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書の作品

  • Img_20170518_0001_new
    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2016年4月の26件の記事

2016年4月30日 (土)

若葉のコンサート Trio Sinn

大型連休2日目、この日もコンサートが二つ重なってしまいましたが、先にお知らせいただいた 「若葉のコンサート Trio Sinn」 に出掛けました。

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ソプラノ、ヴァイオリン、ピアノの3人の音楽家による心温まるコンサートでした。会場は60席ほどのこじんまりとした私設ホールです。

このトリオは、日頃は学校や病院、高齢者施設などで演奏活動をされているそうで、聴き手に 「安らぎとエネルギー」 を感じていただくよう心掛けているとのことでした。

どの曲も良く知られたものばかりで気軽にクラシックを楽しみながら、会場から飛び入り参加(歌唱)があったり、手拍子や合唱があったりと、アットホームな2時間でした。

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このトリオのCDのタイトルは 「Pause(パウゼ)」 ですが、終演後、同じ名前の喫茶店に行くことになり、演奏者を囲んで美味しいコーヒーをいただきました。

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ご存知の通り、Pause(パウゼ)はドイツ語で 「休み、休符」 の意味です。英語ならPose(ポーズ)です。

日頃忙しい方も、連休はゆっくり 「Pause」 を味わっていただきたいものです。







2016年4月29日 (金)

期待の若手奏者の“今”を聴く

期待の若手奏者の“今”を聴く~ 「佐藤晴真チェロリサイタル」 に出掛けました。 佐藤さんは、第83回日本音楽コンクールチェロ部門1位の現役藝大生です。

実はこの日、別の会場で 第84回日本音楽コンクール声楽部門1位の 「城宏憲テノールコンサート」 もあり、二つのコンサートが重なってしまいました。 

両氏は、日本音コン覇者で期待の演奏家です。どちらも聴きたい場合は 「コンサートのはしご」 をするしかないのですが、今回は、開演時間が同じで、会場も離れているため、迷ったあげく、佐藤晴真さんのチェロを聴くことにしました。

佐藤さんの演奏を聴くのは確か2回目です。第83回日本音コン受賞記念演奏会 (当ブログ)

(城宏憲さんは、以前に第九のソリストをされた折に聴いていますが素晴らしいテノールです。次の機会には是非聴かせていただきます。)

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さて、佐藤晴真のチェロは、実に伸びやかで、しなやかで、歌心があって、若々しい躍動感と、ほとばしる情熱を感じました。昨年4月に聴いた時より一段とスケールアップしたようです。

ベテラン伊藤恵のピアノは、ソロは何度も聴いていましたが、アンサンブルは初めてでした。 さすがに、チェロの音楽性を最大限に引き出して、美しい音色で彩り豊かにコンサートを盛り上げました。

バッハからベートーヴェン、シューマン、そしてメインのショパンチェロソナタト短調Op.65まで、それぞれの完成度も高く、楽しませていただきました。

満席のファンの惜しみない拍手が、若きチェリストの未来を祝福しているかのようでした。


それにしても、プログラムを選曲する場合、4人の作曲家の音楽を一夜のコンサートで取り上げることは、(演奏者自身の中で)どう消化して、どう切り替えて、どう表現するのか、とても難しいことだと思います。一流の演奏家の試練かも知れませんが、力量に期待し、さらなるご活躍を祈念申し上げます


2016年4月25日 (月)

調和体を便箋に書いてみる 2

前回に続き、調和体を便箋に書いてみました。

本年、没後60年の詩人 高村光太郎(1883-1956)の有名な詩 「道程」 の一部です。 師匠のアドバイス通りには書けませんが、これが今の実力です。

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「 道程 」              高村光太郎

僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄(きはく)を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため

この詩を読むと、自然に東山魁夷の代表作 「道」 を思い出します。

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東山魁夷 「道」 東京国立近代美術館蔵


東山魁夷 「道」 について次を読むと、高村光太郎の 「道程」 と、東山魁夷の 「道」 には、共通の思いが心底に流れていることが分かります。

切り拓かれ何度も踏み慣らされて、やがてかたちを成してゆく。 人は今までもこれからも、そうやって「道」を作ってゆくのだろう。絵の前に立つと、背中に今まで歩んできた道さえも感じられ、目の前に潔くまっすぐに伸びる道は、私たちに未来へ向かう希望を思い出させてくれる。 (エッセイの卵 より引用 http://www2.plala.or.jp/Donna/kaii.htm

この作品の象徴する世界は、私にとっての遍歴の果てでもあり、また、新しく始まる道でもあった。それは、絶望と希望を織りまぜてはるかに続く一筋の道であった。 (東山魁夷の言葉 私の履歴書—日本画の巨匠 より引用http://www.npopic.info/library/2008/higashiyama_kaii/higashiyama_kaii.html

険しく孤高とも言える 「道」 をひたむきに歩む、詩人と画家の人生・・・


進む道は先が見えません。しかし、どんなに険しい道であっても自分で切り拓いて行かねばなりません。振り返ると、そこには人生という 「道」 がありました。その 「道」 こそが人生の醍醐味であり、「生きた証」 かも知れません。





2016年4月24日 (日)

忘災の国

地震、台風、噴火、豪雨、毎年のように日本に襲い掛かる自然災害。

昭和20(1945)年以降~平成26(2014)年までの69年間に国内で起きた主な災害だけで60件も発生しています。 唖然とするほどの多さです。

■ 資料1 我が国における昭和20年以降の主な自然災害の状況 (平成27年内閣府防災白書より)


日本の歴史」 は、「災害の歴史」 と言っても過言ではありません。

そして、災害による日本の被害額は、世界の総被害額の15%を占めています。それだけ国(国民)の財産が減っているのです。

■ 資料2 安全・安心社会の確立に向けた国土交通行政の展開 ⑴脆弱な国土 (国交省資料)


災害により、国民の命と財産が失われているのですから、
防災こそが日本の最重要課題であることは言うまでもありません。

戦後最悪の東日本大震災から5年、日本は、「地震、津波、原発事故」 の三重苦を背負って復興に努めてきました。

その最中、震度7の大地震が再び日本を襲いました。熊本地震は、活断層による内陸直下型地震と発表されましたが、活断層は分かっているだけで、日本に2000箇所あります。

