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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2020年7月11日 (土)

追憶の「雨だれ」、情感の「風」

集中豪雨は困りますが、しっとり降る雨は情感にあふれています。

そして日本には、雨にちなんだ名曲がたくさんありますが、いつも当ブログを応援してくれている S・M さんの リクエストもあり、今回は唱歌「雨だれ」と、童謡「風」をご紹介します。(私も勉強になりました。この場を借りて御礼申し上げます)

■ 雨だれ 

作詞:岩佐 東一郎  作曲:メーヤー

雨だれが 落ちている
まどのそとの のきばから
見ていると きれいだな
すいしょう玉だね

雨だれの 音がする
目をばつぶり 耳すまし
きいていると 樂しいな
ピアノひく 音だね

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/1911827">ポポマルチ</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真


軒端(のきば)から落ちる雨の粒は、キラキラと水晶の玉のように映ったのでしょう。
そして雨だれの音が、ピアノを奏でるように聞こえたのでしょう。

五感で感じる「雨だれ」。

その純真無垢な詩に心が洗われる思いがします。

終戦間もない世の中でしたが、子供たちの明るい歌声が聞こえてくるようです。

 

唱歌「雨だれ」は、昭和22年(1947)の教科書「五年生の音楽」に掲載されました。

戦後の音楽教育は歌(歌唱)が中心でしたが、メロディはもちろん、子供たちの美しい感性を引き出すような、素直で明るい「詩(歌詞)」が選ばれました。

作詞の岩佐 東一郎は、詩人・俳人として活躍し、たくさんの作詞を手がけました。ベートーヴェン第九交響曲「喜びの歌」の作詞「晴れたる青空ただよう雲よ~」は特に有名で、今でも歌われています。

(※作曲者メーヤーの詳細な記述は見つかりませんでした。当時は海外の曲(民謡など)が多く教科書に採用されていたようです)


雨だれ、昔この歌を歌ったことのある人は、懐かしく当時を思い出されたことでしょう。

口ずさんでみましょう~ きっと懐かしさで胸がいっぱいになるでしょう。


歌には在りし日の「追憶」と「情感」がただよいます。


さて、もう一曲は (^^♪

■ 風 

作詞:クリスティナ=ロセッティ(西條八十訳詩) 作曲:草川信

誰が風を 見たでせう(見たでしょう)
僕もあなたも 見やしない
けれど木の葉を 顫(ふる)わせて
風は通りぬけてゆく

誰が風を 見たでせう(見たでしょう)
あなたも僕も 見やしない
けれど樹立(こだち)が 頭をさげて
風は通りすぎてゆく

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/1947778">雄太</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真 


何とさわやかな感性でしょう。

童謡とはいえ、西條八十にかかると、こんなにも美しい映像が浮かび上がるのです。

原詩は、イギリスの女流詩人 クリスティナ・ジョージナ・ロゼッティによるものです。この詩に魅せられた西條八十が訳詩しましたが、「who has seen the wind?」を、「誰が風を見たでせう?」と、歴史的仮名遣(れきしてきかなづかい) で訳しています。歴史的仮名遣は、戦後に現代仮名遣いになり、日本独特の情緒は薄らいでしまいました。

作曲の草川信は、この曲に「初秋の朝に葉から葉へと渡って行くそよ風と、そよ風の囁(ささやき)」を込めたと言います。
※草川信は、「夕焼け小焼け」の作曲で有名です。

歌には在りし日の「追憶」と「情感」がただよいます。

「そよ風」の囁き(ささやき)を込めた音楽を味わいたいと思います。


■ 音源(ご参考)
記事にご興味を持たれた方は、下記 YouTube をご覧ください。
ただし残念ながら、「雨だれ」は音源が見つかりませんでした。
(いつか、S・M さんの演奏でYouTubeにアップしたいと考えています)

童謡「風」 YouTube

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/209618">ryomaypapa</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真 



■ 当ブログ 雨にちなんだ心の名曲ベスト10


2020年7月10日 (金)

4か月振りの料理教室

コロナの影響で、この3月から休止中だった「男の料理 in ほのりんクッキングスタジオ」が4か月ぶりに開講しました。

料理研究家の山川潤子先生はじめスタッフの皆さん、教室仲間のおじさんたちに再会して楽しい時間が過ぎました。

山川先生は、フェイスシールドを付けての指導になりました。もちろん、おじさんたちも全員マスク姿です。

1.豚丼

2.焼肉屋さんのサニーレタスとわかめのサラダ

3.なめこ汁

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午前10時より作り方の説明~同30分より生徒が実習開始~11時に料理3品出来上がり。あっという間でした。

11時より会食(といってもアクリル板で仕切ったスペースでいただきました)。11時20分完食(味はなかなか本格的)。11時30分解散~いつものコーヒータイムは、コロナ感染防止の為にありませんでした。

当分はこんな感じで続きそうです。

 

2020年7月 9日 (木)

コロナの影

近くの県営競技場を散歩しました。運動不足解消のためです。

日曜でしたが、人影がありません。

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イベントはありませんでしたが、とにかく人がいません。

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今日7月9日には、東京で過去最高の224人の新規感染者があったそうです。大阪も30人超えでした。

ニュースでは、「第2波か!」と騒いでいます。

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日常は戻りつつありますが、長引くコロナが私たちの心に影を落としています。

 

2020年7月 7日 (火)

雨の七夕 長引くコロナの日本列島

今日は7月7日「七夕」です。

でもコロナの影響で、全国の「七夕まつり」は中止になりました。仙台「七夕まつり」を含む 東北3大祭りも中止です。

各地の盆踊りも中止です。マスクをして踊ることは出来ないでしょう。

疫病退散を祈願する 京都の「祇園祭り」も、悪疫を払うという「花火大会」も、コロナには勝てませんでした。

そして、この雨です。天の川は見えそうにありません。

全国的に(沖縄以外)、この一週間は雨模様のようです。熊本の記録的豪雨がとても心配です。全国に波及しませんよう。

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画像 ウェザーニュースより

明るいニュースのない日本ですが、コロナは東京以外はかなり収束に向かっているようです。

しかし町では、まだ検温が行われ、マスク着用、アルコール消毒、ソーシャルディスタンスを取るようにと、うるさく言われます。いつまでこんな状況が続くのでしょうか。

 

やっと公演が再開しつつある クラシック音楽の世界でも、マスクをした指揮者が、マスクを付けたオーケストラ、マスクを付けた合唱団を指揮します。もちろんお客もマスク着用、おまけに客席はガラガラ状態です。

指揮者の井上道義氏は、「自粛の圧力に3月からずっと怒っている」と語っています。(BuzzFeed ニュースより)

そして、「みんな、音楽を聴きに来れなくていいの? この状況に腹をたててよ。受け入れないでほしい」と、音楽ファンにもお怒りのようです。

クラシックに限らず、過剰ともいえるコロナ対策に私たちは疲弊しています。長雨と豪雨が、さらに私たちの気分を暗くさせます。

疫病を退散させるはずの夏祭りも、心を豊かにするはずの音楽も、コロナには勝てません。そんな絶望的な「雨の七夕」でした。

エンニオ・モリコーネ逝く 91歳

映画音楽の巨匠 エンニオ・モリコーネ氏が、7月6日亡くなりました。(享年91歳)

追悼の意を込めて、映画「ミッション」の中で演奏された『ガブリエルのオーボエ』から、後にヘイリーが詩を付けた「夢の中のささやきWhispers In A Dream」を聴きたいと思います。(リンク切れはご容赦下さい)

※この曲は、サラ・ブライトマンらによって歌われ『ネッラ・ファンタジア』の題名でも知られています。また、フィギアの三原舞依さんは、この曲を使用して素晴らしい演技を見せました。

折しもコロナ惨禍で世界中が悲嘆にくれる時、この曲は明日への希望を与えてくれるでしょう。

Gabriel’s Oboe – Whispers In A Dream

作曲:エンニオ・モリコーネ (Ennio Morricone)
作詞:ヘイリー (Hayley Westenra)

https://www.youtube.com/watch?v=0Qh9F5cXRWI
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Whispers in a dream
夢の中のささやき

The world is quiet and waiting
世界は音もなく、待ちわびて

And all around the air is still
空は果てまで静寂で

Then sings the angel.
そのとき、天使は歌う。

When all has come to pass
すべてがここから過ぎ去ったとき

The storm has breathed its last
嵐は絶え入り

And the rain has washed our fears away
雨が不安を洗い流していった。

Love will fall.
愛が舞い降りてくるのでしょう。


Whispers in the wind
風の中のささやき

The clouds part to let the light in
雲が分かれて、光が差し込み

And all around the people sigh
人々はみな、吐息をもらす。

As birds take to the sky.
鳥たちが空を舞うような。

When all has come to pass
すべてがここから過ぎ去ったとき

The storm has breathed its last
嵐は絶え入り

And the rain has washed our fears away
雨が不安を洗い流していった。

Love will fall
愛が私たちみんなの上に

On us all
舞い降りて

The world will smile again
世界に微笑みが戻ってくるのでしょう。(一部抜粋)



一日も早く、世界に微笑みが戻ってくることを祈ります。 壺中日月長

 

2020年6月30日 (火)

withコロナ時代の「苦悩するクラシック音楽界」

感染拡大を続ける新型コロナウイルス。ついに世界の感染者が1000万人を超えました。まだ特効薬もワクチンもありませんが、感染予防策を講じながら徐々に市民生活が再開されています。

そんな中、クラシック音楽の世界では試行錯誤が続き、無観客でのライブ配信や、座席を減らしての公演、リモート演奏などが試されています。

自宅に居てコンサートが聴けるというメリットもあるかも知れませんが、一体こんな異常事態はいつまで続くのでしょう。当ブログでは、ネットや新聞などの情報から、クラシック音楽界の苦悩を調べてみました。


■ こんなのは、オーケストラと言えない

先日、全国に先駆けて日本センチュリー交響楽団 によるフルオーケストラの演奏会が再開されました。(2020・6・20 NHKニュース)

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画像 NHKニュースより

ステージ上では、演奏家たちが2メートル近い距離をとって座り、管楽器奏者の前には飛沫防止のアクリル板を置いての演奏となりました。

客席は、1700席のホールに300人です。もちろん入場の際、全員検温を受けたとのことです。また、「ブラボー」などの声援は控えるよう求められていて、拍手だけとなりました。

また、関西フィルハーモニー管弦楽団 など一部のオーケストラは管楽器奏者以外は、マスクを付けての演奏に踏み切りました。



海外でも、ヨーロッパツアーが中止になった名門ベルリンフィルが、無観客で演奏会を行い(2020・5・1)、世界に無料でライブ配信されました。

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note より https://note.com/belgiesoho/n/ncfb8dde8b26d

ベルリン・フィルは弦楽器奏者は1.5メートル、管楽器に至っては5メートルもの距離を置いて演奏したそうです。コンサートマスターの樫本大進氏は「いつもは隣にいる仲間たちを、ありえないほど遠くに感じた」と述べています。

一方、6月に公演を再開したウィーン・フィルでは、実証実験を経て80センチと定めましたが、全員が事前にPCR検査を受け、陰性が確定した奏者のみを出演させたとのことです。

 

日本でも、東京フィルハーモニー交響楽団は80センチ。新日本フィルハーモニー交響楽団は弦楽器1.5メートル、管楽器2メートルと定めています。さらに東京都交響楽団は、感染予防の専門家も交えて詳細なマニュアルを策定しました。東京都交響楽団(都響) 演奏会再開への行程表と指針

どのオーケストラもコロナ対策に躍起になっています。その努力には敬意を払いますが、演奏者どうしの距離を数メートルも置いて、広いステージに20、30人しか配置できないオーケストラは、オーケストラと言えるのでしょうか?

客席のキャパ(定員)を大きく減らして、採算は取れるのでしょうか? チケットも自分で切り取って入場し、プログラムも自分で取って客席へ、しかも離れて座るのです。声を出すこともは禁止され、もちろんマスクは外せません。


しかしそれでも演奏会は続けねばなりません。音楽家は「表現者」です。それをやめたら生きる実感を失うでしょう。観客も音楽家の奏でる芸術を感じる(共有する)大切なパートナーです。

非常時で完全な演奏会は望めませんが、当ブログは今の異常な状態を憂慮するものです。
一日も早く以前のようなコンサートが開催できますことを祈っています。

 

■ こんなのは、合唱といえない

全日本合唱連盟が昨日(2020・6・29)出した指針によると、合唱の練習時であってもマスクの着用を奨励しています。
■ ご参考 合唱活動における新型コロナウイルス感染症拡大予防のガイドライン 6月29日 第1版(PDF 

ガイドラインでは、練習時の団員の距離は前後 2m 以上、左右 1m 以上を確保し、団員同士が向かい合う配置は避けるとし、指導者・伴奏者と団員との距離は、適切な距離を確保するとあります。

そして、マスクは飛沫拡散防止の効果があるため、着用が望ましいと推奨しています。

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J.S.Bach - Motet: Jesu, meine Freude BWV 227 - Collegium 1704

やはり海外では、上↑写真のように、指揮者もオーケストラも合唱団もマスクを着用しています。また、カラオケ大手「JOYSOUND 」では、お客にマスク着用の協力をお願いしています。

はたして、マスクをしたままで歌は歌えるのでしょうか?

