さようならクラシックカレンダー
長年、音楽愛好家に親しまれてきた「グラモフォン・クラシックカレンダー」が、来年から姿を消すと言う。さみしい限りである。
今どき、モノクロのカレンダーは珍しかったが、シックで高級感があり、クラシックファンには人気があった。
若い頃は、年末になると、このカレンダーを手に入れるのが楽しみだった。そして、部屋に飾ると、その場所が見違えるように「格調高く」なったのである。
近年は多少新鮮味はなくなったものの、その格調高さは、まだまだ健在だった。
代替品として別のメーカーから、「モノトーン・クラシカルカレンダー」なるものが発売されたので(現物を見ていないから分からないが)、こちらに期待するしかない。ただ、「グラモフォン」という名前が消えたことが残念である。
たかがカレンダーといっても、この国の文化度を表している。
サントリーは、酒造メーカーであるにもかかわらず、ホールを作り、クラシック音楽に大いに貢献している。
まして、音楽関連企業なら、利益も大事だが、文化を創造し、育み、受け継いで、文化に貢献するという「高い志(こころざし)」は持てないものだろうか。このカレンダーを切り捨てた会社に言いたい。
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