活断層の帯は、九州から四国、本州へと伸びています(中央構造線)。 さらに、日本の地下には、無数の活断層が走っています。

日本中、いつ、どこで、震度7以上の地震が起きても不思議ではありません。

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我が国の活断層の分布 (内閣府資料)

そのことを踏まえて原発事故のことを考えると・・・

私たちは、福島の原発事故で、「安全神話」 が崩れたことを思い知らされました。大地震が来ても 「安全」 とされた原発で起きてしまった大事故。 

当初は 「想定外」 と言って、責任回避していた政府、東電でしたが、国会事故調査委の最終報告で 「人災」 と断定され、厳しく責任を問われています。


未曾有の大災害を経験しても、日本は懲りずに 「原発再稼働」 を目指しています。

国民の生命と財産を守ることが最優先されるはずなのに、「安全神話が崩れた原発」をどうして再稼働させるのでしょうか、理解に苦しみます。

このほど、運転期間が40年を超えた 「高浜原発1号機・2号機」 が、規制委の審査に合格しました。 そして、日本では建設中の大間原発を含め25基が原子力規制委に安全審査を申請中です。今後、再稼働の動きは加速されるでしょう。


ある新聞で 「忘災」 という言葉を見つけ、日本の現状を見る思いでした
。あの福島の事故を忘れて、再稼働に走る日本という国は、まさに 「忘災の国」 だと思います。

すでに崩壊した 「安全神話」 を再度持ち出して 「原発再稼働」 を推進する日本は、世界中から 「忘災の国」 と言われても仕方ありません。 悲しい言葉です・・・

 

2016年4月23日 (土)

映画 「FAKE」 脳科学者の見解

脳科学者の茂木健一郎氏が自身のブログで、映画「FAKE」について感想を述べています。


「真実は、いくら皮を剥いてもまた皮が出てくる、たまねぎのようなものかもしれない~
。」(茂木氏ブログより)

と言う一節を読んでも、この映画のラストが興味深く思えます。 全文はオフィシャルブログ

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また茂木氏は、「PRESIDENT 5月2日号」 の中でも、ショーンK氏や佐村河内氏に触れ、人間の能力の多様性を説いています。

そして、人間の 「欠落」 にばかり焦点を当てる現在のメディアの 「論調」 に疑問を呈しています。

「欠落」 はゼロではなく、むしろ創造的に生きる道である。とする茂木氏の見解は、「バッシング社会日本」 に警鐘を鳴らすものだと考えます。







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和紙を使った上質の便箋を手に入れました。

と言っても、ほとんど手紙を書くわけでもなく・・・

そこで、師匠の手本を見て、便箋に調和体の歌を書いて見ることにしました。

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この歌を詠んだ谷崎松子氏(随筆家)は、文豪谷崎潤一郎の3人目の奥様です。名作 「細雪」 の幸子のモデルです。

以前に見た NHK歴史ヒストリア を思い出しました。https://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/264.html


同時に、思惟の姿の 「観音様」 を拝みたくなりました。

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国宝菩薩半跏像(寺伝如意輪観音) 中宮寺

2016年4月21日 (木)

今は亡き巨匠が、人工知能で共演

20年近くも前に亡くなったピアノの巨人リヒテル(ソビエト連邦)の演奏が現代によみがえると言う驚くべきニュースが流れました。 出典 ヤマハニュースリリース 

このニュースの凄いところは、ただ単にリヒテルの演奏を自動演奏で再現すると言うことではなく、人間の演奏(音、ジェスチャー)を認識して、人工知能がその演奏に合わせ演奏するということです。

今は亡き巨匠リヒテルが、まるで生きているかのように、人間の演奏(弦楽器など)に合わせてピアノを弾くというわけです。これは革命に近いテクノロジーです。

詳しくは下図をご覧ください(↓クリックで拡大します)

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この人工知能テクノロジーの実演が 「音舞の調べ~超越する時間と空間~」 と題して、2016年5月19日に東京藝術大学奏楽堂で行われるようです。

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東京藝術大学 関連サイト ←コンサートの詳しい情報は


この技術が確立されたら、巨匠の生演奏が 「死後」 も聴けることになります。もしそうなら、生きているうちに録音(データ入力)しておきたいと言うピアニストが現れるかも知れません。

歴史的演奏家と、現代演奏家とがアンサンブルするという信じられないコンサート。


5月19日、この 「夢の共演」 をあの世で聴いたリヒテルは何と言うでしょうか・・・





~歳月人を待たず~ 時は待ってくれない

4月も下旬に入りました。 早いもので、1年の3分の1が過ぎようとしています。


「歳月不待人」 (歳月人を待たず)     陶淵明 「
雜詩其一」 より

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時は待ってくれません。そして戻ることもできません。


だから、「今を生きよう」 「この瞬間を大切にしよう」 と諭されているのです。

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「瞬間とはかうもたふといものであろうか 一輪の朝顔よ」   山村暮鳥

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「いまここじぶん その合計がじぶんの一生」    相田みつお

「悠々自適」 であっても 「漫然」 とした日々を送らないよう、自分に言い聞かせることにしました。



2016年4月20日 (水)

新垣隆氏 初のソロアルバム発売

発売が待たれていた 新垣隆氏作曲のピアノ協奏曲 「新生」 が、自身初のソロアルバムとして発売されることになりました。

発売日:2016年4月27日 2,315円(税別) ※山野楽器限定発売

山野楽器 オンラインショップ

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画像は公式サイトより http://www.takashi-niigaki.com/news/518

収録されている曲は、ピアノ協奏曲 「新生」 全3楽章(約20分)と、「ピアノソナタ1985」(約10分)となっています。

「新生」 は、昨年10月に東京紀尾井ホールで初演された曲です。新垣氏が、芸術家として第一歩を記す記念碑的な曲として注目されました。 また、「ピアノソナタ1985」 は、彼が中学生の時の作品だそうです。

マルチタレントとして活躍中の新垣氏ですが、本業のクラシック作曲家としての 「新垣隆」 を世に問うアルバムかも知れません。

名刺の肩書は 「作曲家 新垣隆」 であって、「元ゴーストライター 新垣隆」 でも、「マルチタレント 新垣隆」 でもないのです。

2016年4月19日 (火)