今回、全日本合唱連盟がガイドラインで推奨したことで、一般のコーラス団体などに波及すると思いますが、これからの蒸し暑い時期に、マスク着用で歌を歌うことは辛いのではないでしょうか。

かと言って、少しでも安全に歌を練習しようとすれば、マスクは必要かも知れません。自分たちのコーラス団体からクラスターが発生したら大変です。葛藤は当分続くでしょう。

※歌えるマスク?
2020・7・4付の新聞に、東京混声合唱団がマスク着用で公演するとの記事が出ました。

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マスク着用のリハーサル風景(中日新聞より)

大変申し訳ありませんが、これでは見た目が怖いだけです。どこかの秘密結社みたいで不気味です。

当ブログは今の状況を憂慮します。


■ こんなのは、コンクールといえない

毎日新聞は社告で、第89回日本音楽コンクール、第74回全日本学生音楽コンクールの両コンクールとも、新型コロナウイルスの今後の感染拡大状況によっては、映像審査に切り替えると発表しました(2020・6・26)。

また、
日本音コン本選会のオーケストラ共演は、ピアノ伴奏に変更する可能性があるとのことです。

驚きました。歴史ある日本最高峰の音楽コンクールを映像審査で行う可能性を示唆したからです。本選会もオーケストラ伴奏ではなく、ピアノ伴奏になるかも知れません。

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画像 ニコニコニュース https://news.nicovideo.jp/watch/nw6072525

映像審査に切り替える場合は、7月21日の受け付け終了前後にホームページで告知し、参加者に直接連絡するとのことですが、これは由緒あるコンクール史上、かつてない大変な事態と言えるでしょう。
中止するか迷った末の決断だったかも知れませんが、毎年受賞者記念演奏会(2020は中止でした)を聴きに出かける私としては複雑です。


今回のコロナ騒動で、すでに多くの国内外のコンクールがビデオ審査などの映像審査を取り入れています。ヤマハは一部でWeb審査を実施しています。さらに映像審査のみに特化した新しいコンクールも登場しています。

権威あるコンクールでも、コロナには勝てないものです。そう思い知らされた憂慮すべきニュースでした。何とか映像審査を回避できることを祈るしかありません。


今年(2020年)は、ベートーヴェンイヤーでしたが、全く盛り上がりに欠けました。クラシック音楽界にとっても受難の年でしたが、今日で半分過ぎました。残り半年ですが、特効薬、ワクチンが完成して、世界のコロナ災厄が収束に向かいますよう切に願っております。

2020年6月23日 (火)

スパコン 果てしない競争の先には

日本のスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」が、演算速度など4つの部門で 世界ランキング1位になりました。
4つの部門とは、演算速度、シミュレーション計算、AIの学習速度、ビッグデータの処理性能のことで、同時首位は世界初だそうです。
理化学研究所「富岳」サイト

近年、スパコンの世界はアメリカと中国の2強体制でしたが、約9年ぶりに日本が世界1位に返り咲いたわけです。

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「富岳」理化学研究所計算科学研究センター 神戸新聞NEXTより

さて、演算能力がどのくらい早いかと言うと、今まで1位だったIBM(アメリカ)の「Summit」の約3倍とのことです。1秒間に45.1京回の計算が出来るというものですが、45.1京回と言っても“ピン”ときません。
あるサイトによると、人間が1秒間に1回電卓で計算し続つづけて135億年かかる計算を、日本の「富岳」はわずか1秒で終わらせることが出来るといいます。

※NHKニュースでは、世界70憶の人が毎日不眠不休で2年かかる計算を、「富岳」はたった1秒でこなすと言っていました。


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「サミット」 米国立オークリッジ研究所(U.S. Department of Energy, Oak Ridge National Laboratory提供)

この性能を利用して、コロナウイルスなどの新薬開発や、気象予想、宇宙解明、AI技術などに役立つことでしょう。ただ中国は、日本が核開発に応用するのではないかと警戒感を強めています。

その中国が開発中のスパコン「天河3号」は、年内完成を目指していますが、完成すれば日本の「富岳」の2倍の演算能力があるそうです。となると、日本はすぐ中国に首位の座を奪われてしまうでしょう。
国費1100憶円(民間含め1300憶円)の巨額を投じても、首位は長く続きそうにありません。

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「天河3号」人民網日本語版より

今後も、スーパーコンピューターの世界は、米中の熾烈な覇権競争が果てしなく続くと思います。日本がどれだけ食い込めるか注目したいところです。

しかし、この覇権争いにとどめを刺しそうな新型量子コンピューターが、アメリカGoogle社 で開発中です。
研究グループは、世界最速のスパコンで1万年かかる計算を量子コンピューターを使い200秒で実行したと発表しました(2019年10月 )。

このニュースは量子コンピューターがスパコンを超えたとして大きく報じられました。しかも驚くべきことは、量子コンピューターが「0.2ミリ角の超電導素子たった53個」で、スパコンをしのぐ計算を実行したことです。

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量子コンピューターのチップ「シカモア」と、量子素子(下)=Google提供

ただ、量子コンピューターの驚異的な演算能力は実証されましたが、量子素子は極めて脆弱で、演算を繰り返すうちにエラーが起きることもあり、実用化にはまだ何年もかかるとも言われています。

しかし、技術革新のスピードは想像を超えています。

世界中の大学、研究所、IT企業、量子ベンチャーが実用化に向けた開発にしのぎを削り、その結果次第で私たちの未来は、SF小説を超える異次元の世界に変貌しているかも知れません。当ブログは、「タイムマシン」が完成することを大胆に予想します。

スーパーコンピューターの果てしない開発競争、研究の進む量子コンピューター。その先にある「異次元の世界」。
その世界が、地球の平和、人類の幸福につながっていることを祈ります。

2020年6月21日 (日)

日本の民主主義は大丈夫か

つい先日、日本は法治国家なのか 」というブログ記事を書いたが、今度は「日本の民主主義」が問われる大事件が起きている。
もし、日本が民主国家でも法治国家でもなければ、それはどこかの国と一緒であり、国民は不幸と言わねばならない。
時事問題は当ブログの本分ではないが、一有権者として発信することをお許し願いたい。

■ 河合夫妻 逮捕!

あろうことか、前法務大臣とその妻(ともに現職国会議員)が、公職選挙法違反の容疑で逮捕された。前代未聞の不祥事といえるが、その容疑が「買収」である。

今どき、露骨に「選挙で買収」が行われていたとは驚きであるが、その金を受け取った地方議員などが、94人(総額2570万円)もいたことに衝撃を受けた。渡すほうも悪いが、(買収工作と知りつつ)受け取ったほうも悪い。

しかし、ある識者が言っていたが、実は今回の買収事件は氷山の一角だという。本当だろうか、日本の民主主義が危ない。

国会は閉幕してしまったので、安倍政権が野党から追及されることはないだろう。相変わらず「責任を痛感してる」と言ってその場を逃れ、何の責任も取らない安倍首相のやり方に国民は慣れてしまった。期待しても無駄なのだ。

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暗雲が立ち込めたまま国会は閉幕した

それにしても、女性議員の問題(劣化)が目立つ。日本の女性国会議員比率(衆院)は10.2%で、世界193カ国中165位だが、その少ない女性議員がこの体たらくである。女性議員の人材不足は深刻である。

今回の河井杏里議員をはじめ、「このハゲーっ」の豊田真由子(暴言で落選)氏、「しどろもどろ答弁」の森まさこ法相(現職)、「結婚しなくていい」ヤジの杉田水脈氏、あのデビ夫人が大嫌いの上西小百合(浪速のエリカ様)氏、何かとお騒がせの蓮舫氏、山尾志桜里氏、自衛隊の日報問題で辞任した稲田朋美氏、「八紘一字」発言で批判を浴びた三原じゅん子氏など、枚挙にいとまがない。


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さて、黒川賭けマージャン問題で信頼が地に落ちた検察は、今回の事件で名誉挽回しなければならないが、今度こそ国民の期待に応えられるだろうか? この事件を河合夫妻だけで終わらせないで、1億5千万円の使い道や、自民党本部への捜査に及ぶことが求められる。



■ 世論調査が捏造されていた!

この耳を疑うようなニュースに、国民は驚愕したと思う。今まで、大手メディアが行う世論調査が捏造されていたなどとは考えもしなかったことである。メディアへの信頼は大きく崩れてしまった。

実際、フジテレビ系列のFNNと産経新聞社が実施した合同世論調査で、委託先の社員が14回にわたり、電話をかけずに架空の回答を入力していたことが明らかになったのだ。もちろん、世論調査の中には政権支持率、政党支持率も含まれる。

それでは、今までの支持率は何だったのか!全部ウソだったのか。


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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/841363">bBear</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

今回の不正は初めてだろうか? 
もしかすると、今までの世論調査もこうして捏造されてきたのではないか! 誰もが抱く疑念である。

メディアが自社に都合がいいように世論を誘導してきたのではないか。若しくは、政権や政党から頼まれて、都合の良い世論調査になるよう仕組んできたのではないか。

こんな不正がまさか日本で起きるとは信じられないが、この分では投票結果も不正が行われているのではないか?と勘ぐってしまう。


政治への信頼が崩れ、検察への信頼が崩れ、メディアへの信頼も大きく崩れた今、国民はいったい誰を信じて良いのだろうか。

(週刊文春しか信じられないというのも悲しい。)


日本の民主主義は大丈夫だろうか! 民主国家と法治国家の両輪はかつてないほど揺らいでいる。

2020年6月16日 (火)

withコロナ時代の「猫も杓子もオンライン」

■ オンライン万能社会

コロナの影響で、オンラインが大流行(おおはやり)です。

会社ではオンライン会議、学校ではオンライン授業、習い事もオンライン、結婚式も葬式もオンライン、猫も杓子もオンライン、オンライン。

オンラインでは無理だと思われていた「料理教室」や「フィットネスジム」も、いつの間にかオンライン可能になりました。

インターネットとスマホの普及が、このオンライン万能社会を支えています。

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/952531">3120</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

かく言う私も、オンラインでカルチャーセンターのレッスンを受け、オンラインでコンサートを聴き、オンラインで講演会に参加しております。

高齢者には少々ハードルが高いのですが、LINEの「グループビデオ通話」機能や、通話アプリ「ZOOM」を使っての少人数の会議、Webex Meetingsアプリでのカルチャー教室など、不慣れな操作に悪戦苦闘しながらオンラインの恩恵を受けています。

オンラインで事が足るなら、遠くへ出掛ける手間も時間も節約できます。ある意味便利な時代かも知れません。

■ 意思が疎通できない

とても便利なオンラインですが、どうしても画面上での交信なので、どこか空々しさを感じてしまいます。やはり相手と向き合って、お互いの顔の表情(ボディランゲージも含め)を見て、意思の疎通をはかることが大事です。

スピーカーから聞こえる相手の声も、音が割れたり途切れたりして聞き取れないこともあります。こちらの声も上手く伝わっていないかも知れません。
当然、その場の空気感は伝わりません。

一方で、あまり見られたくない自分の顔や、自宅の生活感は丸出し状態です。慣れないせいもありますが、やはり違和感を感じる人も多いでしょう。

しかし、好むと好まざるとにかかわらず、世界はオンライン万能社会に突入したのです。


これまで私たち人間は、目と目を見つめ、時には耳元でささやき、握手をしてコミュニケーションを取ってきました。その上に築かれる信頼関係はこれからどうなるのでしょうか。残念ながらオンラインには限界があります。決して万能ではありません。

オンラインのメリットとデメリットを良く考えてwithコロナ時代を過ごしたいと思います。

2020年6月 9日 (火)

withコロナ時代の「リモート応援システム」

コロナのおかげで、すっかり「無観客」のイベントが定着してきました。本来は、スポーツにしてもコンサートにしても「無観客」では興行的に成り立ちません。

しかし今は非常時です。少なくとも、特効薬やワクチンが出来るまでは、「無観客」もやむを得ないことでしょう。すべてのイベントを中止すれば、文化は死んでしまいます。

スポーツ選手やアーティストにとって「無観客」が、どんなに寂しく、味気なく、空しいかは、想像するに難くありません。
それは、テレビやパソコンの前で応援する私たちも同じです。“選手やアーティスト” と “観客” が一体となって初めて「大きな感動」が生まれるからです。

■ 再び感動を!ヤマハの挑戦

スポーツ競技場や劇場、ライブハウスなどで、“選手やアーティスト” と “観客” の間に生まれる「感動」を、再び取り戻そうと、楽器メーカーのヤマハが、画期的な「リモート(遠隔)応援システム」を開発しました。

あらかじめ、スマホなどにインストールした「リモート応援アプリ」を使い、自宅でテレビ観戦しながら、ネットを介して競技場に声援が届くシステムだそうです。ファンが歓声や拍手のボタンを押すと、競技場ではそれに応じてスピーカーから音(声援)が流れる仕組みです。

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画像 スポーツ報知より


すでに、Jリーグ ジュビロ磐田と清水エスパルスの試合(2020・5・13)で実証実験が行われ、袋井市の5万人収容エコパスタジアムでも十分な臨場感が味わえたそうです。
(詳しくは⇩動画)

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https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=oPAN_npPt4w&feature=emb_logo


このシステムは、大規模スポーツイベントはもちろん、コンサート、ライブ、講演会などに威力を発揮しそうです。

プロ野球も複数の球団から問い合わせがあるとの事、また英紙など海外からも注目されています。

コロナによって、エンターテインメントの世界にも新しい波が押し寄せています。
withコロナ時代の「リモート応援システム」、その場にいるかのような臨場感に浸り、「感動」が共有できる素晴らしい技術だと思いました。


2020年6月 1日 (月)

東京改造計画(本の紹介No.41)

ホリエモンこと堀江貴文氏の最新刊(2020・5・30 発行 幻冬舎 1400円+税)

約2か月後に迫った東京都知事選(7月5日投開票)に、政治団体「ホリエモン新党」として出馬する意向を固めたと報道された堀江氏。

最新の情報では、やや出馬はトーンダウンしているそうですが、それでも東京への熱い思いは誰よりも強いようです。


思えば、小池百合子氏が東京大改革宣言 」を掲げて都知事になってから4年。都民ファーストの会では、その検証を行っているようですが、東京オリンピックや新型コロナの対応で、それどころではなくなっているのが現状でしょう。

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■ さてこの本は、
 堀江氏らしさ満載です。1時間で完読できました。

・切符も改札機も、ETCゲートもなくす ・現金使用禁止令 ・江戸城再建 ・オリンピックはリモート競技に ・紙の教科書廃止 ・大麻解禁 ・ネット選挙導入 ・都職員の9割テレワーク化 ・健康長寿世界一など、目次を見ただけでインパクトがあります。


■ 東京都への緊急提言
以下内容一覧(クリックで拡大)

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コロナの今だからこそ出来る計画もありますが、これほどドラスティックな提言は、まだ保守的な日本人(都民)には受け入れがたいかも知れません。しかし読み物としてはとても面白く、日本の閉そく感に風穴を開けるアイデアにあふれています。

 

2020年5月31日 (日)

映画「剣の舞 我が心の旋律」

ハチャトゥリアン(旧ソビエト連邦作曲家 1903-1978)がひと晩で書き上げた名曲「剣の舞」の誕生秘話を描いた伝記ドラマ。

一度は聞いたことのある2分30秒の鮮烈なメロディはどのようにして生まれたのか?

