もご参照ください。

充実の演奏/名市民オケ

意外な名曲 マーラー「夜の歌」を聴く

ただ、シベリウス交響曲1番はあまり一般的とは言えない曲目です。どうしても、2番に比べてマイナーで親しみが湧きません。

アンコール( 1.弦楽のための即興曲 2.騎士のワルツ ) も珠玉の小品ですが、やはり馴染みがありません。知らない曲を知るという喜びもあるのですが、知っている曲(名曲)を聴きたいと言う欲求はあるのです。

メインがシベリウス1番なら、せめてアンコールは 「フィンランディア」 を演奏して欲しかったと思うのは私ひとりでしょうか?

その意味で、今回の演奏会、レベルは高いのですが、選曲が(個人的には)、やや?(クエスチョンマーク)でした。率直な感想ですが失礼の段はお許し下さい。

山本貴志ピアノリサイタル

第15回ショパン国際ピアノコンクールで4位に入賞したピアニスト 山本貴志さんのリサイタルを聴く機会に恵まれました。 2016・10・14 スイトピアホール

実は、山本さんの演奏を聴くのは3回目です。隠れファンかも知れません。

今回のプログラムは、前半はショパンを中心に、後半はフィギュアスケートの名曲を中心に組まれていて、誰もが気軽に本格的なピアノ演奏を楽しめる内容でした。

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残チケットがほとんどなく、最前列の左端(指定席)で聴くことになりました。

間近で聴くと、奏者のペダルを踏む音や、息遣い、手の表情などが良く分かって臨場感があります。 尋常でない集中力も伝わってきました。

全て素晴らしい演奏でしたが、特に、ショパン ポロネーズ第5番嬰へ短調op.44 と、最後のバラード第1番ト短調op.23 が圧倒的な演奏でした。

また、トークは丁寧で柔らかく、誠実な性格が伝わりました。羽生結弦選手とのコラボの話しなどは大変興味深く聞けました。

アンコールは雨だれ前奏曲でしたが、雨の粒が聴衆の心を潤してくれたように感じました。 一音一音が心に沁み込んで・・・


尚、先日の当ブログでも取り上げましたが、NHK名曲アルバムで、山本貴志さんがショパン ノクターン嬰ハ短調遺作を演奏しています。 このノクターンが聴けなかったことが少し心残りでしたが、楽しみは次回に取っておくことにしました。

ショパンノクターン嬰ハ短調遺作 と TVCM

仲道育代 レクチャーコンサート

「ピアノの魅力 ~今と昔~ 仲道郁代」 と題した ピアノコンサートに出掛けました。

2016年10月12日(水) ザ・コンサートホール

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150年前に製造された古典ピアノ 「シュトライヒャーピアノ」 と、現代のピアノ 「ヤマハCFX」 を比べて、ピアノの歴史と変遷を学ぶ レクチャーコンサート形式でしたが、非常に興味深く聴くことが出来ました。

そもそも、右脳を使うピアノ演奏と、左脳を使う解説(レクチャー)は両立しないはずです。多分、頭の切り替えが大変です。

その点、仲道郁代さんは素晴らしい才能をお持ちで、お話も一流なら、演奏も一流です。


ブラームスが使用していたものと同型の 「シュトライヒャーピアノ」 で、晩年の名作「間奏曲op.117より」 を聴きましたが、ぬくもりのある音色が、ブラームスの心境を語りかけてくるようで感銘を受けました。

ヤマハの洗練された音色と、シュトライヒャーの素朴で温かい音色の両方に触れ、あらためて音楽の深さと多面性を実感しました。

2016年10月15日 (土)

関口智子 Vn リサイタル/英国発の音楽を楽しむ

英国王立音楽大学にて研鑽を積んだ ヴァイオリンの関口智子さんの20周年リサイタルに出掛けました。  2016年10月10日(祝) シューベルトホール

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ディーリアス、エルガー、バックスの3人の英国の作曲家による作品を披露されました。

特にメインの、アーノルド・バックス作曲 ヴァイオリンソナタ第2番は4楽章形式の大曲ですが、演奏機会も少なく、私も初めて聴かせていただきました。

この曲は、NAXOSレーベルの CD帯紹介文を引用すると、

「第一次世界大戦に対する作曲家の懸念が表現されたもので、不安げな表情とある種の艶かしさが全曲を支配します。特に第2楽章での奇妙なワルツは、まさに「死の舞踏」とも言えましょう。」