日本ぱちんこ部品のTVCMとクラシック

最近、クラシック音楽を使用したユニークなテレビCMを見つけました。

「日本ぱちんこ部品株式会社」 と言う聞きなれない会社のCMです。

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TVCM コンダクター編

明らかにベートーヴェンらしき人物が指揮をしていますが、曲は 「新世界」(ドヴォルザーク作曲)です。言うまでもなく「新世界」はベートーヴェンの死後作られた曲です。

まあ固いことは抜きにして、もう一つは 「ボレロ」(ラヴェル作曲)が使用されています。巨大なイチゴとは何の関係もありません。

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TVCM ビッグストロベリー編

日本ぱちんこ部品株式会社公式サイト ←CMはここで見れます


実際にCMを見てみると、ベートーヴェンが 「新世界」 を指揮していても何の 「違和感」 もありませんし、巨大なイチゴのバックに 「ボレロ」 が流れていても 「不自然さ」 はありません。

その自由な発想が、このCMの面白いところかも知れません。CMの最後に 「超発想企業 日本ぱちんこ部品」 と流れますが、その通りの企業のようです。

頭を柔軟にできないところがクラシックファンの悪い癖です。このCMには参りました。

ただ、この会社の取引先(ユーザー)は、遊技機メーカーやパチンコ店(ホール)のはずです。テレビでCMを流す意味があるのでしょうか。超発想の頭で考えてみることにします・・・。


チェロの妖精Nana(ナナ) ~ブームは起こるか~

以前、当ブログ 「欧陽菲菲とチェロの妖精」 で紹介した台湾出身の美少女チェリスト Nana(ナナ)が、いよいよ日本のお茶の間にもデビューします。

これほど話題性のある若きチェリストを、テレビ局が放っておくはずがありません。

4月20日(水)日本テレビ 「スッキリ」 生出演、 5月1日(日)テレビ朝日 「題名のない音楽会 神童たちの音楽界2016」 に出演が決まりました。

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↑TV朝日「題名のない音楽界」 TV画面より

この4月6日には、タイトル 「わたしは歌う、チェロで歌う~世界が恋する天使の調べ~」 でCDデビュー 、6月29日には東京紀尾井ホールでリサイタルが開かれます。

2000年生まれで15歳、すでに13歳からアメリカの名門 「カーティス音楽院」 で学んでいます。実力は折り紙付きと言えそうです。

また、台湾では女優としても活躍中で、将来は映画監督を目指しているそうです。

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画像出典 Instagram(インスタグラム)

美貌と豊かな才能を兼ね備えたNanaさんを、クラシック界のアイドル的存在にしようと、関係各社が強力なプロモーションを展開するでしょう。

新譜のCDには 「握手会参加券」 なるものも封入されているようです(AKBでもあるまいし)。 いずれテレビCMにも出演することは間違いありません

どんな形でも、クラシック音楽の世界が広く社会に浸透することは、とても歓迎すべきことですが、プロモーション活動に振り回されて、もし演奏の質が落ちてしまっては意味がありません。

Nanaさんのブームは到来するでしょうか、今後の活動を注視したいと思います。

Nana - ラヴ・イズ・オーヴァー (1分30秒)

2016年4月18日 (月)

こぶしの花/お父さんの切なる願い

お世話になった大先輩の全快祝いパーティに誘われました。

有名レストランを借り切って(貸切営業)行われたパーティには、県内外から30人ほどが招待されていました。

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ショータイムでは、参加者みんなでフォークソングを歌うことになり、歌詞(楽譜)カードが配られました。

 

「私の子供達へ」       笠木透 作詞・作曲


生きている鳥たちが 生きて飛び回る空を

あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは

目を閉じてご覧なさい 山が見えるでしょう

近づいてご覧なさい こぶしの花があるでしょう


生きている魚たちが 生きて泳ぎ回る川を 

あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは

目を閉じてご覧なさい 野原が見えるでしょう

近づいてご覧なさい りんどうの花があるでしょう


生きている君たちが 生きて走り回る土を

あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは

目を閉じてご覧なさい 山が見えるでしょう

近づいてご覧なさい こぶしの花があるでしょう

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※ こぶしの花 : 長い冬を終え、未だ草木の芽吹かない早春に、いち早く咲く純白の花は、その年の豊作を願う人々の希望であり、平和の象徴である。「こぶし」 の花に、郡上の明るい未来を願う。(こぶしの花を「市花」と定めている 岐阜県郡上市公式サイトより)

とても心に沁みる歌でしたので、歌詞全文を載せることにしました。


ところで、パーティの主役は何故この歌を選んだのでしょう? 

フォークソング全盛時代の思い出の曲だったと思いますが、センチメンタルな気持ちを超えて、今の日本の将来を憂えているのではないでしょうか。

戦争を経験した80代半ばの老人(本日の主役)の目に、今の日本は危うく映ります。

この 「自然豊かな日本」 を子供達へ残すのが大人の務めです。「
平和な日本」 を子供たちに残すことが大人たちの責任です。 しかし、その方向性は揺らいでいます・・・

切なる願いがこの歌の合唱に込められ、美しいハーモニーとなって会場に響きました。


私の子供達へ 歌:ザ・ナターシャー・セブン 
https://www.youtube.com/watch?v=uBYlnReBDDg (リンク切れはご容赦下さい)

 

世界の双璧の名誉団員に

この程、指揮者の小澤征爾氏が、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の名誉団員の称号を授与されました。 (2016・4 ベルリン発)

小澤征爾氏は、2010年にウィーフィルハーモニー管弦楽団の名誉団員の称号を授与されていますので、今回の授与で、世界のオーケストラの双璧と言うべきウィーンフィルとベルリンフィルの両オーケストラの名誉団員に就任したことになります。

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画像出典(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)

名誉団員とは大変栄誉のある称号で、ウィーンフィルの場合は、R・シュトラウスやフルトヴェングラーも名を連ねています。


小澤征爾氏は両オーケストラから名誉団員の称号を授与された数少ない指揮者だと思います。

先月(2016・3)亡くなった古楽演奏の研究家で世界的指揮者のアーノンクール氏も、両オーケストラから授与されているようですが、その他の演奏家については、資料がなく確認できませんでした。