時はソビエト連邦に大粛清の嵐が吹き荒れた数年後。作曲家人生をかけたハチャトゥリアンの運命は・・・

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画像 映画.com より

劇中使用曲  組曲「仮面舞踏会」よりワルツ、バレエ「ガイーヌ」より剣の舞(ハチャトゥリアン 作曲)


映画「剣の舞 我が心の旋律」(2019年/ロシア・アルメニア合作 原題:Tanets s sablyami )

劇場公開日 2020年7月31日 ~

公式サイト 予告編付き


2020年5月30日 (土)

コロナ禍の今聴くリモート演奏(期間限定公開)

日本では収束しつつある新型コロナですが、世界は未だ大変な状況にあります。すでに600万人が感染して36万人の方が亡くなりました。そして感染者は日毎に増加しています。(下図)

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世界の感染者の推移 2020・5・30現在 ジョンズ・ホプキンス大学サイトより


音楽は、傷ついた人たちの心に寄り添い、悲しみを共有し、明日への希望と勇気を与えてくれます。
YouTubeの中からセレクトした、良くご存じの心の名曲を3曲アップいたしました。すべてリモートですが、演奏家の心が伝わってきます。
是非ご一緒に口ずさんで下さい。


■ オペラ歌手が歌う いのちの歌 リモート合唱

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https://www.youtube.com/watch?v=XuKFr_BC-4Y

泣きたい日もある 絶望に嘆く日も
そんな時そばにいて 寄り添うあなたの影
二人で歌えば 懐かしくよみがえる
ふるさとの夕焼けの 優しいあのぬくもり

本当にだいじなものは 隠れて見えない
ささやかすぎる日々の中に かけがえない喜びがある

いつかは誰でも この星にさよならを
する時が来るけれど 命は継がれてゆく(歌詞一部)



■ 【藝大】世界に届け!42名の【Believe】

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https://www.youtube.com/watch?v=_Tlb6PkgTxE

たとえば君が 傷ついて
くじけそうに なった時は
かならず僕が そばにいて
ささえてあげるよ その肩を

世界中の 希望のせて
この地球は まわってる

いま未来の 扉を開けるとき
悲しみや 苦しみが
いつの日か 喜びに変わるだろう
I believe in future 信じてる(歌詞一部)




■ 瑠璃色の地球 by Crecienteクレシエンテ(ヴァイオリン ヴィオラ チェロ ピアノ)

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https://www.youtube.com/watch?v=K7Cf771IITg

夜明けの来ない夜はないさ
あなたがぽつり言う
灯台の立つ岬で
暗い海を見ていた
悩んだ日もある悲しみに
挫けそうな時も
あなたがそこに居たから
生きて来られた
朝日が水平線から
光の矢を放ち
二人を包んでゆくの
瑠璃色の地球 (歌詞一部)



2020年5月27日 (水)

日本は法治国家なのか

日本は法治国家なのか

 
緊急事態は解除されても、真面目で慎重な日本人はまだ巣ごもり状態を続けている。

そんな中、マスクも10万円も届かない人は多い。助成金、給付金も手続きに時間が掛かり遅れている。


国民のフラストレーションは政治に向けられる。テレビのワイドショーも「国民目線」で視聴率を上げている。SNSは政治批判で炎上している。当ブログもついつい愚痴っぽくなる。


■ 見え見えの嘘

世論調査(2020・5・24朝日、毎日)で、ついに安倍政権の支持率が20%台に落ち込んだ。発足以来最低である。落ち込んだ最大の理由は、言うまでもなく「黒川問題」である。

緊急事態宣言下の5月1日と13日に、東京高検検事長が賭けマージャンに興じていたという衝撃のニュースが国民に知らされたのである。

当然、懲戒処分になるところが、あまりにも軽い「訓告」になったことで、国民は怒っている。しかも、その処分は、法務省(検事総長)が決定したとして、安倍首相は責任回避している。森法相の答弁も、誰かに言われるままに「二転三転」している。(こんな情けない法相は前代未聞である。)

見え見えの嘘を並べ立てて、こんなに国民を馬鹿にした内閣が戦後あっただろうか。国民をなめるのもいい加減にしてほしい!

 

■ 安部続投しかない 

 フジテレビ上席解説員のH氏は冷静に政局を分析している。

これほどまで腐敗した政権なのに、氏によると、
「支持率は下がってるけど、野党が弱いので政権交代はない」と断言。『ポスト安倍』として岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長、小泉進次郎環境大臣の名前を挙げ、『岸田さんは禅譲狙い、石破さんは党内に友達が少ない、進次郎さんはまだ若い、ということで誰も安倍下ろしはできない。そうすると代わりがいないので安倍さんしかいない』 と解説した。

残念ながら、これが本当である。それほどに今の日本には人材がいない。

■ マスコミ(朝日、産経)も同罪 

違法賭けマージャンの、もう一方の当事者である朝日新聞社員と産経新聞記者が、まったく表に出てこない。本来なら、両新聞社の社長が謝罪会見を開き、当該社員の厳重な処罰を発表すべきであるが、その動きは遅い。

実は、黒川元検事長の処分のカギを握るのは、両新聞社にあると思う。法にのっとった厳格な処分を行えば、黒川氏の処分が甘いという国民の声が大きくなるだろう。しかし、朝日も産経も、未だに社員の実名すら報道していない。こんな姿勢では、とても黒川問題を追及できない。

朝日新聞の謝罪文、「小欄としても同じ社内で仕事をする一員として、こうべを垂れ、戒めとしたい。」には驚いた。何を気取っているのか!
「小欄」??、さすが教養の高い朝日新聞だけはあるが、「こうべを垂れる」とは、頭を下げて相手に敬意を表したり、へりくだったりする様子を表す言葉で、反省するとか謝るという意味とニュアンスが違う。要するに悪いとは思っていないということだ。

36人が犠牲になった京アニ事件で新聞各社は、「報道機関は実名で報じることが原則」として、亡くなった被害者全員の実名を一方的に公表したが、まさか今回はその大原則を変えて、自社の都合の悪いことを隠す魂胆ではないだろうか。あり得ないと思うが、早急な説明責任を果たしてもらいたい。

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この問題に関して、複数の
市民団体や弁護士有志が、黒川氏ら4人に対する賭博や常習賭博、贈収賄容疑での告発状を東京地検に提出した。

野党の追及、自民の自浄能力、法務省の動き、公明の動き、国民の声、朝日・産経の対応、そして市民団体の告発の動き。

どのような展開になるか目が離せない。
今、日本は本当に「法治国家」なのかを問われる重大な局面にある。

2020年5月24日 (日)

コロナ禍に考える「健康」の意味

コロナが収束に向かっていますが、治療薬もワクチンもない中、第2波・第3波が来ると脅かされて、まだ多くの人は外出を自粛中だと思います。
そしてこの数か月、ストレスが溜まり、運動不足で「コロナ太り」した方も多いと思います。あらためて「健康」について考えてみることにしました。


一般的に、健康とは =「身体が健康である」を意味します。すなわち病気でない状態のことです。しかし、WHO(世界保健機構)は、健康の定義を英語で次のように発表しています。


■ WHOのいう「健康」とは

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

訳1. 健康は、完全な身体的、精神的、社会的幸福の状態であり、単に病気や虚弱がないことではありません。(翻訳ソフト)

訳2. 健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが
満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)

訳3. 健康というのは病気でないということではない。仕事に満足し、家庭にうれいなく、いつでも前向きの姿勢でなにごとにも取り組めるような精神および肉体状態であるということをいう。(調剤薬局等に掲げてあるプレート)

すなわち、健康には、1.肉体的健康 2.精神的健康 3.社会的健康があり、その3つが揃ってはじめて「健康」と言えるわけです。 
 


心身の健康は分かりますが、この「社会的健康」とは、いったいどういう意味でしょう?

人から必要とされ、生きがいを感じ、家庭や社会の中に自分の居場所があることだそうです。

協会けんぽのホームページでは、「社会的健康」に加え「生活面での健康」を唱えています。(以下図)

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全国健康保険協会(協会けんぽ)

健康と一口に言っても、結構意味が深いようです。確かにそうかも知れませんが、この3~4条件を完全に満たす日本人はいるのでしょうか?とてもハードルが高い気がします。

そもそも「健康」という字は、「健やか(すこやか」と「康らか(やすらか」から成り立っています。「身体が健やかで、心が康らか」と、単純に考えれば良いのではないでしょうか。

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コロナのおかげで、久しぶりに筆を執りました。

2020年5月22日 (金)

黒川問題 救いようのない日本

ステイホームで家にいると、否応なしに入ってくるのは、腹立たしいニュースばかり。

当ブログは時事問題がメインではないが、この不正義がまかり通る現状に黙ってはいられない。
日本の将来を危うく思うのは私だけだろうか。「三蜜」ではなく「三悪(検事、官邸、メディア)」について考えてみた。


黒川問題 救いようのない日本

 ダメダメ 検事長

検察ナンバー2の検事長が、緊急事態下に賭けマージャン! 耳を疑う不祥事である。

黒川氏といえば、あの森友事件で、財務省の佐川宣寿(前理財局長)らを不起訴とするよう大阪地検に圧力をかけた黒川事務次官(当時)のことである。自殺した近畿財務局の職員の無念をよそに、彼は賭けマージャンに興じていた。人の命を何だと思っているのか!

常に政権寄りの彼は、安倍政権のスキャンダルをもみ消すことに奔走した。籠池夫妻を逮捕したのも、黒川氏の直接の指示だったとするニュースも入った。「めんどくさいから逮捕しておきました」と、 まさに官邸の「操り人形」である。人の良さそうな顔をしてとんでもない悪である。安倍政権に取っては極めて都合の良い人材だったに違いない。

いつもは舌鋒鋭い弁護士(元検察官)の郷原信郎氏(黒川の同期)は、黒川氏の人柄は悪くなかったと述懐するが、同期だからといって擁護するとは何事か!
法の番人が不正義を押し通してまで、時の政権にゴマをするのは決して許されることではない。

賭けマージャンは立派な賭博罪である。しかも常習性があった。このまま立件されることなく軽い訓告処分で退職金(7000万円?)も満額出るとなれば、国民は納得しないだろう。「賭けマージャンは賭博罪に当たらない」という法律改正を行うか、安倍政権得意の「閣議決定」で法律の解釈を変えなければならない。

森法相は陳謝し、直ちに後任を決めると言ったが、「余人をもって代えがたい」はずの黒川氏の代わりはいるのか?