とあり、その当時の世相を反映したメッセージ性の強い作品です。

今回は、ノーベル文学賞を受賞した アイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツWilliam Butler Yeats, 1865 - 1939)の詩が、シューベルトホール館長によって朗読され、コンサートをより立体的に楽しむことができました。


心よここにこないか 

疲れた時代の

疲れ果てた心よ、さあ

善悪正邪の網目をねけでて

ここに来ないか         

この夜明けの光のなかで

笑わないか。

心よ朝露のなかでまた

深い息をしないか

毒舌中傷の火に焼かれて

君の希望は消え去り

愛はくずれさるとも

君の母なる故郷は若いのだ

常に朝露は輝き

薄明かりは銀色なのだ

心よここに来ないか、ここでは

丘に丘が重なり、神秘の愛に満ちて

陽と月と森と川が互いに

いつくしみあっている

そして神はその淋しい角笛を吹き

時代と時間はひたすら飛び去ってゆくが

ここでは薄明かりは愛よりも優しく

朝露は希望よりも貴重なのだ

 

  W.B.イェイツ「薄明の中へ」

          訳ならびに書 加島祥造

2016年10月13日 (木)

芸術の秋 到来すれど

今朝、近くに設置されている屋外温度計は 12℃でした。

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一気に秋が到来しました。

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この10月、11月には地元を中心に18本のコンサートを聴きに行く予定です。自分の拙い 「書」 や 「絵」 を出品する小さな作品展が 3会場で開催され、美術展や講演会が4本、京都、金沢などへの小旅行も計画中です。

ささやかですが、「芸術の秋」 を自分なりに堪能するつもりです。そのいくつかを当ブログにもアップさせていただきます。


ただ、今の心境は・・・
いたずらに過ごす月日の多けれど、道を求める時ぞ少なき    道元禅師の言葉

それでも自分に言い聞かせて・・・
今日という日は、残りの人生の最初の一日     映画 「アメリカンビューティ」 の一節

そして、2016ノーベル文学賞を受賞した ボブ・ディランの名言を信じて・・・
人生に後退は無いんだ。あなたの人生で起こること全てが、あなたをゴールへと進ませている  



ハロウィン🎃 かぼちゃの丸ごとグラタン

10月の男の料理は 「ハロウィン」 にちなんで、かぼちゃ料理に挑戦しました。


1.かぼちゃの丸ごとグラタン

2.レタスのさっと煮、山椒風味

3.小松菜とかまぼこの からし酢みそ和え

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かぼちゃの器入りのグラタンは、こってりした仕上がりでボリュームもあり美味しくいただきました。 かぼちゃは今回は 「島かぼちゃ」 を使いました。

かぼちゃ料理には電子レンジが大活躍ですが、昔の人はどうやっていたのでしょう。

尚、今年は天候不順で、レタスや小松菜が高騰しているとのこと。今回使ったレタスも一個 450円 だったそうです。普段の4~5倍と聞いて驚きました。

そのレタスを惜しげもなく使った 「レタスのさっと煮」 は、中華スープのような出来上がりでしたが、山椒の風味が日本的な一品です。

今日も、季節感を出したメニューで、楽しく学び、美味しく食べて、充実の時間でした。


■ 「男の料理教室」 に通いだして、今回で丸4年になりました。知らない世界が広がり、友人もできました。料理の腕は全く向上していませんが、これからも続けるつもりです。

2016年10月11日 (火)

清澄な音楽が聴こえる絵画

シューベルトホールのロビーに飾ってあった一枚の絵画に心が惹かれました。

シルヴェスト・レーガ(Silvestro Lega)の「ストルネッロ(恋歌)の歌唱」 (または「民謡を歌う女たち(folk song)、または「食後」)

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大きな窓から気持ち良い光が差し込んでいます。燭台の付いたアップライトピアノから流れるピアノの調べ。 二人の澄んだ歌声。

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自然な光が、歌い手の表情を美しく浮かび上がらせています。

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曲が特定できるほど正確に書かれた譜面と、鍵盤に描かれた手の影の描写。