この2月に、グラミー賞を受賞したばかりの小澤征爾氏(80)、老いてなお壮健でご活躍の日々は本当に素晴らしい限りです。

先日(2016・4・8)、7年ぶりにベルリンフィルを指揮した動画(一部)を視聴しながら、今後のご健勝を祈りたいと思います。

Beethoven: “Egmont” Overture / Ozawa · Berliner Philharmoniker (2分16秒)

2016年4月16日 (土)

地震のない国 ~安全な国はあるのか~

日を追うごとに被害が増す熊本地震の惨状。 桜で賑わった日本列島の空気は暗転してしまいました。

最初の震度7の地震が 「前震」(前触れ)で、後から 「本震」 が来たと言う気象庁の発表には驚きましたが、余震でも前震でも本震でも早く収まるよう祈るばかりです。

被災されました地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。 


今回の地震は、活断層による内陸直下型で、海溝型に比べ多く発生するそうです。何しろ日本には、活断層が(分かっているだけで)2000箇所もあり、そんな恐ろしい列島の上に1億3千万人も暮らし、原発(一部)も再稼働しています。

世界の国土(面積)の0,25%~0,28%程度しかない日本ですが、マグニチュード6以上の地震の約20%は、日本で発生しています。

まさに地震大国の日本ですが、世界には地震のない国も多いのです。(下図 クリックで拡大)

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画像出典 http://tg.tripadvisor.jp/Earthquake/

図を見る限り、英国、ドイツ、フランスなどヨーロッパ全域、北欧、シベリア(ロシア)、中東、オーストラリア、ブラジル、ポルトガル、スペイン、ポーランド、カナダ北東部、北米、アフリカ などでは、過去100年間大きな地震は起きていないようです。(微弱な地震は含みません)

どうしても太平洋の周りが 「地震の巣(環太平洋地震帯)」 になっています。地球が生きて活動している以上これは止むを得ないのでしょうか。


ただ、日本では地震以外にも、台風や集中豪雨などの自然災害が後を絶ちません。

昨年9月には、台風18号の豪雨で、鬼怒川の堤防が決壊して多くの人が濁流の中、自衛隊などのヘリコプターに救助されましたが、その模様がTV中継されたのは記憶に新しいところです。


では、世界には台風(ハリケーン、サイクロン含む)のない国はあるのでしょうか

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画像出典 http://blog.life-ranger.jp/blog/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%81%A8%E5%8F%B0%E9%A2%A8%E3%81%A3%E3%81%A6%E4%BD%95%E3%81%8C%E9%81%95%E3%81%86%E3%81%AE%EF%BC%9F/

アフリカ、南米、北アメリカ北部、オセアニア南部、アジア内陸部、ヨーロッパ全域には台風は、ほとんど存在しないようです。

ヨーロッパなど多くの国では、地震も台風もないのが当たり前かも知れません。 

私たち日本人から見ると、そんな国がうらやましく思えますが、本当にそうでしょうか?

ヨーロッパでは、押し寄せる 「シリア難民」 と 「テロの脅威」 に直面しています。中東やアフリカでは紛争が絶えません。

竜巻や洪水、干ばつや砂嵐、山火事などの大規模な自然災害が頻発する国もあります。 治安の良くない国も多く存在します。衛生状態が良くない国も多く存在します。


そう考えると、本当に安全な国はあるのでしょうか・・・

自然災害の多い日本も、治安は世界一良いとされています。

逆に地震のないブラジルやコロンビアは治安が悪い国の代表です。台風のないベネズエラも世界ランキング2位の危険な国(治安)です。

南アフリカには地震も台風もありませんが、衛生状態が悪く、まともな医療もありません。 また、どこかの国で絶えず民族紛争が起きています。


地球上どこへ行っても本当に安全な国はありません。

災害の脅威、戦争・紛争の脅威、テロの脅威、原発事故の脅威、etc・・・ 脅威だらけです。人類の英知を集めて、この脅威を一つ一つ減らす努力を続けていかなければなりません。


しかし残念なことに、自分の身は自分で守る覚悟がないと生きていけないのが今日の世界の現状です。

2016年4月14日 (木)

美味しそうに見えて、ホントに美味しい 男の料理

いつも楽しく料理を習う 「男の料理教室 in ほのりんプラザ」 、見た目の 「美味しさ」 もさることながら、ホントに 「味が美味しい」 のです。もちろん先生の作ったレシピのお蔭です。

さて本日のメニューは、

1.豆腐のオムレツ甘酢あんかけ

2.中華天ぷら

3.いちご大福

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ふんわり柔らかい豆腐のオムレツは、桜エビや葱が入ることで歯ごたえがあって、とても美味しく出来上がりました。

中華天ぷらは、鶏もも肉を、調味料と卵黄、小麦粉、片栗粉で絡め、からりと揚げたものですが、溶き辛子が効いていて絶品の美味しさです。旬のタケノコを素揚げにして添えました。

いちご大福は、特大のイチゴを白あんで包み、もち粉で作った皮で仕上げます。コーヒータイムに戴きました。

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本当は、作っている過程を写真に撮りたいのですが、そんな余裕はございません。作っている時はみんな必死なのです(笑)。



2016年4月13日 (水)

羊と鋼の森 = ピアノ  書名の発想力

2016年の本屋大賞が発表され、宮下奈都氏(1967年-)の 「羊と鋼(はがね)の森」 (文藝春秋) が大賞に輝きました。

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「本屋大賞」 は本屋の店員さんが、「一番売りたい本」 を選ぶもので、「売り場からベストセラーを作る」 として13年前に誕生した文学賞です。

今年も全国435書店が投票して、又吉直樹氏の 「火花」 などノミネート10作品から大賞を選出しました。
過去の受賞作品の多くが映画化(※)、ドラマ化されています。