検事は見識があって「高潔な人」というのは、国民の思い込みに過ぎなかった。またしても検察の信頼は失墜したのである。そして、検事総長になって勇退するはずだった黒川氏の人生も、汚名にまみれて失墜したのである。

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画像  NHK WEBニュースより

 悪事バレバレ 内閣

自分たちに都合の良い黒川氏を検事総長にする」という官邸の悪だくみは、その本人が賭けマージャンをしていたという「文春スクープ」によって無残に消え失せた。過去の悪事を色々もみ消してきた官邸も、今度ばかりは手の打ちようがないだろう。
現政権は、明らかに「危険水域」に入った気がする。

森友加計問題などで追及を逃れてきたのは、非力な野党と、政権ベッタリの公明党に助けられてきたこと、さらに自民党の中に後継者たる人材がいなかったことによる。でなければ、とっくに安倍政権は倒れていただろう。

今回のコロナウイルス対応で、安倍政権の支持率は30%台に急降下したが、さらにこの「クロカワリスク」で国民の信頼を失った。悪運も尽きたのか、来年の東京オリンピックも黄信号が点灯している(バッハIOC会長5/21談)。アスリートには気の毒と言うほかない。

何でも閣議で決めてきた安倍政権、国民の手の届かないところで「やりたい放題」だった。その代償は大きく、ついに黒川氏と心中する瀬戸際にいる。ここまで腐敗したら与党も救いようがないだろう。野党第1党の立憲民主は全く頼りにならない。与党の自浄能力に期待するしかないだろうか、それも難しいが・・・。かつてこれほど国民の思いと乖離した政権はあっただろうか。

 

ズブズブ メディア

国民が一番驚いたのは、マスコミが渦中の黒川氏と度々賭けマージャンに興じていた事実である。当然のことながら、メディアは常に中立な報道を心掛ける。しかしあろうことか、検察幹部と「癒着」していた今回の事案は、メディアもまた腐敗しているという現実を示している。

当局から出される「リーク」は、このような新聞記者の情報収集によるものかも知れないが、あまりにズブズブの関係は目に余ると言わざるを得ない。この分では、警察ともズブズブ、官僚ともズブズブ、政治家ともズブズブなんだろう。このような日本の取材の在り方は、公正な報道の弊害になっている。

朝日、産経ともに詳細な事実関係を明らかにして、当該社員の厳正な処分を早急に発表すべきであるが、未だに記者の実名すら公表されていない。産経新聞の「記者指針」によると、「記者は報道や論評の質の高さだけでなく、その行動でもまた高い信頼性と品性が求められる。」とあるが、 緊急事態下に行われた違法性のある賭けマージャンには品性のかけらもないどころか倫理観も著しく欠如している。

まさか同社の記者に対し、検察の「甘い処分」と同じような「身内の処分」で終わることの無いよう、国民も目を光らせなければならない。
黒川氏にも説明責任があるとすれば、朝日、産経両新聞社にも説明責任はある。何よりもトップが謝罪すべきである。

信頼を失ったのは、検察だけではない。官邸はもちろん、メディアも失ったのである。国民はいったい誰を信頼したら良いのか?あまりの日本の現状に憤りを通り超えて、悲しくなる。


もういい加減にして、悪代官3人(安倍、麻生、菅)が登場する(現代版)時代劇は終わりにしてほしい!
悪代官を助ける奉行(黒川)もいらない! 役に立たない旗本(国会議員)もいらない! そう言えば江戸時代の旗本も、ろくに仕事もせずに「禄(給与)」にありついていた。今も昔も変わらない。

水戸黄門や、助さん格さん、大岡越前は、夢のまた夢でしかない。国民をないがしろにする「救いようのない日本」の現実が重くのしかかる。

 

2020年5月15日 (金)

アベノマスクが届きました!

アベノマスクが届きました! 早速、玄関のワンちゃんにかけてみました。

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良く似合うでしょ ワン!

■ エイプリルフール

今年のエイプリルフール(4月1日)に、安倍首相が発表した「布マスク2枚」の全世帯配布。それから1か月半、やっと「アベノマスク」が郵便ポストに入っていました。有難く拝受いたします。

エイプリルフールだったので、初めは「ジョーク」かと思われていたアベノマスク。今では「Wikipedia」に載るほど有名になりました。そのWikipediaによると、シンガポール、タイ、韓国、イタリア、フランス、ニューヨークなど諸外国でも、布マスクの配布の例はあるようです。

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本日届いたアベノマスク

■ 壮大な税金の無駄遣い

当初、このマスクには466憶円の税金が使われるはずでしたが、マスク本体の調達費が79億円安くなったので、実際には400憶円を切っています。

ただ、妊婦さん向けのマスクに不良品が見つかり、550人体制で「目視の検品」作業を実施したそうです。その費用、何と8億円!これは信じられないほどの税金の無駄遣いです(社民党の福島党首弁)。

■ 漏れ率100%

マスクの専門書も書いている 聖路加国際大大学院の大西一成准教授(公衆衛生学)が、届いたアベノマスクの「漏れ率」(※)を計測したところ、5回測って、すべて100%の漏れ率でした。つまり、外に浮遊している粒子が全て内側に入ってしまうことを意味します。

※漏れ率とは、マスクの外側と内側の粒子の数を計測して、どれくらい内側に入り込んでいるかを統計解析した率。市販のマスクの漏れ率は86.3%とのこと、所詮マスクでは、外から入ってくるウイルスを防ぐことは難しいようです。

大西先生は、「ウイルスの取り込みを防ぐという観点から言うと、ほとんど効果がない。布ではフィルターの役割を果たしていないことに加えて、サイズが小さいので隙間ができやすい。一生懸命マスクの周りを押さえて測ってみても、漏れ率は97%でした。人からの感染を防ぐ効果は期待できませんね」と語っています。

■ 安部首相しか使っていない

国会議員はおろか、閣僚の誰も使っていないアベノマスク。使っているのは、安倍さんと「布マスク配布」を提言したとされる経産省の側近だけ。安倍さんのマスクは、顎がはみ出してしまっていかにも小さい感じです。言い出しっぺなので義理で付けてますが、少し気の毒にさえ思えます。

■ 出回りだしたマスク

最近、市中に出回りだしたマスク。近所の大手ドラッグストアには、国産のマスクが30枚入り648円で売っていました。スーパーにも各種マスクが並ぶようになり、マスク不足は解消されつつあります。

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30枚648円で買った国産使い捨てマスク

さらに、ファッション性のある布マスクも見かけるようになりました。マスクを手作りする人も現れました。

もう1か月早く配布されれば喜んだ人もあったと思いますが、今頃届いても使う人は少ないでしょう。次のパンデミックでマスク不足になった時のために、家庭に備蓄しておけば良いかも知れませんが・・・

 
今回の布マスク2枚配布は、最新の世論調査によると、「評価せず」が73%(読売新聞)、76%(共同通信)でした。大金を投じて見事な空振りだったわけですが、そのことは政府も良く分かっていると思います。
今後の支援策で、この不名誉を挽回してほしいと思います。


■ ご参考動画

・オペラ歌手が歌う「アベノマスク」 https://www.youtube.com/watch?v=UzhRHNY3Ijs

・映画「アベノマスク」予告編 https://www.youtube.com/watch?v=3nS6K3fkYAM

 

2020年5月12日 (火)

新型コロナウイルス終息後の日本 ~仕事から国民生活、意識まで~

世界を襲った新型コロナウイルス。まだ終息はしないものの、このパンデミックで世界は大きく変わろうとしています。

日本も例外ではありません。この惨禍を教訓に、日本の課題と将来像について、8つの分野に分けて考えてみました。

 

1.医療分野

国民医療費が年間43兆円(2018年度)の日本では、当然のことながら最高の医療が受けられるはずです。しかし世界各国と比較して分かったことは、ICU(集中治療室)の不足、検査機器、呼吸器の不足、専門医やスタッフの不足、輸入に頼るマスクや防護服の現状でした。
医療大国日本は、正確に言うと「医療費大国 日本」でした。これは、すぐ病院や薬に頼る国民性にも原因がありますが、こと感染症に至っては、やはり検査体制の拡充、専門医の育成、ICUやベッド数の確保、マスク・防護服の自給体制、さらに危機管理対応のトップリーダーの擁立が喫緊の課題です。

コロナの医療現場では、感染リスクのある中多くの医療従事者の懸命な治療が行われました。一方で感染を恐れて患者の受け入れを拒否する医療機関もありました。満足な医療機器や防護服が無ければ当然ともいえます。保健所などの行政も医療機関も大混乱したことは事実です。
それでも死者数が大幅に抑えられたのは不幸中の幸いでした。改めて医療関係者に感謝です。

厚生労働省や内閣の中に、今回のパンデミック対応の検証委員会を作り、日本の弱点が露呈した「感染症」への万全の対策を講じるべきです。医療費ばかり掛かって病人の減らない日本から、国民の命を最優先し、「健康長寿の日本」に変わることが求められています。

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/1098708">makotomo</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

2.仕事(働き方)

緊急事態宣言で外出自粛が叫ばれ、突然在宅で仕事をすることになった労働者は困惑したと思います。政府は「働き方改革」(2018年法案公布)を打ち出しましたが、中小企業などへは浸透していませんでした。しかし今回のコロナで、大都市を中心にほとんどの企業で(否応なしに)在宅勤務が普及することになりました。テレワークやWEB会議、時間差通勤などが導入され、結果として通勤混雑は緩和され、今まで通勤に要したエネルギー(時間、体力)は節約されました。今後、在宅勤務だけでオフィスを構えない会社が現れたり、それこそ不要不急の社内会議などは無くなるでしょう。「従来型の仕事」の無駄が、かなり浮き彫りになったと思います。

今後、コロナを契機に「在宅勤務」は相当普及すると思います。日本だけの「印鑑社会」からも脱却できるでしょう。政府の「働き方改革」は図らずも進展することになりそうです。そして通勤地獄が緩和される日も近いと思われます。
しかし、在宅時間が増えることで家庭内トラブル(最悪の場合DV)が起きたり、オフィスに出社しないことで人間関係が希薄になったり、在宅での勤務状況を監視するシステムが強化されたり、良いことばかりではなさそうです。


3.I T (information technology)分野

コンピューターやデータ通信が飛躍的に発達した今日に於いて、今回ほどI T が活躍したことはありませんでした。外出自粛で「STAYHOME」を余儀なくさせられた国民は、オンラインによる社会生活を模索しました。
オンライン後進国だった日本ですが、オンライン会議、オンライン授業、オンライン診療からオンライン飲み会やオンライン結婚式まで多種多様なオンライン生活が実現しました。いつもなら連休で里帰りする子供たちも、オンライン里帰りで「おじいちゃん、おばあちゃん」と会うことが出来ました。

劇場やコンサートホールからライブ配信をする試みも多く行われました。音楽やバレエを自宅で楽しんでもらう試みです。さらに演奏の機会を失った音楽家が、自宅からリモートで参加する動画配信も人気を博しました。I Tは私たちの日常を変え、これからの可能性を無限に広げました。今後オンライン技術は3Dやバーチャル機能の充実で、よりリアルで実用的なレベルになるでしょう。オンラインによる新しい産業が生まれ、既存の産業と融合して世の中の利便性は飛躍的に向上すると思います。

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/2258030">こうまる</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真


4.教育、カルチャー

学校が長期間休みになり教育現場は混乱し、親も子も先生も大きな試練に直面しました。共働き家庭は母親が休職して子供の面倒を見ることになったり祖父母に頼んだりと対応に苦慮しました。今更ながら、子供を預かってくれる学校は地域になくてはならないものです。
小学校では家庭学習が中心になり、高校、大学ではオンライン授業が行われました。同様に学習塾やカルチャーセンターなども急遽オンラインに切り替えましたが厳しい運営を強いられています。また、非常勤の講師や給食業者など、多くの関係者も収入が激減しました。
そして学校側(教師)も、生徒・保護者も手探りの状態が続きました。さらに、相方向のオンラインが実施できない教育現場が多く存在しました。

教育文化という大切な分野が、意外にも災害に弱く未整備であったことが判明したことで、今後は非常時の教育の在り方が検討されるでしょう。一方で、家庭学習の重要性も見直され、不登校への代替案としても注目されると思います。
尚、この際「9月新学期制」の議論が高まりつつあります。世界標準に合わせるチャンスだからですが、賛否両論あり不透明です。個人的には賛成ですが、拙速に進めるのではなく、準備期間を経て来年9月を目指すべきと考えます。



5.政治、経済

言うまでもなく、今回のコロナの対策で、安部政権は大きく支持率を落としました。一次二次合わせて何と8年8か月にも及ぶ「安部一強」の長期政権は、次第に「虚偽・隠蔽」「忖度」にまみれ、戦後最悪の政治の劣化を招きました。森友加計桜と疑惑のオンパレードだった安倍政権ですが、最近の検察庁法改正案に至っては、芸能人など抗議のツイートが500万件に達したそうです。この反応は過剰としても、この時期に不要不急の法律をごり押ししようとする政権運営は、イエスマンばかりの内閣(各大臣)と暗躍する官邸官僚、何も発言しなくなった自公の国会議員、パフォーマンスばかりの立憲民主など野党議員で、国政が著しく劣化したからです。

劣化した政治家では有効なコロナ対策が打てないことは当然です。感染症の「専門家会議」の決定を重視するばかりで、政治的判断は遅れました。しかし、その劣化した政治家を選んだのは国民でした。

お人好しの日本国民も今度ばかりは怒っています。緊急事態宣言下に歌舞伎町の風俗店に通っていた立憲民主のT議員は言語道断にしても、歳費2割カット(1年間限定)を決めた国会に批判が噴出しています。唯一、 日本維新の会だけは「とても国民の理解が得られない」として反対しましたが、他の野党が情けない限りです。一番不可解なのは、月額100万円の文書通信交通滞在費(領収書不要)です。外出自粛、会合自粛で、どうして交通費や滞在費が要るのでしょうか。

そのような不条理に、国民はデモのような抗議行動ではなく、SNSで批判するようになりました。とても紳士的です。テレビのワイドショーも今回の政府の支援策には辛口ですが、フラストレーションの溜まった視聴者に迎合して視聴率を稼ぐ商魂も垣間見えます。また、テレビの報道は、ほとんどが週刊誌かスポーツ紙の焼き直しです。政治の劣化にはメディアの責任も多分にあると思います。


以上の観点から、次期衆議院選挙(来年夏までにある?)では、無党派層の投票行動が注目されます。二大政党なら、当然安倍政権は大敗し政権交代が実現しますが、日本の野党はバラバラです。野党第1党に求心力はありません。結局は自公政権が続くでしょう。