光が反射したピアノの表面の硬い質感と、柔らかいドレスの対比。


明るく清潔で上品な 「光」 が画面から溢れて・・・

心地よい時間の中で、清澄な音楽が聴こえてきます~。


シルヴェスト・レーガ(1826-1895)については何も知りませんでしたが、イタリアのマッキア派
(マッキアイオーリ派)を代表する画家のようです。フィレンツェまで行けば本物が見れるでしょうか。少しリサーチしてみようと思いました。

2016年10月 9日 (日)

小惑星「バッハ」 とフーガ

1931年10月9日、ドイツの天文学者 カール・ラインムートが発見した惑星は、ドイツの作曲家 ヨハン・セバスティアン・バッハ にちなんで 「バッハ」 と命名されました。

小惑星 「バッハ」(1814 Bach) の誕生です。 絶対等級(H)は13.1で、もちろん肉眼では見えませんが、太陽周回軌道上にあります。

「バッハ」 という惑星が、この宇宙に存在していると聞いて、ふと頭に浮かんだ曲は、「小フーガ ト短調 BWV 578」 の旋律でした。


堀辰雄の小説 「美しい村」 に、このバッハの名曲が流れます。

軽井沢の木立の中を、堀が小説の構想を練りながら散歩していると、チェコスロバキア公使館の別荘から バッハ 「小フーガト短調」 が聞こえてきました。

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 堀が歩いていた散歩道は後に 「フーガの径(みち)」 と名付けられました。


※参考 クラシック音楽家の名前の付いた小惑星一覧 Wikipedia

2016年10月 8日 (土)

ショパン ノクターン嬰ハ短調遺作 とTVCM

2014年に、開業50周年を迎えた 旅館業 「野口観光((株)」 のテレビCMに、クラシック曲が効果的に使われています。

脚本家の倉本聰氏が総指揮をとって制作しただけあって、映像と語り (女優 中嶋朋子)に詩情が漂っています。

7話あるようですが、すべて音楽は、ショパン 「ノクターン嬰ハ短調遺作」 で統一されています。

まずは第1話↓です。

> リンク切れはご容赦下さい


7話すべてのCMを観て、あらためてこの曲の魅力を感じました。少し話が発展しますが・・・

この曲の全曲(4分27秒)は、「NHK名曲アルバム」 で、ピアニスト 山本貴志氏の演奏で聴くことが出来ます。  (↓BS番組 youtubeより)

> リンク切れはご容赦下さい

■ NHK名曲アルバムの解説によると

戦時中、ドイツ占領下のワルシャワでは、ショパンの音楽は愛国心のよりどころとみなされ、演奏することも、聴くことも禁止されていました。

戦後、ワルシャワのテレビ局が廃墟の街にへ最初に流したのがこの曲でした。

そして、復興へと向かう人々の心のともしびとなったのです。

話しが戻りますが、野口観光のTVCMには、ドビュッシー 「月の光」 や、プロコフィエフ 「ピーターと狼」、エルガー 「威風堂々」 などクラシックが多く使われています。

もし、北海道へ行くなら、この旅館に泊まりたいと思いました。(^^♪


テレビCMと音楽の関わりについては今後も当ブログで取り上げたいと思います。お引き立てお願いいたします。

2016年10月 7日 (金)

雨の日も晴れの日も愉しむべし

週末は全国的に雨模様のようです。

この秋は秋雨前線と台風の影響ですっきりしない日が続いています。

そこで、雨に因んで、合唱ファンならご存知の、多田武彦 「アカシヤの径」 の歌詞(一部分)を書いてみました。


君と歩いたアカシアの径を、僕は一人で歩いてゆく

秋の雨に濡れながら、溢れる涙に濡れながら

君と捜したしあわせの花は、雨に打たれて散ってしまいそうだ (一部抜粋)


とても悲しく切ない歌ですがロマンティックでもあります。

そして、書いてみると心が潤ってきます ~ 外はまだ雨が降っていました。

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「アカシヤの径(みち)」  鈴木 薫 作詞  多田武彦 作曲 



さて、一夜明けると今日はさわやかな秋空が広がりました。

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友人と3人で、「休暇小屋」 という喫茶店に行ってきました。

見晴らしが良く、とても気持ちの良い空間で、美味しい珈琲を頂きました。

友人が 「3年は若返った」 と言いましたが、確かに癒された一日でした。


雨の日は、雨を愛そう、

風の日は、風を好もう、
晴れた日は、散歩しよう、
貧しくば、心に富もう。    堀口大學(ほりぐち・だいがく)

2016年10月 6日 (木)