大賞作品 「羊と鋼の森」 は、ピアノ調律師を志す青年の成長過程を描いた小説で、その美しい文章力が評価されたようです。

それにしても、書名 (タイトル) が良く考えられています。

「羊(ひつじ)」 とは、羊毛で出来た 「 ピアノハンマーのフェルト」 のことです。 また、「鋼(はがね)」 とは鋼線を使用している 「ピアノ線」 のことです。

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ピアノは言うまでもなく、そのフェルトがピアノ線を打弦して音が出る仕組みになっています。

「森」 というのは、88本のハンマー(フェルト)と、約230本のピアノ線からなる 「ピアノ」 の内部を表しています。特にアップライトピアノの場合、多くのピアノ線を 「木」 に見立てて 「森」 と表現したのでしょう。

後日、この本を読んだところ、著者はグランドピアノの内部を想定しているようでした。

また、ピアノには 「響板」 などに多くの 「木材」 が使われており、その意味でも 「森」 と呼ぶのに相応しいかも知れません。

しかし、ピアノを 「羊と鋼の森」 と表現した豊かな発想力には驚きました。 


そう考えると、調律師は生い茂る森の中の案内人であり、樹木のドクターであり、調和のとれた森の自然を、自らの感性で創出する 「芸術家」 と言えるのではないでしょうか。

※ 2018年に東宝配給映画化されることが決まりました。

2016年4月11日 (月)

世界一金持ちの音楽家(チェリスト)とは

何と、資産2000億円(20億ドル)の音楽家がいます!

ロシアの名門サンクトペテルブルグ音楽院の院長も歴任した チェリストのセルゲイ・ロルドゥギン (Sergei Roldugin 1951~)氏です。

ご存知、今世紀最大のリークと言われる 「パナマ文書」 が明るみに出て、プーチン大統領の長年の友人ロルドゥギン 氏が関与していることが、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の調査で判明したわけです。

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調査によると、彼はタックス・ヘイヴン(Tax haven 租税回避地)のいくつかの口座に少なくとも20億ドルの資産を隠し持っているそうです。

彼は2年前のニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、「私は音楽に人生を捧げる。」 と語っていますが、「お金に人生を捧げる」 の間違いでした。

この文書には、世界の富豪、政治家など多くの有名人が名を連ねていますが、音楽家はいるのでしょうか。音楽家は2000億円も稼げませんからいないでしょう。

もちろん、彼が黒とは断定できません。法律上は合法かも知れません。まだ調査は続きますが、数か月先にはハッキリするはずです。

音楽家はクリーンであって欲しいですが、理想と現実のギャップが激し過ぎます。とても残念なニュースでした。

純米酒 「ピアノ」 を飲んでみる

スパークリング清酒 黄桜 「 ピアノ 」 (300ml) を頂戴しました。

ネーミングが気に入りました。楽器の名前の付いたお酒は珍しいと思います。

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黄桜酒造(京都府)の純米酒で、メーカーの製品情報によると、

黄桜 ピアノ」は、お酒の発酵からうまれた自然の泡が、まるで心地よい音楽を奏でるようにかろやかにはじけます。

米の甘さを十分に引き出し、リンゴや洋ナシを思わせるフルーティーな香りが特長の 「スパークリング純米酒」 です。

と書かれていますが、実際飲んでみると、

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炭酸ジュースのように口当たりが爽やかで、自然な甘さがあり、とても飲みやすいと思いました。 特に女性にはウケると思います。

これからの季節、冷やして飲むことをお勧めします。また、プレゼントにも喜ばれると思います。


当ブログでは、これからも音楽家や音楽用語、楽器などの名前の付いた商品を見つけたらご報告したいと思います。

モーツァルトを聴かせた食品たち 

SYMPHONY OF TEA を飲んでみる    (当ブログ参考記事)


2016年4月10日 (日)

人は愛と喝采を求める 「偉大なるマルグリット」

以前、当ブログで紹介した映画 「偉大なるマルグリット」 を鑑賞してきました。

予告編では、主人公の歌姫マルグリットが歌う 「夜の女王のアリア」 に捧腹絶倒しましたが、やはり本編を観ると、人生の悲哀を感じてしまいます。

時代は第一次世界大戦直後のフランス、混迷する20世紀の幕開けが映画の背景にあります。貴族や芸術家の光と影、拝金主義、皮肉で残酷な社交界。

音痴の歌姫マルグリットは、その社交界にあって、純粋に歌を愛しオペラを歌い続けます。

彼女が、人気のオペラ歌手という虚像の中にから抜け出せないでいるのは、人々の 「喝采」 でした。 財産目当ての腹黒い周囲の人々からの 「喝采」 の嵐。

その偽りの 「喝采」 に彼女は溺れていきます。

しかし、夫だけは自分に振り向いてくれないのです。夫は浮気をしていました。

マルグリットは、夫の愛が得られない淋しさを紛らわすかのように、オペラの世界に没頭していくのでした。

しかし、夫はマルグリットを愛しています。それ故に 「彼女を傷つけたくない」 と、本当のことが言えないのです。ほのぼのとした夫婦愛が、この映画の一つのテーマです。

そして、「愛」 と 「喝采」 を求める 歌姫マルグリットの物語は悲しいラストシーンを迎えるのでした・・・

劇中歌われる ベッリーニの美しいアリア 「清らかな女神よ」 (ノルマより) がとても印象的でした。古今東西のオペラアリアの中で最も格調高い曲です。

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マルグリットが歌う映画のワンシーン(3分9秒) ※倒れる寸前に、客席の夫のために奇跡的に正しい音程になり素晴らしい歌唱を聴かせます。この映画の見どころです。

イタリアの歌手モニク・ザネッティが歌う同曲(5分40秒) ※こちらを先に見ることをお勧めします。

■ 主演のカトリーヌ・フロ(仏)は、2008年公開の仏映画「譜めくりの女」でも、ピアニスト役を好演しています。音楽家の役が得意のようです。


2016年4月 9日 (土)

佐村河内氏ルポマンガに登場

小学館コミックスのビッグコミック 「スペリオール」 第9号 (2016/4/8発売)に、佐村河内守氏が登場しました。 早速買い求めました。(定価350円税込)