今の与党が、国民の窮状に寄り添い、国民の不安を払拭する政治に大変身するか、若しくは野党が大結集して、(国民の信頼を失った)自公政権に立ち向かう構図を作るか、そのどちらかが実現すれば、日本は救われます。それには大阪府の吉村知事のような信頼のおけるトップリーダーが必要です。 

─そんな空論を言っても仕方ありませんが、与野党ともに国の政治の現状はあまりにもお粗末です─

尚、政治決断による大胆な財政出動がない限り、安倍政権が期待するような経済のV字回復はあり得ません。当ブログが再三提起している「消費税減税」を断行すれば、消費は拡大するでしょう。次回総選挙では、国民に寄り添い、国民の痛みの分かる政治家を選んで下さい。

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画像出典 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57502890R00C20A4000000/

6.国民生活

観光業や飲食業をはじめ、あらゆる業種・あらゆる世代の人々が苦境に立たされています。中小零細企業、その従業員、個人事業主、日払い・パート、フリーランスなどの中には明日の生活も見込めない人もいると思います。非正規雇用者の割合が多い日本の雇用構造も問題でした。一方でアパートやテナントオーナーなど家主も、賃料が入らなくなり苦境に陥ります。今後、リーマンショック時を超える経営破綻と自殺者が出ると言われています。10万円で命がつながるなら一日も早い給付が必要です。
一方で給料が1円も減らない公務員や大企業の社員もいます。来月(2020/6月)300万円ものボーナスが(税金から)支給される国会議員もいます。日本の格差社会はますます進行するでしょう。経済の悪化に伴い社会保障費は増大し、社会秩序は乱れ治安も悪化するでしょう。

コロナが終息すれば、自粛していた反動で一気に旅行や外食に人が押しかけ、観光地や商店は息を吹き返しますが、一時的な回復に過ぎません。米国に対し日本の財政出動が少額であるため円高が進行して企業業績は悪化、失業者は年内に100万人を超え、オリンピックが終わるころには日本は大不況に陥るかも知れませんが、安倍さんは退陣していて知らんぷりでしょう。


政治への信頼が大きく損なわれた今日において、将来への不安が解消されない限り、国民は消費に回るべきお金を貯蓄や保険商品に当てることになり、生活の向上は期待出来ません。「足るを知る」窮乏生活の中で、ささやかな幸せを見つけましょう。

 

7.自然、環境、意識

IEA
(国際エネルギー機関)によると、2020年の世界のCO2排出量は8%減少する見込みです。この減少量は過去最大であり、リーマンショック時の6倍に当たるそうです。温暖化ガスの減少は日本ではあまり報道されませんが、自然環境は相当改善されています。この機会に、環境への関心は高まると思います。引き続き太陽光などのクリーンエネルギーへの転換が促進されることを期待します。また人間の繁栄を優先させた環境破壊にも歯止めがかかると思います。
コロナが終わったら、元の汚染された地球に戻らないよう注視したいと思います。コロナ危機を契機に世界の首脳が連携を深めることが重要だと思います。

同時に、中国は野生動物の密漁や食用を直ちに止めるべきです。武漢市を中心に感染が拡大したCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)は、野生のコウモリが感染源である可能性が指摘されていますが、コウモリから人間にウイルスを媒介した動物が何だったのかは、まだ判明していません。狭い空間に何種類もの動物を詰め込めば、それだけウイルスの感染経路が増え、ウイルスが突然変異を起こす可能性も高くなります。動物由来感染症は種の境界を越えて感染し、まだ免疫をもたない人間にとってはとりわけ危険な感染症です中国と仲の良いWHOテドロス事務局長が中国政府に働きかけることが一番です。

コロナは人々の意識をも変えました。
1.長引く自粛規制で、人と人とのコミュニケーションの大切さに気付きました。2.家族の在り方や家庭の大事さも分りました。3.学校で友達や先生と会える喜びを感じました。同時に勉学の大切さも再認識しました。4.日常の何でもない有り難味が分かりました(水道から水が出る、自由に外出できるなど)。5.通勤や通学に要する時間・エネルギーについて考えました。6.テレビやインターネットのある便利な生活に助けられました(情報収集、オンライン、ライブ配信など)。7.時間の有効利用やストレス発散法を考えました。8.政治に関心を持ちました。9.世界と日本を比較できました(良い点・悪い点)世界はコロナによって試されているのです。10.私たちが住む地球について考えました。
逆に、家庭内トラブルや「自粛警察」と呼ばれる他者への攻撃、差別、偏見、必要以上の恐怖心など、マイナス意識も芽生えました。

 

8.その他

ネット通販やドライブスルーなど非接触型のビジネスモデルが今まで以上に隆盛して、デパートやスーパー、個人商店と、客の争奪戦になるでしょう。また、ピザなどに限られていたデリバリーがあらゆる飲食店で始まるでしょう。お持ち帰り(弁当など)も飲食業の経営を支える大事な商品になるでしょう。

今回品切れしたマスクは、新しくファッション性のあるマスクとして生まれ変わると思います。考えてもみれば、顔の半分を覆うマスクにファッション性が無かったことが不思議でした。小池都知事のように、マスクもお洒落のアイテムとして身に着ける人が増えると思います。

それにしても、布マスク配布に数百億円かけた政府は恥ずかしい限りです。あしなが育英会は、外出自粛で募金活動が出来ず、2億円の金に困窮しています。布マスクに掛けた税金がいかに無駄であったか、責任の所在は分かりませんが猛省を促します。

尚今回、長期間の自粛要請に応じた日本人の国民性は称賛に値します。しかしごく一部の人は要請を無視しました。そのため、特措法に罰則規定を盛り込むよう法律を改正するべきでしょう。ただ、規制と補償はセットで行われるべきなので慎重な議論が必要です。

最後に、当ブログが度々指摘したように、テレビなどのメディアが過度に不安を煽るような報道を繰り返したことで、病原菌の感染より早く、恐怖心の感染が拡がりました。パンデミックのストーリーをメディアが演出しているほどでした。未知のウイルスですから注意喚起は必要ですが、過剰にネガティブな情報だけを流すことは賛同できません。情報を受け取る側の私たちの問題として、広範な情報ソースから取捨選択することが求められます。

 

 あとがき

日本政府のコロナの対応に批判が集中していますが、日本の死者数はかなり低く抑えられています。この点は評価できるでしょう。PCR検査体制の不備から不安は広がりましたが、結果的には、公衆衛生の行き届いた日本において国民の献身的な協力もあり、爆発的な感染には至りませんでした。

確かに、スピード感のない政府の対応、悪評3点セット、有能な司令塔が不在などの問題はありますが、全国民に一律10万円給付や、助成金の拡充など、今のところ精一杯の施策は実行しています。国民も良く頑張り(自粛)ました。
※10万円給付で、安倍政権の支持率は5.1ポイント上がっています(2020・5・9~10 FNN世論調査)
テレビのワイドショーや、週刊誌、スポーツ紙、一部メディアは批判するばかりですが、もう少し冷静に考える余裕も必要です。

ただ、国民の痛みの分からない国会議員や官僚がいることも事実で、これからの補償・支援策がとても心配です。与野党を超えてこの難局に臨んでほしいと思います。特に野党に気迫がほしいと思います。私たちも、その一挙手一投足を注視してまいりましょう。

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https://news.aperza.jp/%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%88%B9%E5%9C%B0%E7%90%83%E5%8F%B7/

コロナウイルスがもたらした世界的な災厄から、人類は何を学ぶべきでしょう。新しい地球の時代、新しい令和の日本のあるべき姿が見えて来るのではないでしょうか。人類が戦争から学んだように、このコロナ惨禍から学ぶべきこともあるはずです。


※参考資料 News week 日本版 2020・2・26 他

2020年5月 6日 (水)

巣ごもりシアター

コロナウイルスの影響でクラシック音楽界は演奏会が中止に追い込まれ、音楽ファンはもちろん主催者も演奏家も大きな苦痛の中で、何とか音楽の灯を絶やさないよう「無料のライブ配信」を始めています。

日本の新国立劇場も、5月1日から「巣ごもりシアター」を始めました。
私も思わぬ恩恵に浴しオペラやバレエを楽しんでおります。
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新国立劇場 巣ごもりシアターはコチラから


その他にも、国内外の一流オペラハウスやオーケストラなどが、素晴らしいクラシック動画を配信しています。
クラシック音楽情報誌「ぶらあぼ」が、無料ライブ配信スケジュールを特集しています。是非ご覧ください。
ぶらあぼ 無料ライブ配信スケジュールはコチラから

家で、パリオペラ座やウィーン国立歌劇場、ベルリンフィルなどの超一流芸術に触れることが出来ます。

また、演奏機会を失ったオーケストラは、各団員が自宅から動画を送って、マルチ画面によって「ひとつの曲」を作り、YouTubeで配信しています。
とても秀作を見つけましたので、当ブログが自信をもってお勧めします。
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フランス国立管弦楽団 ショスタコーヴィチ「ワルツ2番」はコチラから

原曲(ご参考)
ショスタコーヴィチ「ワルツ第2番」NHK交響楽団 (らららクラシックより)

この曲は、暗い世の中にあって、聴く人の心を明るく、気分良くさせてくれます。まさに今聴くべき一曲だと思います。


コロナ惨禍にこれ以上振り回されることなく、「音楽の力」で乗り越えてゆきたいと思います。 壺中日月長

2020年5月 4日 (月)

コロナウイルス狂騒曲の行方 ⅩⅤ

やっと10万円の給付が始まりました。自治体によって給付スピードは違いますが、これで一息つける人もあると思います。あと1か月早ければ、これほど安倍内閣の評価を下げずに済んだかも知れませんが手遅れです。布マスクもまだ届いていません。

ブログを更新するたびに世界の感染者、死亡者数が増えています。350万人が感染して24万7千人の方が亡くなりました。(2020・5・4・16:32現在)

下記の、米国ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)の情報サイトには、毎日世界中から10億回のアクセスがありますが、地球規模の感染状況がリアルタイムで発表され、なくてはならない情報サイトと言えるでしょう。

新型コロナウイルス最新情報サイト(CSSE)  パソコン版

新型コロナウイルス最新情報サイト(CSSE) モバイル版


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NHKニュースより

さて日本では、5月末まで「緊急事態宣言」が延長されました。

ステイホームも限界ですし、休校も限界です。商売も限界、会社も限界です。大人も子供も限界。そして何より、コロナ関係の医療従事者も限界だと思います。くそやけで、学校は9月新学期とする案も浮上しました。

コロナ倒産、コロナ失業(解雇)、コロナ離婚、コロナ鬱(うつ)、コロナ自殺、コロナ差別、コロナ偏見、コロナDV、コロナ退学、コロナ詐欺など、このままでは「人間社会」と「経済活動」は崩壊してしまいます。日本もそろそろ出口戦略を考えるべきと思います。


その出口が見え始めたヨーロッパ諸国、アジア各国の状況から、今回のコロナに対する各国の対応について、当ブログが「ランキング形式」で考えてみることにしました。

■ コロナ対応ベスト5

1位、ドイツ 医療体制と補償の充実
人口10万人あたりのICU集中治療室のベッド数は30床、日本(5床)の6倍です。医療崩壊は起きず、致死率も0,4%(最新データ)と断トツに低い成績です。(日本3,2%、アメリカ5,9%、イタリア13,6%)国民の生命を守るドイツ国家の意気込みが分かりました。
また、休業と補償がセット になっていて申請から2日で助成金が振り込まれたり、フリーランスや個人事業主、さらに芸術関係のアーティストにも手厚い支援制度があります。今回、日本はドイツを見習うべきでしょう。メルケル首相の支持率は80%まで上昇しています。

2位、韓国 検査体制、アイデア
「検査は感染抑止のカギ」として、1月時点からPCR検査を全土で実施。現在は、下記グラフの30万件から増え42万件を超えています(日本は韓国の13分の1以下)。また、韓国が始めたドライブスルー検査やウォーキングスルー検査、AIを駆使した感染者の追跡調査などのアイデアは、ニューヨークなど世界のお手本になっています。非常事態宣言もロックダウンもせず「感染拡大」を抑え込んだ韓国の文政権は支持率も上がり、総選挙は圧勝しました。
※韓国のPCR検査などの検疫体制はKポップにちなんで「K検疫」と言われ、政府はそのことを世界にPRしています。
※感染者の追跡調査には、800万台の監視カメラが役に立ちましたが、韓国は世界有数の監視社会です。
※韓国は軍事費9897億ウォン(F35ステルス戦闘機3000億ウォン、海上作戦ヘリコプター2000億ウォン、イージス艦1000億ウォンなど)を削減して、総額12兆2千億ウォンの支援金の一部に当てました。

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3位、台湾 スピード感
台湾のスピードある対応力が世界から賞賛されています。初動が早く、12月末に新型肺炎の情報が入るとすぐさま対策をスタート。12月31日には、武漢-台湾の直行便の乗客に対して、機内検疫の実施を発表。中国政府より早いタイミング(1月24日)で、海外への団体旅行禁止措置を断行、2月6日には中国全土からの入国を禁止3月19日からはすべての外国人の入国を禁止するなどの水際対策を取りました。
最新(5月4日)の感染者数は436人、死者は6人と、中国に地理的に近いにも関わらず極めて好成績です。

※日本が中国全土を含む海外73か国からの入国拒否を決めたのは、4月1日の国家安全保障会議で、実施日は4月3日からです。この約2か月のタイムラグが大きな差を生みました。もちろん、リーダーシップを発揮した蔡英文(さい えいぶん)総統の支持率は就任以来最高とのことです。