映画 「天使にショパンの歌声を」 演奏シーンは吹き替えなし

閉鎖寸前の音楽学校を舞台に、生徒や教師たちが音楽によって心を動かされていく姿を描いたドラマが、2017年新春に公開されます。

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画像は、映画.comより

ピアノも合唱も、キャストは全員吹き替えなしで演奏しているようです。

モーツァルト 「アヴェ・ヴェルム・コルプス」 やショパン 「別れの曲」、リストの 「愛の夢」 など、クラシックの名曲の数々が劇中で披露されます。

「少女たちが奏でる未来の音色に、美しく豊かな名曲がもたらす希望の光に、誰もが心を打たれるに違いありません。」  (KADOKAWA 作品解説文より)

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天使にショパンの歌声を    (原題 La Passion D'Augustine カナダ2015年)

公開 2017年1月14日~

天使にショパンの歌声を オフィシャルサイト  予告編(海外) youtube

2016年10月 5日 (水)

小澤征爾氏、 「名誉都民」 になる

指揮者の小澤征爾氏(81)が、このほど東京都の名誉都民として顕彰されました。

今回顕彰を受ける三人は、小澤氏のほか、昨年のノーベル賞受賞者の北里大特別栄誉教授の大村  智氏(81)と東京・メキシコ五輪の重量挙げ金メダリストの三宅義信氏(76)です。

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正直、「今更?」 と思いますが、を見ると、年齢の高い人しか顕彰されていないようです。ほぼ、後期高齢者以上です。

ろくなニュースのない東京都ですが、久しぶりに明るいニュースと言えるでしょう。

過去の100名を超える 「名誉都民」 を調べて分かりましたが、音楽(西洋音楽)関係者では、小澤さんが初のようです。

名誉都民一覧 ↓(リンク切れはご容赦下さい)

http://www.seikatubunka.metro.tokyo.jp/bunka/bunka_seisaku/0000000230.html


世界有数の音楽都市「東京」で、音楽関係の名誉都民が一人もいなかったのは不思議ですが、これを機会に文化人の顕彰が増えると素晴らしいと思いました。

2016年10月 4日 (火)

グレン・グールド 変人ぶりランキング10

24年前の今日、異端のピアニスト グレン・グールドが50歳で亡くなりました。

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カナダ トロントにある グールドの墓石、バッハ ゴールトベルク変奏曲 BWV988 アリアの冒頭2小節が刻まれている。


グールドは、奇人・変人と言われました。 
命日に因み、その奇々怪々な行動を、当ブログがランキングしてみました。


■ グールド変人ぶりランキング10

1.演奏中にメロディの一部を歌ったり、時々唸ったりした

2.ピアノを弾きながら、あいた片手で指揮をする癖があった

3.極端に低いピアノ椅子で弾いた(父親が作った折り畳み椅子を持ち歩いた)

4.演奏前に30分間お湯に手を入れて温めた

5.人気の絶頂期に突然コンサート活動を止め、スタジオにこもる

6.ピアニストなのに、生涯ショパンを1曲も弾かなかった

7.夏でも、コート、マフラー、帽子(手袋も)を身に着けていた

8.食事はビスケットとフルーツジュース、大量のサプリメントだった

9.生涯独身で愛犬と暮らし、遺産の多くを動物愛護団体に寄付した

10.夏目漱石の小説 「草枕」 を愛読していた


変人と言われながらも、デビューアルバム 「バッハ/ゴールドベルク変奏曲」 が衝撃的な演奏で世界の注目を集め、当時クラシック・レコードのベストセラーになりました。

その後は、神がかり的なバッハの演奏で名声を高め、稀代の天才ピアニストと評されるようになるのです。

 Glenn Gould - Bach - BWV 828 - 5 - Sarabande   

> リンク切れはご容赦下さい

1982年10月4日、亡くなったグールドの枕もとに、夏目漱石の小説 「草枕」 が置いてあったと聞いたことがあります。

智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。 (草枕の有名な冒頭の一節)

強烈な個性で人と交わらず、芸術のために妥協を許さなかったグールドは、周囲との意見の相違でいつも対立が絶えませんでした。

~ とかくに人の世は住みにくい ~  草枕の言葉が身に沁みたことでしょう。


しかし、ピアノに向かって音楽に没頭している時、グールドは
安らぎを得ていました。

聞く者にこの世(人の世)のことを忘れさせてくれない音楽は、それができる音楽より本質的に劣っていると私は思う。  グレン・グールド

グールド自身もまた 「この世(人の世)」 を忘れて弾いていました。 聴いている私たちも、「この世(人の世)」 を忘れ、至福の時間をグールドと共有していたのだと思います。