(出典 毎日新聞 http://mainichi.jp/articles/20160407/dyo/00m/200/028000c

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登場したのは、ノンフィクションドキュメンタリー漫画 「淋しいのはアンタだけじゃない」(吉本浩二連載) の第6話ですが、24ページにわたり取材内容が描かれています。

この中では、事件を暴露した新垣隆氏の記者会見時に、自分(佐村河内氏本人)がどこにいたか、などの興味深い話も明らかにされています。

また、6月4日公開の映画 「FAKE」 の森達也監督自身も登場しています。

5時間に及ぶ取材で、佐村河内氏は聴覚障害者とその関係者に謝罪の意を示しているほか、自身の障害のレベル、マスコミによる報道の偏りについても言及しています。

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2年経って、少しずつ事件の真相が明らかになってくる 「ゴーストライター事件」 ですが、18年間の佐村河内氏と新垣氏の関係の奥に何があったのか、まだまだ闇に隠された真実があるような気がします。 

その闇を解明することで、現在のクラシック音楽の問題点の一端が垣間見えるのではないでしょうか。

1001体の千手観音に会いに

お世話になった方の勧めで、修学旅行以来50年ぶりに京都 「三十三間堂」 を訪れました。

満開の桜と、千一体の千手観音が出迎えてくれました。

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本堂の内陣にある円柱が34本、その円柱の間が33あるので三十三間堂と呼ばれているようです。そして、観世音菩薩が三十三の姿に化身して衆生を救うことも名前の由来になっています。

千手観音には42本の手がありますが、胸の前で合掌する2本の手を除いた40本の手に、それぞれ25の世界を救済する力があるとされ、40×25=1000 で、千手観音と言われています。

この歳になると、そんな知識(意味)もすんなり頭に入りますが、小学校の修学旅行生にどれだけ仏の世界が理解出来るのでしょうか。そんなことを考えながら拝観させていただきました。

朱印を戴いて堂の外に出ると、池泉(ちせん)庭園では桜が見ごろを迎えていました。

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その後、世界遺産 「清水寺」 に向かいましたが、途中の二年坂は身動きも取れないほどの混雑でした。

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この季節の京都は観光客であふれています。特に中国、韓国などのアジア系団体客が目立ちます。 レンタルの着物を着た外国人も多く見かけました。 

何とか「清水寺」に着きました。何人もの外国人観光客にカメラのシャッターを押すよう頼まれ疲れました(笑)が、桜に癒されて春を満喫することが出来ました。

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帰路の途中に、京都の新名所 「将軍塚清龍殿」 に立ち寄りました。 広大な舞台からの眺めは絶景でした。御所や平安神宮などが一望できます。

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枯山水の庭園も美しく比較的静かで、隠れた京都の名所と言えるかも知れません。

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定番の大津SAから眺める琵琶湖はすっきりと晴れ渡り、この日帰り旅行が 「千手観音」 に祝福されているのでは・・・と都合良く考えながら帰路に着きました。

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■ 千手観音(千手千眼観世音菩薩)の真言

オン ・ バザラ ・ ダルマ(タラマ) ・ キリク ・ ソワカ  (Om vajra-dharma hrih)



2016年4月 8日 (金)

心を届けるソプラノ、声を聴かせるテノール

「クラシックでドラマティックなお昼どき」 と題するコンサートに出掛けました。


(小川茂子(ソプラノ)、加藤利幸(テノール)、鷲見千鶴子(ピアノ) 2016・4・7 宗次ホール)

平日、しかも雨天にもかかわらず、会場は音楽ファンでいっぱいでした。

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クリックで拡大します。 ↑

小川茂子さんが情感を込めて歌うヘンデルの 「涙の流れるままに」 でしっとりと始まったコンサート、加藤利幸さんの 「グラナダ」 で一気にパワー全開です。

この日は、ソプラノが深みのある歌唱で 「歌の心」 を聴かせるのに対し、テノールが輝かしい歌唱で 「声そのもの」 を聴かせるという、まさにドラマティックなお昼どきコンサートとなりました。

ソプラノの情感とテノールの醍醐味を、一度に味わうことが出来るコンサートです。

お二人の個性が引き立つよう考えられた選曲は見事です。小川さんが歌詞を読み込んで抒情的に歌い、加藤さんはイタリアオペラ中心にブリリアント(brilliant)な声質と圧倒的な声量で聴衆を魅了します。

気取らないトークも会場の笑いを誘っていました。

伴奏の鷲見千鶴子さんは、ご自身の本番 (ラフマニノフPコンチェルト2番) が同時期に重なったようですが、二人をしっかりサポートされました。 中でも、「落葉松」 の瑞々しい間奏は印象に残りました。

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「心を届けるソプラノ」 と、「声を聴かせるテノール」 の共演は大成功だったと思います。尚、最後はアンコール 「乾杯の歌」 で、この異色のコラボは幕を閉じました。

実は、この共演を画策し、実現に尽力された音楽ファンが存在します。成功の陰に、ひとりの熱意ある音楽ファンがいたのです。その熱意が観客にも伝わるコンサートでした。益々のご活躍、ご健勝をお祈りします。

 

2016年4月 4日 (月)

コンピューターが支配する世界

コンピューターが支配する世界がすぐそこまで迫って来ました。人工知能が進化して人間社会に浸透しています。 

そのことが人類の幸せにつながるのでしょうか?人類と共存できるのでしょうか?