4位、ベトナム 死者0
人口9600万人のベトナムで、死者が0人(感染者271人)というのは驚きです。フック首相は、国内の新型コロナウィルス感染者がわずか6名だった1月30日の時点で流行宣言を発令しました。
厳格なロックダウンと隔離政策の中、市民のモラルは高く、日本のような買い占めや転売、トイレットペーパーが無くなるなどという事態は起こりませんでした。市民は常に冷静で秩序正しく相互扶助の精神でこの難局を早期に乗り切ったと言えます。

5位、女性リーダーの国 実行力
ドイツ(メルケル首相)を始め、北欧諸国のアイスランド、フィンランド 、デンマーク、アジアの台湾、ニュージーランド(オセアニア)のトップは女性ですが、今回のパンデミックへの対応力は素早く、実行力が際立っています。日本の安倍首相は「躊躇なく実行してまいります」というのが口癖ですが、危機対応力は女性のほうがあるということが良く分かりました。小池百合子都知事の発信力もしかりです。


■ コロナ対応ワースト5

1位、アメリカ 初動の遅れ、責任転嫁
トランプ政権の初期対応の遅れが爆発的な感染拡大を招きました。全世界の感染者数の3分の1はアメリカです。死者数も7万人に迫り、第1次世界大戦(5万3千人)、朝鮮戦争(3万6千人)、ベトナム戦争(5万8千人)の戦死者を超えています。
ただ経済対策には、追加も含め300兆円を投入するなど支援規模はケタ違いに大きく、給付金は申請不要で自動振り込みだそうです。

トランプ氏は、WHOを中国寄りと批判し拠出金を停止したり、中国政府に対しても、武漢にある研究所から広がった可能性があるとして、制裁や賠償金の請求を検討しています。自国民の生命を守れなかった責任を他に転嫁するもので、新たな火種になりかねません。

2位、日本 遅すぎる対応 愚策の数々
悪評3点セット(30万給付、マスク、動画)や10万円を巡る迷走で大いに評価を下げた安倍政権。官邸官僚の助言や、財務省の意向を反映させた支援策はことごとく失策となり内閣支持率はダウンしました。野党第1党の立憲民主党がだらしがないので助かっていますが、もう末期的かも知れません。起死回生の一打は、消費税減税しかありません。

※あえて日本の良い点を言えば、人口に比べて死亡者が少ないことです。今の日本の感染病の医療体制(防護服や呼吸器が不足、検査機器の不足、専門の医師も不足、ICUも少ないなど)では、PCR検査を市中の一般病院で行ったら、たちまち院内感染して死亡者が急増していたでしょう。ですから、日本の医療体制の不備は、結果として良い方向になったとも言えます。

3位、ブラジル 人命軽視 危機感の欠如
ブラジルのボルソナロ大統領は支持者らを前に「新型コロナウイルスには国民の70%が感染する。どうすることもできない」と発言したと言われています。失業者増大を最も懸念するボルソナロ氏は「感染は終わらないが、我々は働かなければならない」と経済活動優先を訴えています。しかし感染による国内の死者は7千人を超えています。あまりに危機感がありませんが、貧困と犯罪のブラジルでは経済を止めることは出来ないのでしょう。

4位、イタリア スペイン 医療崩壊
両国とも20万人を超える感染者と10%以上の高い致死率は、医療崩壊の典型的な状況でした。ラテン系の民族性もあったかも知れませんが、少し油断して手遅れになったようです。
日本も医療崩壊寸前ですが、国民の努力で何とかオーバーシュートを抑え込んでいます。日本は医療大国(年間医療費43兆円)ですが、医療先進国ではありませんでした。ひとつ間違えば、日本もイタリアやスペインと同じ道を進んでいたかと思うとゾッとします。

5位、ロシア 急速な感染拡大
首相や閣僚まで感染が拡大して、今や感染者は14万人を超えています(20万人という報道もあり)。急速な拡大への有効な対策は見えていません。歴史的な原油安に加え、コロナショックでロシアの経済は大打撃を受けていますが、ミサイルなどの軍事産業は増強しています。


こうして記事としてまとめてみると、各国の対応ぶりに大きな違いがあります。限られた情報によるランキング(見解)ですので、個人的な意見としてお読み下さい。
繰り返しになりますが、日本は、スピード感を台湾に、検査体制を韓国に、そして総合力(医療体制、補償)をドイツから学ぶべきだと思いました。


2020年5月 2日 (土)

映画「おかあさんの被爆ピアノ」峠三吉の詩

映画「おかあさんの被爆ピアノ」

広島で奇跡的に焼け残った「被爆ピアノ」と、被爆2世の調律師として全国に被爆ピアノの音色を届けている矢川光則さんの実話。

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画像 公式サイトより

劇中使用曲 アヴェ・マリア(シューベルト) 若井久美子(ソプラノ)
※東京都江東区の夢の島公園内にある第五福竜丸展示館にて撮影

峠三吉原爆詩集より

序 峠三吉

ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ

 

■ 映画「おかあさんの被爆ピアノ」2020年5月15日~ 広島先行公開予定

公式サイト   予告編  

参考サイト「吉永小百合さん原爆詩朗読 ピアノ坂本龍一さん」

https://www.youtube.com/watch?v=lEalWrdso8w

 

2020年4月26日 (日)

コロナウイルス狂騒曲の行方 ⅩⅣ

ついに世界の死者数が20万人を超えました!アメリカは最多で5万4千人です。(2020・4・26 午後8時31分現在)
アメリカは初動の遅れが致命傷でした。最新の世論調査ではトランプ大統領の支持率は(若者を中心に)大幅ダウンしているとのことです。再選に黄ランプが付きました。

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日本はゴールデンウイークに入り正念場を迎えましたが、外出自粛は都市と地方ではバラツキがあるようです。小池都知事や吉村府知事のように発信力のある首長の都市はかなり「自粛が浸透」していますが、そうでない都市は「住民の意識は低い」ままです。

やはりトップの力量が問われています。国はどうでしょう?

「政府を挙げて取り組む」「一日も早く‥‥」などと、相変わらずコメントだけは立派な安倍政権ですが、あの「布マスク2枚」すら配布出来ていません。本当にお粗末な対策しか打てない安倍政権に国民は呆れています。国民の窮状が分かっていないのが今の政権です。


今後、余程の対策を講じないと国民の多くが困窮し、経済はガタガタに落ち込むでしょう。治安は悪化し自殺者も増えるでしょう。当然、現政権は総辞職に追い込まれるでしょう。かと言って野党第一党の立憲民主党は全く頼りになりません。日本は漂流国家になるしかありませんが‥


■ 起死回生の一打は消費減税か

安倍政権がこのピンチを乗り切るには、昨年10月に引き上げた消費税を、0%または最低でも5%にするしかありません。

 思い出して下さい。昨年秋、消費税を10%に上げる際、安倍首相は、「リーマンショック級の出来事がない限り、消費税率を引き上げて10%にしていきたい」と述べていました。すなわち、リーマンショック級の出来事があれば消費税を引き上げないということです。


軽減税率を導入し、強引に引き上げた半年後、リーマンショックを超える出来事(コロナ)が現実に起こりました。

リーマンショックを超える出来事(コロナ)が起きた以上、消費税は一旦戻すべきではないでしょうか。

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消費減税を訴える自民議員 日本経済新聞WEB 2020年3月30日 12:00

3月30日、自民党若手議員15名が、消費税減税を訴えて立ち上がりました。その後賛同者は増え60名の自民党有志議員で、今年6月を目指して消費税率を0%にする提言をまとめ発表しました。
 60名は大きなグループと言えます。

消費税を0%にする案は、国民側からすれば大賛成ですが、いったん「苦労して上げた消費税」を下げることには、財務省が強硬に抵抗することは目に見えています。いつも安倍さんの足を引っ張る麻生大臣が大きなネックです。

さらに野党の足並みが揃っていません。野党第一党の立憲民主党が消費税減税には消極的だからです。しかし、国民民主党、日本維新の会、共産党、れいわ新選組は減税に前向きで、党派を超え、野党議員71名が消費減税に賛同しています。

与党議員が60名も賛同しているのですから、本来なら、野党が一枚岩になれば、大きな国民的ムーブメントを起こせます。あのアパホテルの元谷代表も消費減税には賛成しています。
メディアが今一つ盛り上がりませんが、これは軽減税率で優遇してもらったからでしょうか。

最後の手段は、公明党の山口代表に頼むしかないでしょうか。(創価学会の圧力をお願いします)

いずれにしても、安倍政権の延命と、国民の要望実現、日本経済の再生は、この「消費税減税」しかありません。起死回生の一打に期待します。



2020年4月22日 (水)

コロナウイルス狂騒曲の行方 ⅩⅢ

■ コロナは「メッセンジャー」か

コロナウイルスは「人類の敵」である、と言うのが私たちの共通の認識です。当然です。全世界で18万人が亡くなり、250万人が感染に苦しんでいるのです。

市民の生活は一変し、不安の中で不自由な生活を強いられています。経済は破綻し、世界中には生活に苦しむ人々が増え続けています。

感染は拡がり、もうどこに居ても安全な場所はありません。明日は我が身です。ですから「三蜜を避け」「人との接触を8割減らす」ことに専念しながら当ブログを書いています。お付き合い下さり、いつもありがとうございます。

ただ私は、コロナが「人類の敵」であると同時に、人類に何かを伝える「メッセンジャー」のような気がするのです。不謹慎かも知れませんが、その視点に立ってこれまでも考察してきました。人類への「教訓」や「学び」が隠されていて、今回の惨禍は次世代へのステップアップに必要な「課程」であったと解釈しています。

■ ある霊長類学者の警告

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(c)Fabrice COFFRINI / AFP

世界的に有名な英国の霊長類学者、ジェーン・グドール博士(上記写真 86歳)は、新型コロナウイルスのパンデミックは、人類が自然を無視し、動物を軽視したことに原因があると指摘している。

グドール氏は、われわれが自然を無視し、地球を共有すべき動物たちを軽視した結果、パンデミックが発生した。これは何年も前から予想されてきたことだ。

例えば、われわれが森を破壊すると、森にいるさまざまな種の動物が近接して生きていかざるを得なくなり、その結果、病気が動物から動物へと伝染する。そして、病気をうつされた動物が人間と密接に接触するようになり、人間に伝染する可能性が高まる。

動物たちは、食用として狩られ、アフリカの市場やアジア地域、特に中国にある野生動物の食肉市場で売られる。また、世界中にある集約農場には数十億匹の動物たちが容赦なく詰め込まれている。こうした環境で、ウイルスが種の壁を越えて動物から人間に伝染する機会が生まれるのだ。

少なくとも今回のパンデミックはわれわれに、新たな流行を防ぐにはどんなことをすべきか教えてくれたはずだ。

私たちは自然界の一部であり、自然界に依存しており、それを破壊することは子どもたちから未来を奪うことに他ならないということに気付かねばならない。

世界中で行われている前例のないロックダウンという対応によって、より多くの人が目を覚まし、ひいては、どうすれば自分たちの生き方を変えられるのかということを考えるようになればと思う。

日々の小さな選択をする時にその選択がもたらす結果を考えるようにすれば、誰でも、毎日、影響を与えることができる。何を食べるか、その食べ物はどこから来たのか、その食べ物は動物を虐待して得られたものか、集約農業によって作られたものか(大抵の場合そうだが)、子どもの奴隷労働で作られたから安いのか、生産過程において環境に悪影響を及ぼしたか、どこから何マイル移動してきたのか、車ではなく徒歩で移動できないか。

それから、貧しいとこういった倫理的な選択ができないため、どうすれば貧困を和らげられるのかも考えてほしい。貧しい人たちは生き延びるために、自分たちにできることをせざるを得ない。どれを買おうかと考える余裕はなく、最も安いものを買うだけだ。食べ物をもっと栽培できる土地を必死に探し、最後の木を切り倒してしまうのだ。

私たちが生活の中でできることは、一人一人少しずつ異なるが、私たち皆が変化を起こすことができる。誰もがだ。
 発信地:パリ/フランス


中国では、今でも54種の野生動物が食用として合法的に取引されているそうです(※中国政府は2月下旬より野生動物の取引を一時的に中止しています)。日本でもクジラを食べる食文化があるほか、野生動物の鹿やイノシシ、クマなどを食べる習慣がありますが、別に野生動物を食べなくても美味しいものは沢山あるはずです。この機会に見直してみては如何でしょうか。

コロナウイルス狂騒曲の行方シリーズ

2020年4月20日 (月)

コロナウイルス狂騒曲の行方 Ⅻ

外出自粛の中、お世話になっているDADA'sブログさんの美しい花の写真に魅せられました。心が和みます。

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世の中はコロナ一色で、不安とストレスが交錯する毎日をお過ごしのことと思います。


さて、日本赤十字社では小冊子の中で、第2、第3の感染に注意するよう呼び掛けています。第2、第3の感染とは?