~ とかくに人の世は住みにくい ~

この日、永遠の安息がグールドに訪れました。 安らかにお眠りください。


          バッハ ゴールトベルク変奏曲 「アリア」 が、心の中で聴こえる夜に・・・

映画 「追憶」/コバケンの弾く月光ソナタ

南太平洋パラオ諸島に浮かぶ小さな美しい島ペリリュー島。

1944年、その島で起きた日米の激戦を、様々な資料や証言から 「追憶」 として記録したドキュメンタリー映画が完成しました。

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画像は映画.comより

この中で、指揮者の小林研一郎(通称コバケン)氏が、ピアノを弾いています。予告編で見る限り、ベートーヴェンのピアノソナタ第14番 「月光」 他です。

また、ナレーターは美輪明宏氏です。

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映画 「追憶」  2016年11月5日公開  追憶 オフィシャルサイト 


忘却の彼方に浮かぶペリリュー島の記憶が、平和への思いを紡ぎ出す-



2016年10月 3日 (月)

ネヴィル・マリナー 92歳で逝く

指揮者のネヴィル・マリナー氏が、10月2日息を引き取りました。92歳。 直前までイタリアで仕事をしていたとのこと、最後まで現役を貫いたようです。 

在りし日のマリナー氏の風貌は絵に書いたような英国紳士でした。 

氏の音楽との出会いは、ビヴァルディ 「四季」 のLPレコードでした。

当時は、圧倒的にイ・ムジチ合奏団の 「四季」 (アーヨ独奏Vn)が名盤とされ、その後の新盤(ミケルッチ独奏Vn)も含め、イ・ムジチは 「四季」 の代名詞的な存在でした。

マリナー指揮/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズの演奏は、実に革新的で、表情豊かな装飾音と、強弱を付けたドラマ性、オルガンを加えた独創性など、「四季」 のまったく別の顔を感じさせるものでした。

これらの解釈は今では珍しくありませんが、当時としては新鮮でした。「冬」の第1楽章などを聴くと当時の感動がよみがえります。

> リンク切れはご容赦下さい

        Vivaldi, Le quattro stagioni. Neville Marriner   


クラシックファンの一人として、マリナー氏のご冥福をお祈りします。  
公式サイト


ノーベル文学賞に注目したい

まもなく、今年(2016年)のノーベル賞が発表されます。

有力候補に 日本人数名の名が挙がっているほか、様々な予測がニュースになっています。 日本人の3年連続の受賞はあるのでしょうか?


当ブログが注目したいのは、最終日(13日)に発表される 「ノーベル文学賞」 です。

この賞は、フランス文学、ドイツ文学の受賞者が多く、歴代100名を超える受賞者の大半は欧米人で占められています。

その中で、欧州の大手ブックメーカーは一斉に村上春樹氏をノーベル文学賞の受賞候補 1位に選んいます。 「今年こそは!」 という期待は膨らみます。

村上春樹氏といえば、クラシック通で有名で、多くの小説にクラシック曲が登場します。しかもオシャレでさりげなく使われています。

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川端康成、大江健三郎以来、22年ぶり三人目の受賞を願っているのは私一人ではないと思います。

■ 今年のノーベル文学賞は、米国のミュージシャンで作詞家のボブ・ディラン(Bob Dylan)氏(75)が受賞しました。 詩人として、何度も文学賞候補になっていましたが、やはり意外でした。


ノーベル文学賞発表の動画は、

Announcement of the Nobel Prize in Literature 2016

2016年10月 2日 (日)

鏡の中の鏡

大好きな作曲家 “ペルト” の作品が聴けるというので期待に胸を弾ませて、世界的打楽器奏者 加藤訓子(くにこ)氏のコンサートに出掛けました。

CANTUS Kuniko plays reich & pärt    2016・10・1 (NBKコンサートホール)

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「鏡の中の鏡」 という曲をご存知ですか?