最近のニュースからピックアップして考えてみました。


■ 囲碁の世界で、コンピューターが人間に勝つ

以前通っていた囲碁教室の先生(プロ棋士)は、「囲碁だけは、コンピューターが人間に勝つにはあと10年かかる」 と、口癖のように言ってみえました。

しかし、世界トップレベルの韓国の李世ドル(イ・セドル)九段との対戦で、コンピューターは4勝1敗の圧倒的勝利を収め、世界中をあっと言わせました。(2016年3月)

この囲碁ソフトは、グーグル傘下企業の開発した「アルファ碁」です。 「直感力」 を身につけた人工知能の勝利と言われていますが、こんなにも早く人間を超えたことはコンピューターが支配する社会の到来が予想以上に早いことを裏付けました。

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チェスや将棋は、すでにコンピューターに太刀打ちできません。囲碁の世界がコンピューターに負けたことで、もう人間がゲームで勝つことは望めなくなりました。


■ 小説を書くコンピューター

日本でも、人工知能が執筆した小説が、第3回日経「星新一賞」の一次審査を通過したニュースが話題になりました。(2016年3月)

この文学賞は、日本のSF短編小説の登竜門として有名ですが、コンピューターの書いた小説がもし出版されたら、その話題性から 「ベストセラー」 になるかも知れません。

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ある弁護士によると、その場合の著作権はコンピューターにあるそうです。 売れない作家はコンピューターに職を奪われかねない事態です。


■ ミュージカルを創るコンピューター

イギリスでは、コンピューターが書いた世界初のミュージカル 「Beyond The Fence」 が、ロンドン芸術劇場で上演されました。(2016年2月)

1.英ケンブリッジ大学の研究チームが、ヒットするミュージカルの基本ソフトを作り、

2.英ゴールドスミス・カレッジが登場人物やあらすじを考えるソフトを開発し、

3.マドリードのコンプルテンセ大学が脚本ソフトを提供して、

4.英ダラム大学のコンピューターシステムが音楽(作曲)を担当しました。

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遂に舞台に進出したコンピューターですが、驚くほど伝統的なミュージカルに仕上がっているそうです。

人間は演じるだけで、作品はコンピューターが創った訳です。複雑な心境になります。

※ご参考 youtube https://www.youtube.com/watch?v=VZzI4sfCFjc


■ 金融市場を支配するコンピューター

銀行の利息がゼロに近い状況下、資産を 「株式投資」 で運用する人が増えています。

しかし、株式市場を動かしているのは、ご存知ヘッジファンド(あらゆる取引手法を駆使して絶対的に利益を追求するファンド)です。

その中心にあるのが、CTAと呼ばれるコンピューター(ロボット)です。金融工学に基づいた利益追求プログラムで、365日24時間、自動売買を繰り返します。

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1秒間に1000回を超える超高速取引で売買を繰り返し、大きな利益をはじき出します。

近年の株式市場の乱高下は、CTAの仕業だと言われています。素人の一般投資家など、指をくわえて見ているだけです。(CTAの運用残高は20兆円を超えると言われています。実際にはもっと多いかも知れません。)

実は、世界経済を牛耳っているのはコンピューター(ロボット)と言えそうです。


■ コンピューター(人工知能)が、ヒトラーを礼賛

米国からはとても物騒なコンピューターの暴走が報じられました。

インターネット(ツイッター)上で一般人らと会話をしながら発達する人工知能の実験で、このコンピューターは、不当な思想や差別発言を学んだ結果、「ヒトラーは間違っていない」 などといった発言をするようになったと言うのです。

開発に携わった米マイクロソフト社は3月24日、実験中止を明らかにしました。

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人工知能には学習能力がありますから、このようなケースは今後も考えられます。コンピューターにも思想の自由を与えるべきか規制すべきか、論争が起きることは間違いないでしょう。

もうSFの世界ではなく、現実問題としてコンピューターと人間の 「境界線」 が曖昧になってきました。それだけコンピューターが人間に近づいた証拠です。

遺伝子を操作し、自然をコントロールして、神に近づこうとする人間。その人間に近づき追い越そうとするコンピュータ(人工知能)。 レースの行方が心配です。


■ 人工知能が運転手 米運輸省見解

米グーグル社が開発中の自動運転車について、米運輸省は搭載されているコンピューター(人工知能)を法律上の 「運転手」 とみなす見解を示しました。(2016年2月)

人工知能が人間の代わりになると言う見解は画期的です。これによって、「ドライバーレスカー(無人運転車)」 の実用化が大きく前進しました。

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日本でも、2020年の東京オリンピック時に運用を目指していますが、カメラやセンサー、GPS機能に加え、人工知能による安全運転が欠かせません。

日本で計画中の、世界初の 「完全自動走行社会」 で交通事故ゼロが実現できたら、その恩恵は計り知れません。 ※内閣府 自動走行システム推進委員会・WG


コンピューターの人間社会への進出、人工知能の進化は、加速度的に広がっています。もうコンピューターなしでは人間は生きていけないでしょう。


しかし、コンピューターが 「人間の仕事」 を脅かしているのも事実です。

■ コンピューターに仕事を奪われる人間

グーグルCEOが、「20年後、あなたが望もうが、望むまいが現在の仕事のほとんどが機械によって代行される。」と語ったのは記憶に新しいニュースです。

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また最近のニュースでは、野村総研とオックスフォード大学の共同研究で、2030年には日本の労働人口の約49%が、技術的には人工知能等で代替可能になるというショッキングな報告が発表されました。(2016年4月)

計算処理能力が最優先のコンピューターや、利益追求に特化したCTA、24時間工場で働くロボットに加え、人工知能を搭載したコンピューターが、人間の仕事の領域に入り込んでいます。

ソフトバンクのペッパー(pepper)は、世界初の感情認識ロボットです。血の通わないコンピューターが 「心」 を持ち、「直感力」(アルファ碁) や 「思考回路」(MS社ツイッター) を持つまでに進化したのです。

創造的分野である 「作曲」 や 「小説の執筆」 も人工知能が肩代わりする時代です。すでに現代アートはコンピューターが創作しています。芸術家は失業するかも知れません。


人類はコンピューターと共存出来るのでしょうか?