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日本赤十字社「赤十字NEWS4月号」より

ウイルス  「生物学的」感染症
  ⇩ 
不安や恐れ 「心理的」感染症
  ⇩
偏見・差別 「社会的」感染症


「ウイルス」が感染するより早く、不安による「心理的」感染 が急速に広がっています。そして、社会には「差別や偏見」が感染していくのです。

あまりにもメディアが不安を煽る報道を続け、連日テレビで流したことで、日赤の言う「心理的」感染症が広がり「差別や偏見」につながっています。

■ 日本赤十字社制作 動画「ウイルスの次にやってくるもの」
https://www.youtube.com/watch?v=rbNuikVDrN4&t=68s



日本も感染者が1万人に達し韓国を超えましたが、人口比で見れば感染者は1万人に1人の割合です。死亡率は2.2%ですから、もし感染しても98%は助かります。今後増えるかも知れませんが、それほど恐れる病気ではないように思えます。もう少し明るい毎日が送れないものでしょうか。


もう一度、花の写真をご覧ください。
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花は実に平和です。そういえば鳥も虫たちも平和です。全くコロナウイルスに影響を受けていません。


新型コロナウイルスは、人間だけに害を与えます。自然は春を謳歌しているのです。

そこが、コロナが台風や地震、森林火災などと大きく違う点です。コロナの標的は人間だけです。


この世に起きることは何か「意味」があると教わりました。であるとしたら、コロナ惨禍が起きた意味とは?

今、人間の所業が問われています。

人類は自分たちの繁栄のために「自然」を破壊してきました。

日本でも、トンネルを掘ってリニア新幹線や高速道路を作り、サンゴ礁の海を埋め立て軍事基地を作り、海に放射性物質を垂れ流し、豊かな「自然」を破壊し続けています。

食べ残した食品を大量に廃棄し、作り過ぎた農作物も捨てています。やむを得ないとは言え、鳥インフルや豚コレラでは何万匹という生き物が殺処分になりました。人間中心の社会では仕方がないかも知れませんが、自然や動植物は悲鳴を上げていることでしょう。

しかし今回のコロナの影響で、地球上のあちこちで大気汚染は減り、インドでは30年ぶりにヒマラヤが見え、中国でも二酸化窒素の濃度が3割も削減されています(NASAデータ)。地球環境は改善されたのです。

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この美しい地球は人間だけのものではありません。

今更ながらそのことを私たちはもう一度胸に刻むべきでしょう。そして、地球のために祈りを捧げるべきでしょう。もちろん、生きとし生けるものを礼拝し、地球に感謝する祈りです。

その祈りが地球に届いたとき、コロナウイルスは役目を終え、消えていくと思います。


コロナウイルス狂騒曲の行方シリーズ

2020年4月18日 (土)

コロナウイルス狂騒曲の行方 Ⅺ

世界で220万人が感染し、15万4千人が亡くなりました。4/18/2020 13:38 

感染者70万人のアメリカは特に深刻です。すでに3万7千人が亡くなっています。この数字は東日本大震災の犠牲者の2倍以上です。

ニューヨークには巨大な病院船が派遣されましたが、クオモ知事は「これは戦争だ」と叫んでいます。かつて同時多発テロ(9.11)はありましたが、ニューヨークは2度の世界大戦でも無傷でした。そのニューヨークがコロナ戦争との真っ只中にいます。
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画像 マイナビニュース 3/27

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日本でも非常事態宣言が全国に拡大されました。国民への外出自粛要請は全国規模になった訳です。4月も中旬になり陽気が良くなっただけに我慢も限界に近い人もたくさんいるようです。
それでも、急転直下決まった「国民に一律10万円給付」に、少しは気分が明るくなった人も多いと思います。

■ 悪評3点セット
①30万円給付 ②マスク2枚 ③首相コラボ動画 の3点を「悪評3点セット」というそうです。
あまりにも評判が悪いこの政策(手法)は誰が考えたのでしょう?

■ 安部首相の足を引っ張る3人
一人目。何と言っても一番ダメな人は T・A 財務大臣です。もともと評判の悪い人でしたが、これで戦後最低の政治家に転落しました。リーマンショック時に現金を配って失敗したからと、今回の現金給付に反対した張本人です。コロナとリーマンでは全く違います。コロナは感染症で、国民全員が不便で不安な生活を強いられています。その違いも分からないほど馬鹿ではないはずですが‥‥。こんな人が財務大臣に居座っているのは、今の政治家がいかに人材不足かを物語っています。
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二人目。アベノマスクと揶揄され、世界中から嘲笑された「マスク2枚」を提言したとされる N・I 首相補佐官です。しかし一説によると、K・S 首相秘書官だとする情報もあります。K・S 秘書官は、星野源とのコラボ動画の仕掛け人とも言われていますが、だとすると、首相補佐官や秘書官が、安倍首相の足を引っ張ったことになります。Y・S 官房長官は何をしていたのでしょう。

三人目。言うまでもなく首相夫人です。コロナで外出自粛の要請がある中、芸能人との「私的花見」で思い切り安倍首相の足を引っ張りました。週刊文春によると、コロナ渦の最中に「大分県団体ツアー」に参加していたことも判明、あまりの自覚の無さに夫人のインスタグラムは、批判コメントで大炎上中とのことです。


犯人探しをしても空しくなるだけですが、最終的にはこれらの施策を決断した安倍首相に「責任」はあります。マスク2枚などはやめて、最初から「10万円給付」を決めていれば、安倍首相の評価は上がっていたと思います。
どう考えても、今回の騒動で得をしたのは「公明党」だけです。「
日本維新の会、れいわ新選組」以外の野党の存在感は全くありません。

お隣の韓国を始め、各国のリーダーが支持率を上げる中、日本の安倍さんだけが人気を落としています。今後は余程のリーダーシップを発揮しないと、安倍内閣は東京オリンピックまで持たないと思います。

コロナウイルス狂騒曲の行方シリーズ


2020年4月16日 (木)

コロナウイルス狂騒曲の行方 Ⅹ

ついに世界の感染者が200万人を超えました。(4・16 午後3時現在)日本でも9000人に迫る勢いです。

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全国的な自粛要請の中、家でテレビを見る人が多いと思います。テレビでは、医療現場の危機的状況が報じられると同時に、今回の政府の対応が「スピード感がない」とか「支援策が分かりにくい」などと、批判的な論調が多く、国民は相当イライラしています。これは世論調査にも表れている通りです。特に経済支援108兆円のカラクリが暴露され、マスク2枚や安倍首相の動画などもあって、政府への批判は頂点に達していました

■ 国民一人当たり一律に現金10万円支給が決定!
自民二階幹事長や公明山口代表の申し入れもあり、本日、やっと「一律一人10万円」の現金給付が決まったようです(産経新聞4・16/13:20)。(この申し入れが急浮上した背景には安倍政権の危機感と、公明党のしたたかな戦略があったと思います)

しかし、所得減少世帯に30万円給付をするとした「一世帯30万円給付」はどうなってしまうのでしょう? この迷走ぶりは政権の指導力を問われる大きな問題です。時間は浪費され、国民は振り回されています。続報に注目したいと思います。

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画像 NHK WEBより

アメリカなどはすでに給付が開始されていますが、日本は諸外国に比べかなり出遅れました。それでも一律10万円給付で国民のフラストレーションは幾分解消されたと思います。ただ、元は私たちの税金とはいえ、今後、東北の「復興特別税」と同じように、「コロナ特別税」が課せられる可能性は否定できません。「復興税」のように長期間(個人25年間)になれば結構な金額になります。


■ 緊急事態宣言は全国に拡大!
全国民に10万円支給とリンクして、緊急事態宣言が全国に発出されることになります(各社最新ニュース)。都道府県間の人の流れを止めるためです。大変有効な措置だと歓迎しますが、次々と行動を制限される国民のストレスをどう取り除くかが課題です。

■ 消費税減税は見送りか
コロナ後の、日本経済V字回復の鍵と言われた「消費税減税」は、財務省の激しい抵抗にあって見送られる公算です。10万円支給とセットで行えば効果はあったと思いますが‥‥。

 

消費を促す代替案として、自民党農林部会や水産部会が「お肉券」「お魚券」の配布を考えていますが、商品券は業界団体との利権もあり、慎重な意見も多くあります。むしろ、生活困窮者に「公共料金」や「社会保険料」などを減免する措置が望まれます。

■ マスク配達開始
評判の悪い「マスク2枚」が順次配達されるようです(各社ニュース)。466億円もあったら、マスク工場がいくつ出来るでしょう。中国やタイではマスクの新工場が急ピッチで作られています。日本では、使い捨てマスクがネットで購入可能になりました。手作り布マスクも出回っています。まったく見当違いの「マスク2枚」に、今の日本のお粗末なコロナ対策が表れています。

■ 立憲民主党の高井議員の破廉恥行動
緊急事態宣言が出されたあとに新宿・歌舞伎町の風俗店に行っていた高井議員の呆れた事件。こんな人に私たちの大切な税金が使われていたと思うと腹立たしくなります。とても除籍処分では軽すぎます。当然辞職勧告をするべきです。
ただ、昨年北方領土戦争発言で辞職勧告を決議された丸山穂高議員は、未だに国会議員に居座っています。自浄能力のない国会にはうんざりしますが、このような破廉恥な議員を生んだ立憲民主党に猛省を促します。期待はしていませんが党の名誉挽回に努めてほしいと思います。

■ つぶれるオーケストラが出るか
高井議員に払う歳費があったら、文化団体に回してほしいです。
全国的なイベントの自粛要請で、クラシックのコンサートもすべてキャンセルになっています。オーケストラの団員は仕事が全くありません。日本だけではありませんが、この状態があと数か月続けば、資金のないオーケストラは潰れるかも知れません。とても深刻です。もちろん、プロの音楽家(個人)も収入ゼロの日々が続いています。音楽教室の講師や音楽大学の非常勤講師も同様です。音楽などの芸術分野は、(衣食住と比べると)生活に必要とは言えず、真っ先に犠牲になる運命でしょうか。

■ ドイツ文化相の名言
そんな中、ドイツのモニカ・グリュッタース 文化相は自国の文化芸術家に対し、「アーティストは今、生命維持に必要不可欠な存在」と発言し大幅なサポート(助成金その他)を約束しました。こんな暗い世相だからこそ「芸術は必要」との認識を示したものです。さすがベートーヴェンを生んだドイツの文化相だけのことはあると感銘いたしました。
助成金は個人に対し、3か月間、最大9,000ユーロ(日本円で105万円)を受け取ることが出来ます。
さらに「助成金は一度取得すれば返済する必要はない」とグリュッタースは強調。連邦政府の援助パッケージにより、音楽家も画家も作家も、映画・音楽関係者や書店・ギャラリー・出版社も、誰もが生き残ることを望んでいると述べました。日本との差を痛感しました。

コロナウイルス狂騒曲の行方シリーズ


国家的な大きな災厄に見舞われた時こそ、指導者の力量が分かるものです。今回、後手後手に回った政府のコロナ対策はスピード感もなく、支援規模も諸外国に比べても相当見劣りするものでした。国民は不安を抱きながら不便な生活を強いられています。

中国はワクチンの開発の第2段階に入ったと発表しましたが、日本(安倍首相)は世界をリードする立場にあるはずです。迷走を重ねた日本のコロナ対策ですが、従順な国民性が幸いして感染爆発には至っていません。

このまま終息に向かうことを皆様とご一緒に祈りたいと思います。

2020年4月14日 (火)

コロナウイルス狂騒曲の行方 Ⅸ 速報

国民1人当たり現金10万円の給付 実現か!

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、自民党の二階幹事長は、追加の経済対策として、所得制限を設けたうえで、国民1人当たり現金10万円の給付を行うよう、政府に求めていく考えを示しました。(2020・4・14   21:00)

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NHK NEWS WEBより

自民党の二階幹事長は、記者団に対し、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、「一律10万円の現金給付を求める切実な声がある。できることは速やかに実行に移せるよう政府に強力に申し入れていきたい」と述べました。

そのうえで、「所得がたくさんある人にまで現金給付を行うのは財政的に困難だ」と述べ、追加の経済対策として、所得制限を設けたうえで、国民1人当たり現金10万円の給付を行うよう、政府に求めていく考えを示しました。(NHKニュース)

 

この突然の転換は、今回の政府のコロナ経済支援対策が全く国民から支持されず、各社の世論調査で安倍内閣の支持率が急落したことによります。安倍4選をにらむ二階幹事長としては、財務省を敵に回してでも、安倍続投を死守しなければなりません。(元々、二階氏は商品券派でした) 自民党の正式な申し入れとあれば、政府も無視はできません。行方が注目されます。


■ 国際世論調査 日本のコロナ対策評価されず 29か国中28位

各国の世論調査機関が加盟する「ギャラップ・インターナショナル」が実施した調査で、新型コロナウイルス感染拡大に「自国政府はうまく対処していると思うか」との質問に「思わない」「全く思わない」と答えた日本人は合わせて62%に上った。「とても思う」「思う」は23%にとどまり、回答した29カ国・地域中28位だった。(共同通信)

■ 国内各社世論調査 
NHK(4月10~12日実施)読売新聞(4月11~12日実施)共同通信(4月10~13日実施)産経新聞・FNN(4月11~12日実施)

ドイツのメルケル首相の支持率が80%に上がるなど、各国首脳の支持率が軒並み大幅にUPする中、今回の調査で日本の内閣支持率は40%に落ち込み、自民党も下げました。(立憲民主党は当然のことながら大幅ダウン)
また、経済支援策については半数以上の国民が「すべての国民に給付すべき」と回答、マスクについては75%の国民が評価しないと答えました。


国民は不安の日々を送りながらも、自粛要請に応じて我慢してきましたが、諸外国に比べても、あまりにお粗末な政府の対応に不満が溜まっていたと思います。もし本当に一律10万円現金給付が決まれば、一挙に世の中が明るくなると思います。これはある意味サプライズの朗報と言えるでしょう。万一実現しなければ期待は裏切られ、安倍退陣の政局になることは間違いありません。