エストニアの作曲家 アルヴォ・ペルト(1935-)の代表作です。現代音楽ですが、その静謐さは息をのむ美しさです。

深遠で、広大な空間の中に音楽が漂います・・・

その音楽は永遠で、極めて静穏です・・・

心を透過していく純粋な美しさに包まれて・・・

いつしか魂は浄化されていくのです・・・


この曲を聴いたら、どんな無宗教の人でも、神を信じるようになるでしょう。

こんな雰囲気の曲(一部)です↓  (出来れば目を閉じて)

> 

加藤訓子氏ご本人演奏の映像(2014・11月東京)↓もありました。 (編曲:加藤訓子)

https://www.youtube.com/watch?v=si3c215pm4s (リンク切れはご容赦下さい)


尚、英国クラシックチャートTOP10入りの CD 「CANTUS」 は、
こちら です。

この日のコンサートは、アメリカの作曲家 スティーヴ・ライヒとの音楽的対比も面白く、それぞれの曲を繋ぐ形で演奏された バッハも、感情豊かに響き楽しめました。

アンコールは、バッハ 「ヴァイオリンソナタ第2番3楽章アンダンテ」 でした。こちら(原曲)

この演奏会を企画された主催者の鍋屋バイテック会社様に御礼申し上げます。

原点は家庭環境にあり

早朝のNHKマイあさラジオ 「きょうは何の日」 を聞いていたら、10月2日(昭和23年)は、「子供のための音楽教室」 が開設された日だと紹介していました。

少し調べてみることにしました。


■ 子供のための音楽教室(昭和23年開設)

何と、一期生には小澤征爾、中村紘子、堤剛が名を連ね、初代室長は吉田秀和氏です。当初は30名位からスタートし、一貫した音楽教育システムの必要性から、今日の桐朋学園大学音楽学部へと発展していきました。

この教室が、日本の最初の音楽教室だったようです。その後の卒業生には、ピアニスト内田光子さん、最近では 小林愛実さんもいます。(一例)


■ ヤマハ音楽教室(昭和29年開設)

1954年、専門家の養成機関ではなく、純粋に音楽を楽しめる人の育成を目指した教室としてスタート。

当初は150人規模でしたが、日本の高度成長と共に発展し、世界中に展開、現生徒数は32万人、卒業生は500万人を超え、世界最大規模の音楽教室を誇っています。卒業生にはチャイコフスキーコンクール覇者の上原彩子さんがいます。 (一例)


■ カワイ音楽教室(昭和31年開設)

1956年スタートの、カワイ音楽教室は2016年に開設60周年を迎えました。ヤマハと共に、子供の音楽教育を支えながら著名な音楽家を輩出しました。


■ スズキメソード

戦後間もない昭和21年、ヴァイオリニスト 鈴木鎮一氏によって松本市に設立されました。やがて、才能教育研究会(スズキメソード)に発展し、多くの優れた弦楽器奏者、指導者を輩出しました。世界的なメソードとして高い評価を得ています。



さて、今日活躍している音楽家の原点はどこにあるのか考えてみることにしました。


1.上記の音楽教室に学んだこと、音楽家への道を歩むきっかけになった人は多いでしょう。

2.また、音楽大学で専門教育を受けたり、海外留学したこと音楽家になるきっかけになった人も多いと思います。

3.素晴らしい指導者にめぐり会ったこと音楽を志した人もいると思います。

4.国内外の音楽コンクールに入賞して音楽家になった人もいるでしょう。


しかし、本当の意味での原点 「音楽の芽生え」 は、実は幼少期の家庭環境にあるケースが多いのではないでしょうか。

鈴木鎮一氏の言葉にも、「人は環境の子なり」 とあります。

親が音楽好きだったとか、ピアノの先生だったとか、家に楽器があったとか、いつも音楽が流れていたとか・・・ そして、DNAも環境と言えます。

もし、音楽に縁のない親であっても、子供に音楽を習わせようと考えたなら、それも親が作った環境と言えます。

要は、環境がすべてを決めると言っても良いかも知れません。

音楽に限らず、スポーツの世界でも同じです。 体操の内村航平選手も、卓球の福原愛選手も、本人の努力と家庭環境がプロのメダリストを作ったのです。

もちろん、恵まれた環境がなくても立派にプロになった人もいますが、少数だと思います。

温かくなると、桜の花が咲くように、子供の才能を開花させるのは家庭の環境作りにあると思います。

音楽教室の話題から少し発展し過ぎましたが・・ 


可能性は、すべての子供たちに等しくあるはずです。(結論)

 

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