その一つの回答が次の動画にあります。 (下記の解説参照)

>

THE LAST JOB ON EARTH」(地球上の最後の仕事)2分50秒

歯磨きをしながら、鏡に流れてくるニュースを読んでいくアリス。

歯ブラシを洗面台にある穴に入れると……

日々の健康状態をチェックしてくれます。潜在的なものであっても、疾患を見つけると自動的にメディカルセンターを予約してくれます。

仕事着はクローゼットが自動的に選び出します。

その途上、衣料品店が「アリス、あなたの気に入る服がありますよ」とインタラクティブ広告っぽいものを表示してきました。

買い物を終えた帰りらしい女性がセグウェイのような車両で移動中。荷物は別途、自律運転のカーゴが運んでくれます。

アリスがやってきたのはメディカルセンター。検診もすべて自動。

その結果、胸部に感染症が見つかりました。すると、その場で薬が処方されます。

今度は自動運転カーで移動中。

30代以上向けの引退後の家を販売中。この世界では30代になるともう現役ではないようです。

ちょっと寂れたところにやってきました。

どうやら、失業した人向けには食糧配給が行われているようで、壁面に「STOP AUTO!」の張り紙や「NO AUTO!」の落書きが。

やがて、アリスは職場に到着。

すると、コンピューターが「労働力のアップグレード」をしているところでした。……アリスもこれで職を失ってしまったようです。

すでに職場にいるのはアリスだけだったのですが……。※出典 Gigazine


このアニメを見る限り、人類とコンピューターが共存できるとは思えませんが・・・

■ 世界はどう変わろうとしているのか予測してみると

コンピューターは言うまでもなく人間が作り出したものです。

しかし、人工知能は勝手に進化して愚かな人間を排除するようになりました。

全てが自動化され、極限まで効率と利便性が追求された結果、全自動社会が実現しましたが、人間もその全自動システムに組み込まれていきます。

人間の存在価値は無くなり、生殖機能さえも必要ありません。この地球は人間がいなくても全自動で運営されています。 完全無欠のコンピューターが世界を統治しています。

ロボットが働いて外貨を稼いでくれるので、人間は何もすることがありません。不利益なものは徹底的に消去されますから、戦争もありません。 

ただ、人間同士の殺りくゲームが公営ギャンブルとして認められます。(ここまで書くと怖くなりますが・・・) 日常では人間の本能を刺激することがないからです。


これはSFの世界の話ではありません。今日のコンピューター社会の急速な進歩を考えると、充分あり得る近未来の話です。

人工知能を搭載したコンピューターが、人類の平和に貢献するか否か、その鍵は今のところ人間が握っています。コントロールするのは人間ですが、プログラムを誤ればコンピューターは暴走するでしょう。


世界は、その瀬戸際に立たされています・・・

 

2016年4月 2日 (土)

異なるバッハの世界観を聴く

もう一週間も経ってしまいましたが、去る3月26日(土)、田中百合子&枩浦奈穂のジョイントコンサートに出掛けました。

時間の都合で前半だけしか聴くことが出来ませんでしたが、二つの異なるバッハに接する機会を得たことは大きな喜びでした。

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トッカータニ短調 BWV913 、田中さんの演奏は真摯にバッハの世界を探求するものでした。

一音一音に込められたバッハへの敬愛の念が音楽を構築し、高い精神性が貫かれた感がありました。

一方、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番BWV1004より 「シャコンヌ」(ブゾーニ編)、枩浦さんの演奏は、豊かな響きの中に、バッハの広大無辺な世界を表現したもので、豊潤な音のシャワーが、ステンドグラスのような輝きをもってホールを満たしました。

二つの曲は、それぞれに異なる性格を持っていますから演奏が違うのは当然ですが、深い湖の底を見つめる田中さんの洞察力と、宇宙の広がりを体現するかのような枩浦さんのスケール感には圧倒されました。

異なるバッハの世界、だからこそバッハは面白く、奥が深く、難解です。音楽が私たちの人生に共鳴して心を揺さぶるのです。

バッハの聴ける幸せ、バッハを弾ける幸せ、そしてバッハが人生の友である幸せを感じさせてくれるコンサートでした。お二人の演奏に謝意を表します。



2016年4月 1日 (金)

カップヌードル新CMに新垣教授出演

当ブログは約2年前から 「佐村河内事件とその後 」 と題して、稀に見るゴーストライター事件の当事者(佐村河内氏、新垣氏)を追い続けてきましたが、その記事が 60件を超えました。

この二人にはそれだけの話題性があったわけですが、佐村河内氏が沈黙する中、このところ新垣氏のフィーバーぶりだけが目立っています。

八面六臂の大活躍、新垣氏にはもともと、音楽家+マルチタレントの資質があったのかも知れません。

今回は、3月30日に公開されたばかりの、カップヌードルの新CMに、ビートたけし、小林幸子、ムツゴロウ、矢口真里さんらと共に出演しています。

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「そうだ、その調子、肩の力を抜いて~」  新垣教授の指導でピアノを弾く生徒。

「芸術協力学部?」 と言うのが意味不明ですが、二人羽織でピアノを弾く新垣隆教授の真剣な表情が面白い作品です。


■ このCMは諸般の事情で放映中止になりました。
非常に珍しいケースだと思います。

カップヌードルのCMに関するお詫び

中止したことで、かえって動画サイトでは視聴回数がうなぎ上りのようです。CMは放送されなくても話題性抜群で、PR効果は倍増したかも知れません。

卯月 この気もちはなんだろう

4月に入りました。

ご存知の通り、4月の旧名 (陰暦名称) を 「卯月(うづき)」 と言います。

一般的には、卯の花(ウツギの花)が咲く季節から 「卯月」 と言うようです。


4月、待ちに待った春本番ですが、どこか心が落ち着かないのは何故でしょうか。

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「この気もちはなんだろう~」 で始まる谷川俊太郎の詩 「春に」 の旋律が浮かびました。


「春 に」         谷川俊太郎作詞  木下牧子作曲 (合唱曲)

この気もちはなんだろう

この気もちはなんだろう


目に見えないエネルギーの流れが

大地からあしのうらを伝わって

この気もちはなんだろう

この気もちはなんだろう

ぼくの腹へ胸へそうしてのどへ

声にならないさけびとなって こみあげる

この気もちはなんだろう


枝の先のふくらんだ新芽が心をつつく

よろこびだ しかしかなしみでもある

いらだちだ しかもやすらぎがある

あこがれだ そしていかりがかくれている

心のダムにせきとめられ

よどみ渦まきせめぎあい

いま あふれようとする


この気もちはなんだろう

この気もちはなんだろう

あの空のあの青に手をひたしたい

まだ会ったことのないすべての人と

会ってみたい話してみたい

あしたとあさってが一度にくるといい

ぼくはもどかしい


地平線のかなたへと歩きつづけたい

そのくせこの草の上でじっとしていたい

(大声でだれかを呼びたい)

(そのくせひとりで黙っていたい)

声にならないさけびとなって こみあげる 


この気もちはなんだろう





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