コロナウイルス狂騒曲の行方シリーズ



2020年4月11日 (土)

コロナウイルス狂騒曲の行方 Ⅷ

日本ではコロナウイルス感染者が増加の一途です。世界では170万人が感染し、10万人が亡くなりました。

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安部首相は、財務省の公文書改ざん、同職員の自殺、夫人の軽率な行動、自民党の河井議員買収疑惑など、マイナス材料続出の上、政治の師匠でもある 小泉元総理からの退陣勧告もあり、苦境に立たされていましたが、一方で東京オリンピックの延期を早期にまとめた手腕は内外から評価されていました。

 

しかし、今回のコロナウイルスの経済支援策については、「遅い! しょぼい! 分かりにくい!」と、国民ばかりでなく、一部の与党議員からも大きな批判を浴びています。また、緊急事態宣言などの日本の対策は、海外メディアも効果に懐疑的で、マスク2枚に至っては嘲笑される始末です。政府の対策に期待した国民が馬鹿でした。


■ 明暗を分けるか?韓国文大統領と日本安倍首相

韓国は、ロックダウン(都市封鎖)も非常事態宣言も出さずに、オーバーシュートを抑えることに成功しました。文大統領の支持率は上がっています。トランプ大統領もジョンソン首相も、メルケル首相も支持率は上がっているようです。危機対応の良し悪しで国民の評価は分かれます。

 

それに対し日本の安倍首相はどうでしょう。本日時点では最新の世論調査がありませんので良く分かりませんが、多分相当下がっていると思います。対応が遅い上に金額も少なく、支援策も分かりにくいというのが国民の声です。テレビのワイドショーやSNSでは、GDPの20%108兆円の「からくり」について批判が集中しています。支援策は諸外国に比べてもかなり見劣りする内容です。

テレビでは政権寄りの解説者も首をかしげています。何故安倍首相がリーダーシップを発揮しないのか?支持率を上げるチャンスなのに!?。安倍さんは森友問題で財務省には頭があがらないのではないかと勘ぐる人もいるほどです。それとも、今後の政局を見て、大きな支援策を出すタイミングを計っているのでしょうか。
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画像 (c)朝日新聞社

■ 公明党は存在価値があるのか?
公明党は福祉の党です。庶民の暮らしを守る党です。

公明党財政・金融部会は当初、新型コロナウイルス感染拡大に伴う追加経済対策の党提言について、所得制限を設けない一人10万円の現金給付とプレミアム付き商品券発行を柱とする案を石田祝稔政調会長に提出していました。しかし支給対象を絞るべきだとの意見もあり、提言は条件付きに後退していましたが、 

公明党は3月末の提言で、「家計に深刻な影響を生じている方々」に「1人10万円」の給付を求めていた。同党の石田祝稔政調会長は3日の記者会見で、30万円の給付額について「1世帯あたりの人数は大体2・27人。3人世帯なら30万円と計算がピタリと合う」と容認する考えを示した。(朝日新聞DIGITAL記事)

一人10万円と、一世帯当たり30万円とは違います。「計算がピタリと合う」はずがありません。与党の一員ととして国民の声を代弁できる立場の公明党は何をしているのでしょう。結局自民党にすり寄るだけの党に成り下がってしまいました。存在価値は皆無です。


■ 野党は本当にやる気あるのか?
政府の緊急経済対策に対し、立憲民主党などの野党共同会派はどのような対抗措置を取っているのでしょうか。全く見えません。
そもそも野党はバラバラです。共産党とれいわ新選組は政権奪取に前向きでも、肝心の立憲、国民がヤル気がありません。今回の国難に際しても、議員を辞してまで政権与党と戦うなどという気概は微塵もありません。

戦後最弱の野党。─私たち国民が一番不幸です─

今ほど政治家があてにならないことはありません。こんな人たちに任せておいて本当に日本は大丈夫でしょうか?

■ マスク2枚に466億円
どうしてもこの話題になりますが、1枚260円のマスクを1世帯に2枚配るのに466億円かかるそうです。要はマスク代金以外に郵送代50億円、包装代や人件費合わせて128億円もかかるということです(もったいない)。菅官房長官は、これで使い捨てマスク20億枚分の抑制になると説明していますが説得力がないのは言うまでもありません。
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多少愚痴っぽくなってしまいましたが、あまりにお粗末な政府の対応と野党の不甲斐なさには呆れてしまいます。

先日成立した国の新年度予算では、防衛費に5兆3133億円(6年連続過去最大)を使うことになりました。コロナの緊急経済対策はケチって、(国民の不安は解消されず)一刻の猶予もないのに、防衛費に5兆円使うとは考えられません。税金の使い方がデタラメです。

事業規模108兆円も、真水(政府の直接的な支出)で見ると実は20兆円ほどです。米国の約10分の1です。

これでは、「コロナウイルスの感染」よりも国民の「不安の感染」のほうがよほど深刻です。

 

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コロナウイルス狂騒曲の行方シリーズ

2020年4月 8日 (水)

十四の心

「聞く」と「聴く」は、意味が違います。
 
・「聞く」は、物音を聞く、話し声が聞こえる のように、音や声など自然に耳に入ってくることです。
・「聴く」は、音楽を聴く、講義を聴く、国民の声を聴く のように、積極的に耳を傾けることを表します。
(※違いがわかる辞典より)

当ブログでは、クラシック音楽を鑑賞した場合は必ず「聴く」という字を使います。

「聴く」という字には、「徳をもって耳を傾ける」という意味合いがあるそうです。そう言えば、「聴」と「徳」はよく似ています。つくり(漢字の右)が全く一緒です。


つくりの部分を分解すると、「十四の心」になります。

では、「十四の心」とはどんな心なのでしょう。その前に「徳」という字を書いてみました。

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確かに右側は「十四の心」ですね。


■ 十四の心

 1、親切な心
 2、感謝の心
 3、愛する心
 4、喜ぶ心
 5、尊ぶ心
 6、反省の心
 7、与える心
 8、公平の心
 9、思いやりの心
10、素直な心
11、認める心
12、謙虚な心
13、赦す心
14、祈る心

「徳」のある人とは、こんな心を持った人でしょうか。「徳をもって耳を傾ける」ことが「聴く」ことだとすれば、音楽を聴くことは深い意味があります。
音楽家の心に共鳴し、作曲家の心情に寄り添い、感動をもって聴く。そんなコンサートに今年もたくさん出会えますよう‥‥

一日も早くコロナウイルスが終息しますよう祈るばかりです。

 

コロナウイルス狂騒曲 Ⅶ 特別編「コロナウイルスから学ぶこと」

■ 足元に忍び寄るコロナウイルス
わが家から自転車で5分ほどの近所でコロナの感染者が出ました。その店は消毒され当分の間休業になりました。そのニュースは瞬く間に広がり、誰もその周辺に近寄りません。すぐそばのカルチャー教室はすぐ休校になりました。まるで恐ろしい疫病のような騒ぎです。また昨日は、地元の百貨店でも感染者が出たようです。その百貨店は直ちに臨時休業になりました。

初めはただの風邪の一種だと思っていたコロナウイルスは、この2か月で全世界に拡散して140万人が感染し8万人が亡くなりました(2020・4・8現在)。あの志村けんさんも亡くなりました。確かに恐ろしい感染病です。日本も昨夜「緊急事態宣言」が発出されました。恐怖心を煽るメディアの報道が現実になった形です。

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新型肺炎の患者に対応する医療従事者ら=27日(新華社=共同)

私たちの生活は一変し外出もままならない毎日です。医療崩壊も叫ばれ、国民の不安は頂点に達しています。諸外国では野戦病院(野外の臨時病棟)が開設され、さながら戦時下の様相を呈しています。また地球規模の経済損失は「コロナ恐慌」と言われています。

猛威を振るうコロナウイルスが忌み嫌われるのは当然ですが、私たちはこの未曾有のコロナ惨禍から学ぶべきことは無いのでしょうか。亡くなった方や闘病中の方には申し訳ないのですが、志村けんさんの死を無駄にしないためにも敢えてこの問いに向き合ってみようと思いました。


■ 自国第一主義と世界の分断・二極化

3年前に登場したトランプ大統領の、アメリカ第一主義(アメリカファースト)、白人至上主義は多くの世界的な対立を生みました。
メキシコとの国境には壁が作られ、中国とは「貿易戦争」が始まりました。高い関税を掛けて「貿易戦争」を仕掛けたのはアメリカです。日本や韓国も犠牲者です。

また、イギリスのEU離脱は国内世論を二分し、ヨーロッパ連合は分断されました。若者を中心とする香港の反中国デモは深刻ですし、中台の緊張も深刻です。そして中国の覇権主義は東アジア全体の緊張を高めています。北朝鮮の不穏なミサイル発射は朝鮮半島の統一を阻むものです。中東でも核開発をめぐる米国対イランの緊張は続いています。内戦による難民問題、さらにウクライナ問題や欧米によるロシアへの制裁など、世界は対立の真っ只中にいるのです。

このように自国優先、経済優先の結果、今日の世界は分断され緊張状態にあります。富裕層と低所得者層の二極化も顕著です。


■ 人類の危機
大国の覇権争いは地球だけに止まらず、昨年トランプ大統領は「宇宙軍」の創設に踏み切りました。何という愚かな選択でしょうか。
一方、近年頻発する「地球規模の災害」は人命を奪うばかりか動植物や環境にも甚大な被害をもたらしています。

そして今回の新型コロナウイルスの出現で、世界は「人類の危機」に直面しています。主な大都市は封鎖され、軍が出動し、医療は崩壊し、棺が並べられた写真が公開されています。


■ 対立から連帯へ
昨年のG7では首脳宣言も出せなかった各国ですが、この16日に緊急テレビ会議で開かれたG7で首脳らは、コロナウイルスに対し「医療資源の共有」や「中央銀行間の連携」で合意し、終了後の共同声明では協調行動によって「保健、経済面のリスクを解決」し、力強い回復に向けた環境整備を図ると表明しました。

そして、「適切な国境管理」を調整し、「治療薬とワクチンの共同研究」を促進することも約束しました。協調して対策を進めるとの共同声明を発表したのです。

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アジアでも、韓国の文在寅大統領は日本に対し「共に危機を克服しよう」と、新型コロナウイルスをめぐっての両国の協力を呼びかけました。そして、中国外交担当トップ 楊潔篪中国共産党政治局員は自民党の二階幹事長との会談で、日中両国の協力を確認しています。

ウイルス発生の早い時期に日本も中国に支援を行っていますが、今ではウイルスが収まった中国が、イタリアをはじめ多くの欧州諸国に支援を送っています。日本はじめ世界中に大量のマスクを支援しているのも中国です。これは「マスク外交」と言われるほどです。

そして欧州から制裁を受けているロシアさえも欧州諸国に支援を実施しているのです。
医療支援を行うロシア軍の車両がローマで見られたといいます。トルコも、多くの国に支援を送っている国のひとつです。振り返ってみると、中国でウイルス流行が最もひどかった時期に最初に支援を送ったのはトルコでした。トルコ政府は、対立するアメリカをはじめ多くの欧州や中東諸国に医療支援を送りました。(TRT記事参照)

このように、利害を超えて多国間の連携と協力が始まり国際的な「支援の輪」が広がっています。

もちろん日本国内に於いても隣接する地域(都道府県)同士の連携や支援、さらに民間企業も携帯電話3社が25歳以下のデータ通信を無料にする措置、ホテルチェーンの軽症者の受け入れ表明、トヨタの人工呼吸器生産、シャープのマスク増産、ソニーの100億円基金創設などが決まっています。



■ コロナウイルスから学ぶこと まとめ
ウイルスは国境を越えて地球全体に広がりましたが、もともと地球は一つです。国家間の利害で国境が定められ、過去2度の世界大戦が起きましたが、その反省から国際連合(国連)が創設され以来、世界大戦は回避されてきました。

しかし近年、米中の覇権争いは激化し、民族は分断され、自国優先の風潮が台頭してきました。自分たちの利益を最優先する意識は、世界に蔓延してしまったのです。コロナウイルスは、そんな人類に「地球は一つ」という意識を目覚めさせ、「世界の連帯」を呼び掛けているのではないでしょうか。

かつてない危機に直面した人類は、自国優先、経済優先ではなく、相互扶助と博愛の精神に基づき「地球は一つ」の意識に目覚めるときです。

医療資源(医薬品、呼吸器、防護服マスク、医療スタッフ)の提供から 治療薬・ワクチンの早期開発、経済的支援、連携(中央銀行)、さらに情報の共有、専門家の派遣など、世界各国は協力体制を築きつつあります。自国だけではこの危機を乗り越えられないからです。

私たちは、コロナウイルスから多くのことを学びました。感染症の恐ろしさを知ると同時に、今更ながら「命の尊さ」を知りました。「自粛」の二文字から、自分勝手は許されないと知りました。そして生活が制限されることの不安を通して、今までの「自由な生活」の有り難味が分かりました。テレワークやオンラインは一挙に普及しました。

コロナウイルスの惨禍は決して肯定できませんが、もし人類が「地球意識」に目覚めるきっかけになれば、そして「連帯意識」が、「自国第一主義」を駆逐する大きな波になれば、それは人類にとっての「福音」になるかも知れません。

 

コロナウイルス狂騒曲の行方シリーズ

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