芥川賞「火花」のフィーバーと、クラシック音楽
又吉直樹氏の書いた「火花」(文芸春秋)が200万部を超える売り上げとなり、芥川賞受賞作品(単行本)では前人未到の快挙と言われています。
お笑いタレントという話題性もあったかも知れませんが、純文学に新風を吹き込んだなどという評価もあり、やはり才能が開花したのでしょう。
このように文学界では毎年、新人作家の作品が 「賞」 に選ばれ、多くのファンを魅了します。
美術界でも、日展などを経て、新しい作品が世に出ます。
スポーツ界でも、新しい記録が作られ、世間が注目します。
それに比べて、クラシック音楽の世界は、新しい作品(作曲)が世に出ません。したがって、楽譜やCDも売れません。
コンサートでは相変わらず、古典音楽(古典派・ロマン派)が中心です。
ここに、クラシック音楽衰退の最大の原因があります。 もう100年も続いている現代音楽の低迷。 ベストセラーになるような新しい作品が登場することを願いますが、難しい現状です。
当ブログ記事 → クラシック音楽衰退の原因と対策
■ 余談ですが、今回の「火花」で、又吉氏に入る印税は、一冊1200円(税抜)×200万部×10%として、2億4千万円になります。但しスポーツ紙などによると、所属の吉本が半分差し引くので、本人の取り分は1億2000万円とのことです。真偽の程は定かではありませんが。